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東京ミズマチをほんの少し

(『すみだリバーウォークを歩いて…5』のつづき)

268026.jpg高架下をくぐって、枕橋北詰に出ました。基部はビヤ樽を模したといわれる親柱、その上に伸びる橋灯も曲線美といってよい瀟洒な意匠で、側面・高欄周りの石張りを含めて、震災復興世代の雰囲気を堪能できるのは嬉しいものです。

橋灯や高欄の手すりなど、鉄製部分がこげ茶系の色に塗り換えられたのは、東京ミズマチの竣工に合わせてでしょうか。令和元年6月に訪れたときは、まだ緑系の塗色でした。


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河畔の雰囲気はいかがと、橋爪からテラスに降りて足を踏み出しました。全体的に落ち着いた色調で、ベンチや植栽のレイアウトもシンプルで清潔感がありますね。コロナ禍もあって人影はまばらですが、各店ともそこそこお客さんが入り、静かな盛り上がりといったところ。

何度も同じことをいって恐縮ですが、あの時が止まったような高架と河畔が、ここまで変わったことに目を見張る思い。かつての面影が失われてゆく寂しさもある反面、水路に気軽に親しむ機会が増えたことは喜ばしく、しみじみしながらのお散歩であります。

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さて、以前から気になっていた掘り込みタイプの乗降施設を、陸側から観察です。

見たかぎり、柵に注意事項や管理者などの表記はなく、扉も南京錠で施錠されているだけで、隅田川の簡易船着場のように、フリーで利用できるものではないことを確認しました。

268029.jpg右は東側からのぞき込んだところ。干満に対応した踊り場(?)を3段あつらえ、さらにそれぞれ水面に向かって降りる段を設けた構造、細やかではありますが、少々使い勝手はよくなさそうな。

各踊り場の境にある柱状のところに、握りを兼ねたポールを立てるなどしたら、より乗降時の安全が図れると思うのですが、どうでしょう。

これが竣工した状態なのかわかりませんが、フェンダーも未装着ですし、まだ手を入れる可能性はありそうですね。気軽に使える施設になるといいのですが。



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行程なかば、源森橋の橋詰まで来てふと対岸を見たら、基礎護岸上で亀さんが甲羅干しをしているのに気づきました。

よく見てみると、なぜか前足をしまって、後足だけだらりと出した形で反り返っています。それが妙に不精ったらしいしぐさに思えて、ほほえましいというか、可愛らしいというか。ズームでたぐって一枚スナップし、さて会合に向かおうと、楽しいお散歩を終えたのでした。
撮影地点のMapion地図

(令和3年6月18日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 北十間川源森川