水路をゆく・第二運河 令和4年7~9月のご案内

【ご案内】
■「水路をゆく・第二運河」にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪(ろ)がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
■当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
■コメントが減少したため、コメント欄は三年前より閉じさせていただきました。悪しからずご了承ください。
■なお、過去の記事にいただいたコメントは、管理人承認後の表示となります。また、誹謗中傷が含まれるもの、公序良俗に反するもの、当ブログの趣旨にそぐわないものなど、コメントの内容によっては、管理人の判断で予告なく削除させていただく場合があります。悪しからずご了承ください。
■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■画像は、クリックすると別窓・別タブで拡大表示できます(初期のものの中には、原寸掲載で拡大しないものもあります)。
■本文中のリンクは、ここ最近のものは原則、ブログ内記事が現窓表示、外部サイト(『水路をゆく 過去ログ』を含む)が別窓・別タブ表示です。初期の記事には、すべて別窓表示のリンクが残っています。
■記事検索の仕方‥‥【1】右欄「ブログ内検索」に好みの文言を入力して検索ボタンを押すと、左側に当該文言を本文に含んだ記事のリンク集が表示されます。【2】右欄「水運趣味タグ」の「全表示」をクリックした後、Ctrl+Fで河川名・水門名などを入力し、反転したタグをクリックすると、左欄にタグのついた記事が表示されます。
■お問い合わせなどありましたら、右欄最下段のメールフォーム「船頭に電信を打電」よりお願いいたします。
■【メールフォームよりメールをくださった皆様へ】頂戴したメールはすべて目を通しておりますが、都合により、お急ぎのご用がある方以外、原則返信はしておりません。またそのほかの理由でも、返信の可否は管理人にお任せください。大変恐縮ですが、悪しからずご了承いただければ幸いです。
■当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、平成20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、平成21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
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【タイトル画像ほかの更新履歴】
■【9月7日更新】タイトルバック画像を更新しました。神田川、和泉橋を下流側から仰いで。令和4年8月11日撮影。
■【8月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。曙北運河、塗り替え成った古賀オールのクレーン群です。令和4年7月18日撮影。
■【7月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。富山市の松川に架かる古豪鋼橋、桜橋です。令和4年7月10日撮影。
■【8月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。曙北運河、塗り替え成った古賀オールのクレーン群です。令和4年7月18日撮影。
■【7月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。富山市の松川に架かる古豪鋼橋、桜橋です。令和4年7月10日撮影。
月島埠頭にて…1
(『ループ内船溜でお船見…3』のつづき)
●隅田川河口、浜離宮の向かいに位置する月島埠頭に、ぽっかりと口を開けた凹部があるのですが、そこにもやう船影を眺めに、ふらりと立ち寄ってみました。
本船の埠頭としてはちょっと小ぶりに見えるここも、ちゃんと一辺づつバース名がついています。左手から時計回りにF-0、奥がF-1、右手もF-1。ちなみに左手、東側は勝どき5丁目、奥、南側が豊海町1丁目、右、西側が同6丁目です。

●右手、F-1バースにもやう2隻から眺めてみることに。「興栄丸」、小型のタンカーですね。喫水が浅いところを見ると、いまは空船なのでしょう。
いわゆる内水船に類別されるものでしょうが、小ぶりながら甲板室を有し、操舵室をその上に設け、辛うじて船橋、と呼んでもよさそうなあたりがいいですね。その後ろ、この種の船なら排気管で済ますところ、ちゃんとファンネルが設けられているのも好ましく感じるものが。

●その奥にもやっていたのが、同じカラーリングの「興運丸」。こちらは都内大河川やでもおなじみの、純然たる独行艀スタイル、低い全高を活かし、橋をくぐり河川を遡上して、内陸部への輸送を担うタイプといえます。
ちなみにこの2隻、創業100年を超える老舗船社、銚子屋油槽船(株)の持ち船なのだとか(参考:『老舗に聞く・銚子屋油槽船株式会社』東京商工会議所)。
リンク先を拝読して、創業時の「銚子屋回漕店」という屋号に惹かれました。回漕業というと、港内や河川を舞台に、水上生活者の居住する無数の艀を差配したそれが思い起こされますが、そうした仕事も手掛けておられたのでしょうか。

●「興栄丸」のファンネルをアップで。いかにも手書き感に満ちた、ラフな感じが魅力的でスナップしたもの。この、「ヤマセ」とでもいうのでしょうか、ファンネルマークというより、「船印」と呼びたくなる古風なデザインが、老舗らしさを感じさせていいものですね。
よく見ると、上端は黒く塗り分けたのでなく、後ろに曲げた排気管を煙突らしくカモフラージュした、金網のケーシングなのですね。また、右下に掲げられた「火粉放散防止装置 スパレスター 取付船」の看板も、商品名のみロゴっぽいのもあり興味を惹かれました。防爆型車輌に取り付けてある、火粉止めですね。火気を嫌う油槽船ならではの装備といえます。

●「興運丸」の方は、甲板室やファンネルがないので、操舵室の側面に「ヤマセ」が。ただしこちらは先ほどと対照的に、プロの手によるらしいきっちりとしたレタリングでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『月島埠頭にて…2』につづく)

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本船の埠頭としてはちょっと小ぶりに見えるここも、ちゃんと一辺づつバース名がついています。左手から時計回りにF-0、奥がF-1、右手もF-1。ちなみに左手、東側は勝どき5丁目、奥、南側が豊海町1丁目、右、西側が同6丁目です。

●右手、F-1バースにもやう2隻から眺めてみることに。「興栄丸」、小型のタンカーですね。喫水が浅いところを見ると、いまは空船なのでしょう。
いわゆる内水船に類別されるものでしょうが、小ぶりながら甲板室を有し、操舵室をその上に設け、辛うじて船橋、と呼んでもよさそうなあたりがいいですね。その後ろ、この種の船なら排気管で済ますところ、ちゃんとファンネルが設けられているのも好ましく感じるものが。

●その奥にもやっていたのが、同じカラーリングの「興運丸」。こちらは都内大河川やでもおなじみの、純然たる独行艀スタイル、低い全高を活かし、橋をくぐり河川を遡上して、内陸部への輸送を担うタイプといえます。
ちなみにこの2隻、創業100年を超える老舗船社、銚子屋油槽船(株)の持ち船なのだとか(参考:『老舗に聞く・銚子屋油槽船株式会社』東京商工会議所)。
リンク先を拝読して、創業時の「銚子屋回漕店」という屋号に惹かれました。回漕業というと、港内や河川を舞台に、水上生活者の居住する無数の艀を差配したそれが思い起こされますが、そうした仕事も手掛けておられたのでしょうか。

●「興栄丸」のファンネルをアップで。いかにも手書き感に満ちた、ラフな感じが魅力的でスナップしたもの。この、「ヤマセ」とでもいうのでしょうか、ファンネルマークというより、「船印」と呼びたくなる古風なデザインが、老舗らしさを感じさせていいものですね。
よく見ると、上端は黒く塗り分けたのでなく、後ろに曲げた排気管を煙突らしくカモフラージュした、金網のケーシングなのですね。また、右下に掲げられた「火粉放散防止装置 スパレスター 取付船」の看板も、商品名のみロゴっぽいのもあり興味を惹かれました。防爆型車輌に取り付けてある、火粉止めですね。火気を嫌う油槽船ならではの装備といえます。

●「興運丸」の方は、甲板室やファンネルがないので、操舵室の側面に「ヤマセ」が。ただしこちらは先ほどと対照的に、プロの手によるらしいきっちりとしたレタリングでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『月島埠頭にて…2』につづく)

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ループ内船溜でお船見…3
(『ループ内船溜でお船見…2』のつづき)

●目線をひゅっと吸い寄せられたのがこの「湾岸食堂」! 一見して「業務船みっちりの船溜を前にして、二面がガラス張りのレストラン! これはその筋の好き者のためにあるようなものでは?」と思ってしまったほど! 艀の船溜が一望にできた、かつてのタイクーンに勝るとも劣らないものがあるのではないでしょうか。
営業案内によると、営業時間は11:00~14:00のランチタイムのみ、土日祝日定休‥‥うーん、気軽な利用には少々ハードルが高そうですが、フネ好きとして一度は行ってみたいところです。これでタイクーンばりに桟橋があって、プレジャーをもやって食事できるなんて、妄想したくなるようなロケーションでもありますね。

●ループ西半部を一巡しながら、たびたび周りを走ってゆくゆりかもめの編成がいい刺激になりました。フネブネの出入りもなく、ループ内は極めて静かだからです。
レインボーブリッジの主塔が醸す情景の奥行きと、静まり返った船溜に動きを与えるゆりかもめ‥‥魅力的な船たちを眺めながら、のんびりした、充実したひとときを過ごせた気になったものでした。

●古豪、といってよさそうな豆曳船、「大春丸1号」。塗り重ねた塗料が剥落したさまが感じさせる星霜、舷窓の上に設けられた雨樋の形にも古風な味が染み出すようで、佳いですね。
ファンネルがなく、エンジンケーシングから直接排気管が立ち上がり、船尾へ曲げているあたりちょっともの足りない気もしますが、いかにも働き者といった雰囲気にあふれていて、眺めていて楽しいものです。
●防波堤とループに囲まれているせいか、妙に安心感があってのんびりできました。微速でゆるゆるとループを出て右手を見ると、ジェットフォイル「セブンアイランド愛」が。
船尾軸線近くから眺めた形に惹かれて、ほぼ正横に来たところでパチリ。古びたドルフィンとピンクのお尻が対照的で、面白く思えたものでした。
●そのすぐ南の岸壁には、伊豆七島海運の貨物船が2隻接岸中。うち1隻「友正丸」をスナップ。高々と掲げた2本のデリックが、近海航路の本船らしい雰囲気がしていいですね。
晴海や朝潮運河でも感じるのですが、こうもマンションが岸壁に迫ってしまうと、着けている本船が万事やりにくそうで、いつも気になってしまうのです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『月島埠頭にて…1』につづく)

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●目線をひゅっと吸い寄せられたのがこの「湾岸食堂」! 一見して「業務船みっちりの船溜を前にして、二面がガラス張りのレストラン! これはその筋の好き者のためにあるようなものでは?」と思ってしまったほど! 艀の船溜が一望にできた、かつてのタイクーンに勝るとも劣らないものがあるのではないでしょうか。
営業案内によると、営業時間は11:00~14:00のランチタイムのみ、土日祝日定休‥‥うーん、気軽な利用には少々ハードルが高そうですが、フネ好きとして一度は行ってみたいところです。これでタイクーンばりに桟橋があって、プレジャーをもやって食事できるなんて、妄想したくなるようなロケーションでもありますね。

●ループ西半部を一巡しながら、たびたび周りを走ってゆくゆりかもめの編成がいい刺激になりました。フネブネの出入りもなく、ループ内は極めて静かだからです。
レインボーブリッジの主塔が醸す情景の奥行きと、静まり返った船溜に動きを与えるゆりかもめ‥‥魅力的な船たちを眺めながら、のんびりした、充実したひとときを過ごせた気になったものでした。

●古豪、といってよさそうな豆曳船、「大春丸1号」。塗り重ねた塗料が剥落したさまが感じさせる星霜、舷窓の上に設けられた雨樋の形にも古風な味が染み出すようで、佳いですね。
ファンネルがなく、エンジンケーシングから直接排気管が立ち上がり、船尾へ曲げているあたりちょっともの足りない気もしますが、いかにも働き者といった雰囲気にあふれていて、眺めていて楽しいものです。

船尾軸線近くから眺めた形に惹かれて、ほぼ正横に来たところでパチリ。古びたドルフィンとピンクのお尻が対照的で、面白く思えたものでした。

晴海や朝潮運河でも感じるのですが、こうもマンションが岸壁に迫ってしまうと、着けている本船が万事やりにくそうで、いつも気になってしまうのです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『月島埠頭にて…1』につづく)

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ループ内船溜でお船見…2
(『ループ内船溜でお船見…1』のつづき)

●桟橋にもやうフネブネを眺めながら、ゆっくりと奥へ。豆曳船「みずき5号」にちょっと惹かれて一枚。操舵室の側面に扉があるのではなく、エンジンケーシングとの間にスリットの通路を設け、後ろ妻から出入りするデザインが秀逸に思えました。
当たり前ですが、ループの高架越し、レインボーブリッジの主塔がそびえているのが常に視界にあるのって、お船見のスパイスとしてすごく効いている気が。ここにいること自体を、充実感のあるものにさせてくれているように思えるのです。

●さらに奥へ進むと、三層の操舵室を高々と積み上げた、いかにもパワフルな風の押船2隻が出現。手前の船は「第三光運丸」。舷側が高い分、ブルーに塗り上げられた船体が映えてきれいだし、質量感があってどっしりとした頼もしい雰囲気。いいですねえ。

●逆光ながらも少し迫って、左舷船首側から。こちらは二光商運船隊の一隻で、船隊紹介のページ「作業船」によると、本船は全長14.15m、19t、2,000PSとありました。このページに掲げたブルーの船体色の船は、すべて二光商運の持ち船のようですね。
●高架下、岸壁に横付けしている艇の中で、気になったのがこれ。いかにも旧海保か、警察船艇といったもと官船の匂いがしますよね。「世界の艦船」のバックナンバーを見たらわかるかしら。
表面はだいぶ傷みが進んでいて、甲板上も散らかり気味でもあり、もしかしたらすでに引退しているのかも、と思わせる雰囲気ではあります。
●左に目を転じると、こちらも二光商運の船隊らしい、ブルーの曳船たちがまあみっちりと。ここから眺めているだけでお腹いっぱいになってしまいそうです。
ふと、船溜の奥の方に目についたものがあって、気づかされたことがありました。次回お話ししましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『ループ内船溜でお船見…3』につづく)

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●桟橋にもやうフネブネを眺めながら、ゆっくりと奥へ。豆曳船「みずき5号」にちょっと惹かれて一枚。操舵室の側面に扉があるのではなく、エンジンケーシングとの間にスリットの通路を設け、後ろ妻から出入りするデザインが秀逸に思えました。
当たり前ですが、ループの高架越し、レインボーブリッジの主塔がそびえているのが常に視界にあるのって、お船見のスパイスとしてすごく効いている気が。ここにいること自体を、充実感のあるものにさせてくれているように思えるのです。

●さらに奥へ進むと、三層の操舵室を高々と積み上げた、いかにもパワフルな風の押船2隻が出現。手前の船は「第三光運丸」。舷側が高い分、ブルーに塗り上げられた船体が映えてきれいだし、質量感があってどっしりとした頼もしい雰囲気。いいですねえ。

●逆光ながらも少し迫って、左舷船首側から。こちらは二光商運船隊の一隻で、船隊紹介のページ「作業船」によると、本船は全長14.15m、19t、2,000PSとありました。このページに掲げたブルーの船体色の船は、すべて二光商運の持ち船のようですね。

表面はだいぶ傷みが進んでいて、甲板上も散らかり気味でもあり、もしかしたらすでに引退しているのかも、と思わせる雰囲気ではあります。

ふと、船溜の奥の方に目についたものがあって、気づかされたことがありました。次回お話ししましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『ループ内船溜でお船見…3』につづく)

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ループ内船溜でお船見…1
(『9月11日の官船たち』のつづき)
●臨検もつつがなく終わり、巡視艇「ゆめかぜ」と別れた後は、第一航路を横断し、京浜運河北口にあるレインボーブリッジ西詰のループ内、業務船溜を訪ねることにしました。
右は航路を横断して、京浜運河に入るPWCのフリート。距離があると、視認できるのはほぼ噴流と航跡だけで、船体はほとんど見えないのがわかりますね。

●道路と線路が、海上でループをなしているというだけでもカタチとして面白いのに、その輪っかをちょうど半割りするように長い桟橋が突き出ていて、さらに桟橋とその周辺が、東京港で最も規模の大きい業務船の船溜になっているという、その筋にとってはある種てんこ盛りな空間‥‥。考えてみると、これってかなり貴重な場所ではないでしょうか。

●スロットルをぐっとしぼりながら、高架をくぐってループの中へ。左手、橋脚の基礎の上にはたくさんの鵜たちが。不審船が近づくと、いっせいに身を細め「おっ? おっ?」といったうろんげな表情に。せっかくおくつろぎのところを、邪魔してごめんね。

●さて、お船見です。まずは桟橋の先端にもやう、独航艀と曳船から。黒々とうずくまったようなこの質量感と鉄の匂い、いいですねえ。桟橋にもやいを取った船へさらに舷を接し、二隻、三隻とメザシ繋留しているのも、業務船らしさがにじみ出ていてよいものです。
●奥に目を転じれば、曳船だけでなく、工事水域の警戒船として働いている通船たちが、もうみっちりと詰まって続いています。文字通りの船いきれむんむん。
ループのすぐ外、東側には防波堤もあるので引き波の憂いもなく、落ち着いて鑑賞することができます。邪魔にならないよう注意しながら、ゆっくりと拝見させていただきましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『ループ内船溜でお船見…2』につづく)

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右は航路を横断して、京浜運河に入るPWCのフリート。距離があると、視認できるのはほぼ噴流と航跡だけで、船体はほとんど見えないのがわかりますね。

●道路と線路が、海上でループをなしているというだけでもカタチとして面白いのに、その輪っかをちょうど半割りするように長い桟橋が突き出ていて、さらに桟橋とその周辺が、東京港で最も規模の大きい業務船の船溜になっているという、その筋にとってはある種てんこ盛りな空間‥‥。考えてみると、これってかなり貴重な場所ではないでしょうか。

●スロットルをぐっとしぼりながら、高架をくぐってループの中へ。左手、橋脚の基礎の上にはたくさんの鵜たちが。不審船が近づくと、いっせいに身を細め「おっ? おっ?」といったうろんげな表情に。せっかくおくつろぎのところを、邪魔してごめんね。

●さて、お船見です。まずは桟橋の先端にもやう、独航艀と曳船から。黒々とうずくまったようなこの質量感と鉄の匂い、いいですねえ。桟橋にもやいを取った船へさらに舷を接し、二隻、三隻とメザシ繋留しているのも、業務船らしさがにじみ出ていてよいものです。

ループのすぐ外、東側には防波堤もあるので引き波の憂いもなく、落ち着いて鑑賞することができます。邪魔にならないよう注意しながら、ゆっくりと拝見させていただきましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『ループ内船溜でお船見…2』につづく)

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