業務船の三角旗
(『8月22日の水路風景…2』のつづき)

●清掃船をはじめ、遊覧船や屋形船といった不定期の客船、またアーバンランチのような定期便の客船など、都内の河川や運河を行きかう業務船たちに掲げられた、青地に赤三角の小旗が気になっていました。
先日こちらの記事で触れたように、五輪警備に関連するものと察しはつきましたが、検索してもやり方が悪いのか、それらしきものがヒットしないのです。
●ここはその道のプロに相談した方がよかろうと、ご迷惑ながらおなじみZEN船長に伺ってみることに。さすが船長、交付元の団体のサイトをすぐに教えてくださいました。ありがとうございました!
「東京2020オリンピック・パラリンピック期間中における自主航行ルール『2021 CRUISE RULES』 について」(2021 Port of Tokyo 航行安全推進プロジェクト事務局)

●都内の業務船の団体でつくる連合会といったところで、一昨年から活動をはじめ、オリンピック・パラリンピック期間中の自主航行ルールを定めたとのこと。
リストアップされているフネブネは、いずれも自粛水域を航行する頻度が高いもの。三角旗を掲げて、いわば「登録船」であることを明示しておけば、警備する側の海保、警察も負担が軽減されるということでしょう。
●ささやかな点ではありますが、これも警備陣やブルーインパルスと同様、五輪会期中でなければ目にできない、いうなれば一生に一度(!)の水路風景の一つであります。華やかなことどもの陰で目立たない件ながら、水路徘徊者として、記憶にとどめておきたいものの一つに違いありません。
(令和3年8月22日撮影)
(『8月22日の水路風景…3』につづく)

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●清掃船をはじめ、遊覧船や屋形船といった不定期の客船、またアーバンランチのような定期便の客船など、都内の河川や運河を行きかう業務船たちに掲げられた、青地に赤三角の小旗が気になっていました。
先日こちらの記事で触れたように、五輪警備に関連するものと察しはつきましたが、検索してもやり方が悪いのか、それらしきものがヒットしないのです。
●ここはその道のプロに相談した方がよかろうと、ご迷惑ながらおなじみZEN船長に伺ってみることに。さすが船長、交付元の団体のサイトをすぐに教えてくださいました。ありがとうございました!
「東京2020オリンピック・パラリンピック期間中における自主航行ルール『2021 CRUISE RULES』 について」(2021 Port of Tokyo 航行安全推進プロジェクト事務局)

●都内の業務船の団体でつくる連合会といったところで、一昨年から活動をはじめ、オリンピック・パラリンピック期間中の自主航行ルールを定めたとのこと。
リストアップされているフネブネは、いずれも自粛水域を航行する頻度が高いもの。三角旗を掲げて、いわば「登録船」であることを明示しておけば、警備する側の海保、警察も負担が軽減されるということでしょう。
●ささやかな点ではありますが、これも警備陣やブルーインパルスと同様、五輪会期中でなければ目にできない、いうなれば一生に一度(!)の水路風景の一つであります。華やかなことどもの陰で目立たない件ながら、水路徘徊者として、記憶にとどめておきたいものの一つに違いありません。
(令和3年8月22日撮影)
(『8月22日の水路風景…3』につづく)

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8月22日の水路風景…2
(『8月22日の水路風景…1』のつづき)

●辰巳埠頭にもやうおなじみの顔ぶれの中から一隻。新島物産の新洋丸、小型バスをホールド上にちょこんと積んでいるのが目に留まって一枚。離島に納入する自動車、シートもかけない裸積みなのを何度か見てきましたが、海水の飛沫をかぶって大丈夫なのかしら‥‥と、人ごとながら心配になります。

●折からの風で少々波立った第二航路に出て西航していると、巡視艇「あさかぜ」と行逢。遠路、釧路からの来航艇ですね。
何隻か東航船が続いたので、航路北側に寄せて歩かせていたところ、徳島通いの「フェリーびざん」を仰ぐ位置に。近くで見ると、全長とあいまって高い乾舷は圧倒されるばかりで、大迫力でした。
●ほぼ向かい風とて、行き足を押さえても結構なしぶきを浴びる海況でしたが、第二航路の西口に近づいて、左手遠くに山並みが望めることに気づきました。
あれは富士山‥‥? 富士山ですよね? 張り付くような雲がかかっており、山頂が妙な形になっていたので、一瞬戸惑ったものです。それにしても、ここから富士山が望めるような強風だったとは。夏には珍しいことではありました。

●第一航路に出たところで、対岸・大井埠頭に巡視船が一隻、もやっているのを発見。ガブられながら航路を横断して近づいてみると、巡視船「いず」でした。6年前、護衛艦「いずも」とともに若洲で出会って以来ですね。
中部から後部にかけて、舷側に薄黒く汚れたところが点々と‥‥。港内警備のため、複合艇や監視取締艇を繋留して、同様に汚れた舷側をすでにいくつか見てきましたから、本船も拠点の一つとして働いていることを実感。お疲れさまです‥‥。
(令和3年8月22日撮影)
(『業務船の三角旗』につづく)

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●辰巳埠頭にもやうおなじみの顔ぶれの中から一隻。新島物産の新洋丸、小型バスをホールド上にちょこんと積んでいるのが目に留まって一枚。離島に納入する自動車、シートもかけない裸積みなのを何度か見てきましたが、海水の飛沫をかぶって大丈夫なのかしら‥‥と、人ごとながら心配になります。


何隻か東航船が続いたので、航路北側に寄せて歩かせていたところ、徳島通いの「フェリーびざん」を仰ぐ位置に。近くで見ると、全長とあいまって高い乾舷は圧倒されるばかりで、大迫力でした。

あれは富士山‥‥? 富士山ですよね? 張り付くような雲がかかっており、山頂が妙な形になっていたので、一瞬戸惑ったものです。それにしても、ここから富士山が望めるような強風だったとは。夏には珍しいことではありました。

●第一航路に出たところで、対岸・大井埠頭に巡視船が一隻、もやっているのを発見。ガブられながら航路を横断して近づいてみると、巡視船「いず」でした。6年前、護衛艦「いずも」とともに若洲で出会って以来ですね。
中部から後部にかけて、舷側に薄黒く汚れたところが点々と‥‥。港内警備のため、複合艇や監視取締艇を繋留して、同様に汚れた舷側をすでにいくつか見てきましたから、本船も拠点の一つとして働いていることを実感。お疲れさまです‥‥。
(令和3年8月22日撮影)
(『業務船の三角旗』につづく)

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8月22日の水路風景…1

曙運河を南下していると、水門の向こうに黄色い清掃船が。辰巳埠頭に出たあたりで追いつきそうですね。

●運河を出たところで、もはやルーティンになった墨田川造船辰巳の観察日記。入渠船はなかったものの、この日は大きな変化がありました。浮きドックの向こう、2階建ての詰所がついたポンツン桟橋が姿を消していたのです。
これでは当分、入渠はないと見てよさそうですね。あと、前回気づいていたのですが、浮きドック端部の両舷に、縦長のフェンダーが5本づつ、円弧状に設けられていたのも触れておきましょう。

●ふたたび前進すると、清掃船に追いつきました。先月22日にも出会った「第一清海丸」です。
そうそう、操舵室後端に掲げられた青地に赤三角の旗、遊覧船を含めた業務船が掲げていますが、オリンピック・パラリンピック会期中の警備に関する旗ですよね? 警備の負担を減らすため、おそらく外郭団体などが交付した、一種の登録船を示すものだろうと解釈していますが、国際信号旗でもないし、絵柄の由来や正式名称が気になります。

●「第一清海丸」を追い越して、埠頭と旧貯木場の柵の間を西航していたら、監視取締艇が反航してきました。これも先月22日は曙運河・砂町運河の十字流で警備に当たっていた「れぷす」。盛大に船首波を盛り上げて、勇ましい航走シーン。

海保、警察の船艇が続航するさま、オリンピックが終わったとはいえ、引き続きパラリンピックの警戒が厳になされていることを、実感させる一幕ではありました。
(令和3年8月22日撮影)
(『8月22日の水路風景…2』につづく)

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大川のブルーインパルス…3
(『大川のブルーインパルス…2』のつづき)

●ゲイン塔の頂部を過ぎた一瞬後、ふっ、とスモークが途切れて、まるで編隊がそこで停止したように思えたものでした。
あわてて機体の行方をさがすと、はるか上流側を大きく弧を描いて旋回(右写真の赤矢印)し、遠ざかってゆくところ。
●どうもしばらく戻ってこなさそうだし、場所を変えてみてもいいかな‥‥と、下航して東武線鉄橋の下流へゆっくり移動。
こちらもテラスからリバーウォークの上まで、結構な賑わいですね。でもみっちり詰まっているわけでなく、ソーシャルディスタンスを保っておられるのはさすが。

●鉄橋をくぐったあたりで、ゴォーッと爆音が背後から追ってきたので、「しまった!」と後悔しましたが、後の祭り。のんびりし過ぎましたね。
それでも上空にカメラを向けると、先ほど同様の美しいスモークを引いた編隊が遠ざかるところを撮れて、胸をなでおろしたものでした。

●急速に薄れ、形を崩してゆく航跡を後に、大川の河上を去ってゆくブルーインパルス。コース下に迷惑がかからないよう、前回の東京大会時よりスモークを薄くしたと聞いていますが、それをリアルに感じさせる薄れ方。そのせいで、五輪を描くときは少々残念な結果になったようですが‥‥。
ともあれ、海保船艇による空前の水上警備体制、そしてブルーインパルスの飛行と、生涯に一度見られるかどうかといった光景を、自艇よりつぶさに眺めることができたのは、本当に幸せなことでした。お天気にも恵まれ2日間、充実したいい夏休みだったと感謝しています。
(令和3年7月23日撮影)
(この項おわり)

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あわてて機体の行方をさがすと、はるか上流側を大きく弧を描いて旋回(右写真の赤矢印)し、遠ざかってゆくところ。

こちらもテラスからリバーウォークの上まで、結構な賑わいですね。でもみっちり詰まっているわけでなく、ソーシャルディスタンスを保っておられるのはさすが。

●鉄橋をくぐったあたりで、ゴォーッと爆音が背後から追ってきたので、「しまった!」と後悔しましたが、後の祭り。のんびりし過ぎましたね。
それでも上空にカメラを向けると、先ほど同様の美しいスモークを引いた編隊が遠ざかるところを撮れて、胸をなでおろしたものでした。

●急速に薄れ、形を崩してゆく航跡を後に、大川の河上を去ってゆくブルーインパルス。コース下に迷惑がかからないよう、前回の東京大会時よりスモークを薄くしたと聞いていますが、それをリアルに感じさせる薄れ方。そのせいで、五輪を描くときは少々残念な結果になったようですが‥‥。
ともあれ、海保船艇による空前の水上警備体制、そしてブルーインパルスの飛行と、生涯に一度見られるかどうかといった光景を、自艇よりつぶさに眺めることができたのは、本当に幸せなことでした。お天気にも恵まれ2日間、充実したいい夏休みだったと感謝しています。
(令和3年7月23日撮影)
(この項おわり)

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大川のブルーインパルス…2
(『大川のブルーインパルス…1』のつづき)
●ブルー観覧と思われる船は、「HULIC」のほかにもう一隻、フライブリッジ付きのクルーザーが遡上してきて、桜橋の上流で向き直り漂泊。
たった3隻と予想よりずいぶん少なめですが、だいぶ気が楽になったものです。私の艇だけだと、橋上や沿岸からカメラを構えた方々の目線が集中(笑)していそうで、恐縮していたものですから。
●テラス上はもとより、隅田公園にも堤防に沿って並ぶ皆さんが多くみられ、ときならぬ賑わいに。背後のビルの屋上にも人影がちらほら。
皆さん公式発表をよくご覧になっているようで、西岸か橋上に集中しており、東岸には全くといってよいほど人がいませんでした。スカイツリーとのツーショットを狙っておられるのでしょう。

●来た‥‥‥‥来 た !
時に12時46分、下流側のビルの間、右側からかすかな白い航跡がぐんぐんと伸びてきたと見るや、川筋に沿うようにしてぐっと方向を転じ、こちらへまっしぐらに向かってきたのでした!

●うひょ――――――――――――――――!!
抜けるような蒼空をキャンバスに、五色のスモークが描く一閃の虹!‥‥すみません、ちょっと詩的なことをつぶやいてみました。

●スカイツリーのゲイン塔を貫く絵面を期待したのですが、何分流路の真ん中とて、角度が足りなかったようです。
それでも、空気をゆるがすタービン音とともに、青空を切り裂いてゆくこの迫力! 一糸乱れぬガッチリ組んだ編隊の素晴らしさとともに、圧巻、圧巻以外の何物でもありません。手が震えるような感動を味わいながら、シャッターを切り続けたのでした。
(令和3年7月23日撮影)
(『大川のブルーインパルス…3』につづく)

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たった3隻と予想よりずいぶん少なめですが、だいぶ気が楽になったものです。私の艇だけだと、橋上や沿岸からカメラを構えた方々の目線が集中(笑)していそうで、恐縮していたものですから。

皆さん公式発表をよくご覧になっているようで、西岸か橋上に集中しており、東岸には全くといってよいほど人がいませんでした。スカイツリーとのツーショットを狙っておられるのでしょう。

●来た‥‥‥‥来 た !
時に12時46分、下流側のビルの間、右側からかすかな白い航跡がぐんぐんと伸びてきたと見るや、川筋に沿うようにしてぐっと方向を転じ、こちらへまっしぐらに向かってきたのでした!

●うひょ――――――――――――――――!!
抜けるような蒼空をキャンバスに、五色のスモークが描く一閃の虹!‥‥すみません、ちょっと詩的なことをつぶやいてみました。

●スカイツリーのゲイン塔を貫く絵面を期待したのですが、何分流路の真ん中とて、角度が足りなかったようです。
それでも、空気をゆるがすタービン音とともに、青空を切り裂いてゆくこの迫力! 一糸乱れぬガッチリ組んだ編隊の素晴らしさとともに、圧巻、圧巻以外の何物でもありません。手が震えるような感動を味わいながら、シャッターを切り続けたのでした。
(令和3年7月23日撮影)
(『大川のブルーインパルス…3』につづく)

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