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水路をゆく・第二運河 令和3年4~6月のご案内

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【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪(ろ)がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
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ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
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当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、平成20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、平成21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【タイトル画像ほかの更新履歴】
【6月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。都建設局のゴミ運搬船「すみだ1号・2号」です。令和3年5月15日撮影。
【5月2日更新】タイトルバック画像を更新しました。曙北運河、古賀オールでの荷役風景です。令和3年3月31日撮影。
【4月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。大横川、錬兵衛橋東側で見た花筏です。令和3年3月31日撮影。

6月13日の運河風景

(『晴海客船ターミナル、閉鎖?』のつづき)

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落穂ひろい的にいくつか見てまいりましょう。

新芝北運河の芝潟橋西詰、モノレールの高架橋脚に寄り添う‥‥というか、ほとんど利用するような形で建っている、クレーン付きの2階建てと桟橋やプレハブなど諸々。運河が実用されていた時代の残り香ということで、以前から気になっていた建物です。

初出は過去ログ「芝浦の運河めぐり…9」でしたが、15年を経て杭や桟橋も徐々に崩壊し、左手にあった小屋はすでに姿を消していますね。

さて、例によってうかつなことながら、今回ようやく気づいたのが、右手、橋脚の側面、色褪せながらも「鉄」と書かれていたこと。奥のもうひと文字はプレハブで半ば隠れていますが、「銅」でしょうか? ということは、この建物のオーナーさんは、古金属回収を業とされていた(もしくは、いる)のでしょう。桟橋にバージが横付けし、くず鉄や銅製品を荷役することもあったのでしょうね。
撮影地点のMapion地図

267032.jpg京浜運河の港南大橋近く東岸、台船や曳船など、業務船がみっちり詰まる魅惑の船溜。楽しく眺めながら通っていたら、ふと目に留まったのが「Doki (株)どき」なる看板! ドキドキ‥‥(笑)。

船宿かしらと思ったら、検索すると、株式会社どきという海洋土木業の会社でした。どきは「土岐」で、以前は土岐船舶工事と称していたそうです。重機・船舶の紹介ページ、スペックが詳しく書かれていて、面白く拝見しました。

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京浜運河を出てすぐの品川埠頭北端、アサノコンクリート品川工場のアンローダーは、一種シンボル的な存在ですが、この日は接岸船もなかったので、ぐっと近寄ってみました。

バケットホイールの先端を思いきりアップで。チェーンとスプロケットで連なったさま、こういうディテールはシビレるものがありますねえ!

267034.jpgいつもは右手から眺めることが多いので、今回は後ろともいうべき、左手から一枚。「I H I」のプレートを掲げた、大きな円筒形のカウンターウェイトが強調され、新鮮な角度です。

円筒の曲面に、点検用の足場が設けられていますね。この上で特撮ヒーローと敵役の怪人が、足場の悪さをものともせず、手に汗握る戦いを繰り広げていそう‥‥と、妙な方向に妄想をしてしまいました。

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汐留川水門をくぐり、浜離宮前水面に入ったところで、水面上をふと見たらドキリとするものがあって、目が釘付けになりました! な、なんじゃこりゃ?

照りのある突起状の何が、水面から突き出しています。その気持ち悪さったらありません。未知の生きものかしらと、背中をぞわぞわさせながら凝視すること数秒‥‥‥‥‥‥。
ゴム手袋でした

(令和3年6月13日撮影)

(『6月13日のトリさん』につづく)

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タグ : 新芝北運河京浜運河汐留川

晴海客船ターミナル、閉鎖?

(『竣工した高浜橋』のつづき)

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前後しますが、この日のお散歩の出だしのころです。東雲運河をプレーニングで飛ばしそのまま港内へ出て、厚い曇り空にいま一つ意気上がらぬまま、取り舵を切って晴海沖へ。

選手村マンション群で様変わりしてしまった晴海埠頭に目をやると‥‥、あっ、客船ターミナルの前の水際二辺、柵がされていませんか? ここを取り巻く情勢も剣呑とあって、ついに来るべきものが来たか、と急いで接近したのでありました。

267027.jpg‥‥むう、やはり。客船ターミナルを囲むようして、高い柵が設けられていますね。

デッキ側面に大書きされた「WELCOME TO TOKYO」の文字も今は空しく、もちろん人影も見られなくなって、実に寂寥感漂う風景に。ここが竣工して間もなくのころから、おフネ見物といえば客船ターミナルでしたから、寂しさもひとしおです。


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さらに接近して。背景がすべてマンション群になってしまうあたり、変化の大きさを実感させて、自分が何かこちら側に取り残されたような、不思議な気持ちにさせられたものでした。

あっ、岩壁側面、フェンダーに丸棒を渡したようなハシゴが! 近い造作のものを徳島の鍋川閘門ほかでも見て、すっかり気に入っていたのですが、まさか身近なここにあったとは。いつもは入港している艦船ばかり目が行っていて、気づきませんでした。

267029.jpg一部開口部は設けられているものの、現在埠頭として供用されている豊洲大橋近くまで、柵は途切れなく続いているよう。

東京港客船ターミナル5月24日付けお知らせによると、オリンピックの警備で周辺道路が閉鎖されるのにともない、6月1日~9月30日の間「一時閉鎖」されるとのこと。つまり廃止ではない、と解釈できるものの、やはり、そうはいかないようです。

#675 さようなら晴海客船ターミナル 2021年度〜22年度に解体へ」(dorattara! Season4)にまとめられた記事を読んでみると、コロナ禍の影響も手伝い、ターミナルの解体工事は当初より早まって、今年度から来年度に実施するのだそう。ただし、埠頭として完全閉鎖されるのではなく、解体後は小規模な施設を造り、繋船施設としての機能は残すようですね。

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‥‥というわけで、現時点では「一時閉鎖」にせよ、お別れが迫っていることには変わりがないようです。

おフネ見にはもちろんのこと、ただ港を、海を眺めたくてたびたび訪れた客船ターミナル。一人でふらりと立ち寄ることもあれば、友人や連れと楽しい散策をすることもありましたし、ホールのイベントに訪れたことも、建設が進むレインボーブリッジを眺めに来たこともあったなあと、自分にとって思い出が尽きない場所。映画やドラマの舞台にもなりましたよね。

もちろん、艇上から眺めた各国の艦船も、忘れ難いものがあります。海外の客船や艦艇、南極行きの砕氷艦、練習艦隊‥‥。フネブネの華やかな舞台となった、東京を代表する埠頭でありました。ちょっと早いですが、「お疲れさま、晴海客船ターミナル」といってあげたいです。

(令和3年6月13日撮影)

(『6月13日の運河風景』につづく)

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タグ : 春海運河晴海埠頭

竣工した高浜橋

(『新芝運河の工事』のつづき)

267021.jpg毎度おなじみ「喰われるトラス」、芝浦橋さん。変わらぬ喰いつかれっぷりを目にして、剣呑な光景ながらどこか安心させられてしまう不変の健在ぶり。

そういえば、このすぐ東にある高浜橋、改架工事中だったのが、今年の2月に竣工したんでしたっけ。(『高浜西運河に架かる高浜橋が新しくなります東京都HP)様子は如何と目を向けてみると‥‥。

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まだ錆色の巨大な足場が、新橋に隣接して架けられている状態で、残念ながら全容は拝めず。反対側から見られるかしら?

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足場の下に入ると、床板はすっかり撤去されたようで、桁の間から曇り空が見えました。錆色の足場の向こう、まだ新しいつややかな高浜橋の桁が視界に入ってきましたね。一昨年8月に、橋脚の出来上がったところを見て以来です。

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267025.jpg向こう側も足場があるので、裏側をスナップするのが精いっぱい。まあ、この時点の記録ということで、改めて訪ねるとしましょう。

竣工、と書いてしまいましたが、先の記事にリンクのあったPDFをよく読むと、東側の歩道が未施工とのこと。正しくは一部開通、とでもすべきでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(令和3年6月13日撮影)

(『晴海客船ターミナル、閉鎖?』につづく)

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タグ : 高浜西運河芝浦橋

新芝運河の工事

(『6月13日のフネブネ…3』のつづき)

267016.jpg久しぶりに芝浦運河地帯をお散歩しよう‥‥と芝浦運河を南下。新芝運河に入ろうとしたら、あらら、フェンスで閉鎖されているようですね。

工事とあれば仕方がありませんが、すり抜ける余裕もないのかな? とよこしまな気持ちも湧き上がってきて、軸線上からのぞき込んでみると‥‥。


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むう、竹芝橋~香取橋間は、流路いっぱいに台船やらクレーン船でみっちり。すり抜ける余裕はとてもなさそうです。やむなく芝浦運河をそのまま直進、右折して芝浦西運河に入り、新芝北運河から香取橋のある十字流を目指すことに。

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古豪RC橋、香取橋を前に。そろそろ架け替えられてもおかしくない雰囲気なんですが、今回の工事もテラスのようですね。

昨年8月、「8月15日の水路風景…9」では、テラスの延長部の工事はいったん終わったようでしたが、柵や床面などの造作はまだのようでしたので、第二期工事が始まったのでしょう。

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さて、では行きましょうかと反対側を向いて見たら、こちらもブイのフェンスで閉鎖されていました。

写真の奥、新芝橋付近にはクレーン船がいるようです。左側に少しすき間があるので、見たところすり抜けられそうでしたが、向こう側の状況がわからないので、新芝北運河を戻ることに。

267020.jpg新芝北運河→芝浦西運河→新芝南運河と、扇の骨とかなめをたどるようして、反対側、藻塩橋のある丁字流へ出ると‥‥、やはり、こちらは完全閉塞。無理してすり抜けたりしなくてよかった。

というわけで、新芝運河は3分の2の区間が閉塞中でありました。残る3分の1を南下して、芝浦橋や高浜橋の様子を見てゆくとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和3年6月13日撮影)

(『竣工した高浜橋』につづく)

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タグ : 芝浦運河芝浦西運河新芝北運河新芝南運河