9月25日の砂町北運河…1

中島丸船隊の船溜で、変わり種「第105中島丸」と久しぶりに顔を合わせたり、コンクリートミキサー車のお尻が、岸壁上にずらりと並ぶさまに目を奪われたり(下写真)と、定番の風景を眺めながら奥へ進みます。


左手は石川島造船化工機跡地、五輪警備のお巡りさんの宿泊施設→コロナ患者隔離施設(こちら参照)‥‥が撤去された後は、がらんとしていますね。右手、東京湾マリーナでは、ひときわ大きな「セレブリティ・クルーズⅡ」が出港準備中でした。

●東京湾マリーナの対岸、石川島造船化工機跡地の護岸にはポンツン桟橋が設けられ、数隻のプレジャーがもやわれていました。
よく見ると、どの艇も傷んでいて、どうやら廃船をまとめたエリアのようです。中の一隻など、ご覧のとおり草が生えてしまっており、物悲しさを漂わせる一角でした。

●少し戻って、西側水路にふと目をやると‥‥、あらら、鷺がずいぶんたくさんいますね。
かつては大型のクレーンが水面上に突き出し(過去ログ『砂町北運河…3』参照)、鉄の匂い濃厚な運河風景が展開されていたここも、護岸の錆色がわずかによすがを残すのみ。鋼管矢板が打ち込まれいるところを見ると、いずれここもテラス化されるのでしょうか。鷺さんの社交場に惹かれて、こちらにもふらりと入ってみました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日の砂町北運河…2』につづく)

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「Scrubbis」で船底清掃!

●船底に付着するノリや貝類が、木っ端ブネを養う身にとって悩みの種なのは、これまでもたびたびお話ししたとおり。付着物による抵抗と重さでスピードが出なくなり、燃料消費も悪化するしといいことがありません。繋留保管艇の宿命でもあります。
付着を防ぐ方法は、まめに動かして剥離を促すくらいしかなく、出航間隔が空けばてきめんに付着が進み、上架→船底清掃のお世話になってきたわけです。以前から、自分である程度の手入れができれば、上架のインターバルが延ばせるのに‥‥と思っていました。
よい道具はないかしらと、探すともなく鼻をきかせていたら、ようやく最近になって「Scrubbis」(読みは『スクラビス』でいいのかな?)なる船底清掃具があることに気づかされたわけです。
【▼「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
9月11日の水路風景…2
(『9月11日の水路風景…1』のつづき)
●前後しますが、東雲北運河にて。ボートから買えるハンバーガー店「スキッパーズ」の線路をはさんだお隣にある、「Island Stone」(『「スキッパーズ」と、そのお隣の話』参照)の立派な桟橋前のテラスに、看板がかかっていました。
「船着場のあるレンタルスペース アイランドストーン」とあります。運河から見ると、店舗の構えでもなく、桟橋に使途不明感がありましたから‥‥店名が入れば皆さん検索して、利用につながるのではないでしょうか。
●不定期観察中、大島川西支川の巽橋改架工事を。う~ん、もろもろが交錯しすぎて、わかりづらいですが‥‥奥に見えるのは足場で、橋は完全に撤去されたのかな?
トシのせいかどうも目がおぼつかず、お恥ずかしいかぎりです。前回、4月10日のときと、くらべてみてください。

●航程の終わり近く、ゲートブリッジまでひとっ走りした帰路のこと。東防波堤の北側、若洲公園寄りに巨体を横たえる何かが‥‥高い紅白の櫓がそびえているところを見ると、杭打船かしら?

●アンカーを広範囲に打っている可能性が高いので、水面に気を配りながら、遠巻きに近づいてみました。おお、大きい‥‥。櫓は、先すぼまりになった三角柱のてっぺんを切り落としたような形。ちょっと、欧州大戦時あたりの戦艦の櫓檣を思わせるものが。右舷には揚錨船もいますね。

●逆光気味で暗くなりましたが、左舷に出てみました。五洋建設のポコム12号、海底を地盤改良するための「深層混合処理船」というのだそう。なるほど、櫓も一風変わった姿なわけですね。あっ、平成28年5月に、同じような用途の「ポコム2号」を袖ヶ浦市で見たことがあるな。
ウイングを張り出した船橋が中央にあり、後ろには上背のあるタンク様の構造物、船橋の回廊から櫓に向かってキャットウォークが伸びていたりと、特殊な任務相応のディテールが目を引き、興味深く拝見したものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(この項おわり)

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「船着場のあるレンタルスペース アイランドストーン」とあります。運河から見ると、店舗の構えでもなく、桟橋に使途不明感がありましたから‥‥店名が入れば皆さん検索して、利用につながるのではないでしょうか。

トシのせいかどうも目がおぼつかず、お恥ずかしいかぎりです。前回、4月10日のときと、くらべてみてください。

●航程の終わり近く、ゲートブリッジまでひとっ走りした帰路のこと。東防波堤の北側、若洲公園寄りに巨体を横たえる何かが‥‥高い紅白の櫓がそびえているところを見ると、杭打船かしら?

●アンカーを広範囲に打っている可能性が高いので、水面に気を配りながら、遠巻きに近づいてみました。おお、大きい‥‥。櫓は、先すぼまりになった三角柱のてっぺんを切り落としたような形。ちょっと、欧州大戦時あたりの戦艦の櫓檣を思わせるものが。右舷には揚錨船もいますね。

●逆光気味で暗くなりましたが、左舷に出てみました。五洋建設のポコム12号、海底を地盤改良するための「深層混合処理船」というのだそう。なるほど、櫓も一風変わった姿なわけですね。あっ、平成28年5月に、同じような用途の「ポコム2号」を袖ヶ浦市で見たことがあるな。
ウイングを張り出した船橋が中央にあり、後ろには上背のあるタンク様の構造物、船橋の回廊から櫓に向かってキャットウォークが伸びていたりと、特殊な任務相応のディテールが目を引き、興味深く拝見したものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(この項おわり)

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9月11日の水路風景…1
(『月島埠頭にて…2』のつづき)

●道々目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。まずは不定期観察、新月島川は森田内燃機さんの前にある、クレーン車を積んだ赤錆バージののぞき込み記録を。干潮時のころあいもよろしく、大きく傾いでいます。
おっ、傾斜度もあってよく見えるかも‥‥と思ってスナップしたら、昨年6月とあんまり変わりなかったような。でも後端にある「UNIC」のかすれたロゴは確認できたので、よしとしましょう。
●ここでちょっとした航路情報を一つ。新月島川から見た朝潮運河の丁字流近く、左手は工事中で台船が張り出し、右寄りを進まなければなりません。
逆光で見えづらいですが、右手護岸沿いに洲が露出し、先に小さな赤い旗を掲げた棹が2本、澪標として立てられているのがわかるでしょうか。

●通り過ぎてから振り返った方が、光の具合もあってよく見えるだろうと一枚。洲というより、石やコンクリ塊を多く含んだガレ場といってよいもの。台船ギリギリまで寄せて、このくらいの近さに迫った感じでしたから、潮位が高く、水面下になるときはゆめご油断めされぬよう。

●7月23日に触れた、朝潮運河に架橋中の新しい人道橋ですが、う~ん、前回とあまり変わっていませんね。いや、橋脚の前後に、まるで門松みたいな形の防護工ができていました。
なんでもトラス橋になるとのことですから、どんなスタイルになるのか今から楽しみ。他の橋でも見られたように、どこかで組み立てた半完成品を台船で運んできて、ヤッと一気に架橋してしまうのかしら。
●こちらは長らく工事の続いている、亀島川水門。塞いだ左径間の堰柱に足場が掛かっていますが、これ、堰柱を撤去して、左径間は完全に閉塞するんですかねえ‥‥。
東雲水門、新小名木川水門と、閉塞され径間を減らされた水門を見てきましたが、次はいよいよ‥‥。2径間を半分にするとなると、4~3径間あった前の2例より、ずいぶん思い切ったことをするなあという感じがします。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『9月11日の水路風景…2』につづく)

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●道々目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。まずは不定期観察、新月島川は森田内燃機さんの前にある、クレーン車を積んだ赤錆バージののぞき込み記録を。干潮時のころあいもよろしく、大きく傾いでいます。
おっ、傾斜度もあってよく見えるかも‥‥と思ってスナップしたら、昨年6月とあんまり変わりなかったような。でも後端にある「UNIC」のかすれたロゴは確認できたので、よしとしましょう。

逆光で見えづらいですが、右手護岸沿いに洲が露出し、先に小さな赤い旗を掲げた棹が2本、澪標として立てられているのがわかるでしょうか。

●通り過ぎてから振り返った方が、光の具合もあってよく見えるだろうと一枚。洲というより、石やコンクリ塊を多く含んだガレ場といってよいもの。台船ギリギリまで寄せて、このくらいの近さに迫った感じでしたから、潮位が高く、水面下になるときはゆめご油断めされぬよう。

●7月23日に触れた、朝潮運河に架橋中の新しい人道橋ですが、う~ん、前回とあまり変わっていませんね。いや、橋脚の前後に、まるで門松みたいな形の防護工ができていました。
なんでもトラス橋になるとのことですから、どんなスタイルになるのか今から楽しみ。他の橋でも見られたように、どこかで組み立てた半完成品を台船で運んできて、ヤッと一気に架橋してしまうのかしら。

東雲水門、新小名木川水門と、閉塞され径間を減らされた水門を見てきましたが、次はいよいよ‥‥。2径間を半分にするとなると、4~3径間あった前の2例より、ずいぶん思い切ったことをするなあという感じがします。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『9月11日の水路風景…2』につづく)

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月島埠頭にて…2
(『月島埠頭にて…1』のつづき)
●奥のF-1バースに横付けしている本船は、水線上のグリーンの塗り分けが特徴の「共勝丸」。小笠原諸島、父島・母島通いの貨物船です。
「【共勝丸】小笠原父島の貨物船」(Hello!小笠原)←リンク先は先代船「第二十八共勝丸」についての記事ですが、本船を運航する(株)共勝丸は、その名のとおりの一杯船主なのだそう。なお現在は、原則客扱いはしていないようですね。

●前後のカットが上手く撮れていなかったので、手前に索具がかかっているのものでご勘弁ください。こちらもファンネルに「カギニ」の船印が!
海運業の先進地である瀬戸内あたりにいけば、この手の船印もふんだんに見られそうですが、この点船主密度の薄い(?)江戸前、珍しく思えてしまいますね。探せばもっと見つかるのかもしれませんが。
●F-0バースにはポンツン桟橋が突き出ていて、東京都観光汽船の繋留場になっているのはご存じのとおり。水上バス「竜馬」、「いりす」と一緒に、リムジンボートのスマートな姿も。
空港通いの便に就航していると聞きながら、まだ走っているところに行逢したことがないのは残念なところ。

●船首側から眺めてみたかったものの、この体勢では難しいので、流れで船尾をほぼ正横から。あら、洒脱な雰囲気を重視している(と、思える)リムジンボートにしては、フェンダーが不揃いで、少々汚れも目立つような。
ここはせめて、船体に合わせたシックな色合いのフェンダーカバーでも着せてあげたくなります。また航行中、造波でフェンダーがぶらんぶらんしているのも、できれば避けたい気も‥‥。せっかくのスマートな姿が台無しですものね。ものいいをつけてすみません。

●水上バスたちのもやうすぐ左手、前から気になっていたポンツン桟橋を。離れたところからパッと見ると、曳船と見まがうようなシルエットの甲板室(?)を備えているのが気に入っています。
しかも、一段低めたところの側面に、格子までつけた丸い舷窓があるあたりも、なおさらそう思わせるものが。どんな用途で、この甲板室がつくられたのでしょう。もしかして、扉を開けて下に降りると、給油・給水や照明用の動力室があるとか‥‥妄想がはかどります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『9月11日の水路風景…1』につづく)

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●前後のカットが上手く撮れていなかったので、手前に索具がかかっているのものでご勘弁ください。こちらもファンネルに「カギニ」の船印が!
海運業の先進地である瀬戸内あたりにいけば、この手の船印もふんだんに見られそうですが、この点船主密度の薄い(?)江戸前、珍しく思えてしまいますね。探せばもっと見つかるのかもしれませんが。

空港通いの便に就航していると聞きながら、まだ走っているところに行逢したことがないのは残念なところ。

●船首側から眺めてみたかったものの、この体勢では難しいので、流れで船尾をほぼ正横から。あら、洒脱な雰囲気を重視している(と、思える)リムジンボートにしては、フェンダーが不揃いで、少々汚れも目立つような。
ここはせめて、船体に合わせたシックな色合いのフェンダーカバーでも着せてあげたくなります。また航行中、造波でフェンダーがぶらんぶらんしているのも、できれば避けたい気も‥‥。せっかくのスマートな姿が台無しですものね。ものいいをつけてすみません。

●水上バスたちのもやうすぐ左手、前から気になっていたポンツン桟橋を。離れたところからパッと見ると、曳船と見まがうようなシルエットの甲板室(?)を備えているのが気に入っています。
しかも、一段低めたところの側面に、格子までつけた丸い舷窓があるあたりも、なおさらそう思わせるものが。どんな用途で、この甲板室がつくられたのでしょう。もしかして、扉を開けて下に降りると、給油・給水や照明用の動力室があるとか‥‥妄想がはかどります。
【撮影地点のMapion地図】
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