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お花見水路の道々で…7

(『お花見水路の道々で…6』のつづき)

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263032.jpg花びら一枚一枚がばらばらの水玉模様だったのが、遡上するにつれだんだんとささやかな花筏を形成するようになり、気分も盛り上がってこようというもの。

右写真は神田橋~錦橋間南岸、旧気象庁の敷地にあった桜。本数はわずかで、河畔のものはほとんど散っていましたが、基礎護岸の上に音もなくちらちらと花びらを降らすさま、風情がありました。

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日本橋川は何分街場の川とて、近年まで河畔の桜並木とは縁遠かったのですが、旧飯田町貨物駅周辺の再開発にともなってここが整備されてから、印象が変わりましたよね。そう、もうたびたび紹介していますが、新川橋~新三崎橋間西岸の桜並木です。

平成28年「散りぎわのお花見水路…9」で、見事な桜吹雪と濃厚な花筏を見せてくれたことは、実に印象深かったものでした。今年も陽光を浴びて白く輝き、ビルと高架の間でオーラを放つが如き存在感。見とれて左に寄せすぎ、基礎護岸と接触しないよう気をつけて‥‥。

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263035.jpg桜吹雪とまではいきませんでしたが、新三崎橋に近づいたところで、ざあっと一陣の風が吹き、舞い落ちてくる花びらをとらえることができました。バックが高架だったおかげですね。

さらに進んで流頭部、神田川との分かれる丁字流に出てみると、東側角の基礎護岸上に珍しく鵜さんが一羽。護岸にも帯状に花びらが貼りついて、鵜さんの周りもどこか華やいだ、春を迎えた都市河川らしい光景で、微笑ましく眺めたものでした。
撮影地点のMapion地図

(令和3年3月31日撮影)

(『お花見水路の道々で…8』につづく)

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タグ : 日本橋川高架下水路水辺の鳥たち