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五輪警備下の東京水路!…5

(『五輪警備下の東京水路!…4』のつづき)

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269022.jpg複合艇に心の中でお礼を言上しながら、そのまま春海運河を直進、晴海大橋をくぐり選手村から遠ざかると、だいぶ緊張感が和らいできました。

もっともこれで終わりではなく、ららぽーと豊洲近くには、館山からの監視取締艇・SS28「かすとる」が頑張っていて、南下艇に目を光らせていました。小さな艇で館山分室からの来航、南風が卓越するこの時期は大変だったでしょう。

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春海橋をくぐってから左へ折れ、朝潮運河に入りました。朝潮運河南西端部は、選手村外周ということで航行自粛、すなわち通ってはいけないエリア。ゆっくり進んでゆくと、朝潮水門の前に複合艇が頑張っているのが見えてきました。

こちらを確認するとすぐ、ゆるく行き足をつけて接近してくる挙動を示したので、大きな身振りで右を差し「新月島川に入るよ!」と示したところ、了解したゼスチャーを示してくれました。お疲れさまです。ハルナンバーは確認できませんでしたが、PL✕✕~とあったので、近くに停泊している大型巡視船の装載艇でしょう。

269024.jpg新月島川~隅田川経由でふたたび港内に出て、晴海埠頭南西辺にもやう船艇群を何とかものしたいと、食い下がることに(すみません)。

晴海沖で漂泊していたのは、今や数少なくなったグレーの船体の巡視艇、CL49「あわかぜ」(23総t)。千葉海上保安部から来たベテラン艇です。


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港内を見渡してみても、出船入船ほとんどすべてが海保船艇! 不謹慎ながら、ゴージャスな夢の競演に、酷暑ならずとも眩暈のする思い。

右は先ほども見た「はまなみ」、左はええと、PC52「ことびき」(125総t)かな? 岩国から来た、墨田川造船生まれの江戸っ子巡視船です。逆光の中、南風で波立つ港内を警備に走り回る船艇群! 大げさかもしれませんが、正直、一期の思いがしたものでした‥‥。

(令和3年7月22日撮影)

(『五輪警備下の東京水路!…6』につづく)

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タグ : 春海運河朝潮運河東京港巡視艇巡視船監視取締艇