お花見水路の道々で…10
(『お花見水路の道々で…9』のつづき)
●いったん途切れた護岸工事の区間は、東深川橋の東側でふたたび鋼管矢板が両岸に並び始め、その奥ではこれも先ほど同様、浚渫作業中の様子。
工事で徐航や交互通航の区間が設定されるのは、一見面倒なように思えますが、趣味者の視点ではいうまでもなくごちそうの部類。平日でなくては拝めない光景ですからね。

●接近中に、ユンボがガバーッと水しぶきを上げ始めたので、ズームでたぐって一枚。いいシーンがものせたとニンマリです。拙者、浚渫大好き侍に御座候‥‥。
●大横川との十字流に至れば、扇橋閘門も間近。最近通閘していないし‥‥と吸い寄せられそうになりながら、本日のお題はお花見と、後ろ髪を引かれる思いで面舵。
前扉室の手前では、一人のんびりと開扉を待つカヤックが。水位低下化区間の桜も、ちょっと見てみたかったなあ。

●この日の干潮は、12時43分にA.P.+0.08mという推算潮位。通航時刻は12時を少し過ぎたところで、低い橋の連続する大横川を通るには、まこと格好の潮時というわけです。

●いや、このボリューム感! 練兵衛橋~東富橋間の濃厚さ、枝の低さには数歩譲るものの、この小名木川以南の南北に走る区間も、大いに堪能できる美しさと量感を備えていますよね!
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…11』につづく)

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工事で徐航や交互通航の区間が設定されるのは、一見面倒なように思えますが、趣味者の視点ではいうまでもなくごちそうの部類。平日でなくては拝めない光景ですからね。

●接近中に、ユンボがガバーッと水しぶきを上げ始めたので、ズームでたぐって一枚。いいシーンがものせたとニンマリです。拙者、浚渫大好き侍に御座候‥‥。

前扉室の手前では、一人のんびりと開扉を待つカヤックが。水位低下化区間の桜も、ちょっと見てみたかったなあ。

●この日の干潮は、12時43分にA.P.+0.08mという推算潮位。通航時刻は12時を少し過ぎたところで、低い橋の連続する大横川を通るには、まこと格好の潮時というわけです。

●いや、このボリューム感! 練兵衛橋~東富橋間の濃厚さ、枝の低さには数歩譲るものの、この小名木川以南の南北に走る区間も、大いに堪能できる美しさと量感を備えていますよね!
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…11』につづく)

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お花見水路の道々で…9
(『お花見水路の道々で…8』のつづき)
●神田川を出て隅田川を下航、両国橋をくぐったところで、西詰下流側の一群に惹かれて一枚。距離があるせいでそう見えるのかもしれませんが、まだ十分イケるボリューム感が目を引きますよね。
橋詰は竣工時に広場が造成されて、小公園や植え込みになっている例もあり、ちょっとした憩いの場というイメージがありますが、今はテラスがその役割を果たしているのでしょう。
●竪川水門の前を通り過ぎざま一枚。まあ、クレーン船とバージがみっちりと詰まり、完全閉塞状態です。
右のバージは土運船らしい外観だったので、クレーンもグラブを備えた浚渫船だったのかもしれません。これも平日ならでは、日曜日ではまずお目にかかれない光景ではあります。

●上り下りの水上バスで、引き波が護岸で返って反射波となり、小型艇には少しツラい状況の大川筋。ポンポン跳ね回る艇を舵で押さえながら進んでいると、新大橋上流でゴミ運搬プッシャーバージ「すみだ2号」、プッシャー「すみだ1号」のコンビと行逢。
厩橋分室の船溜まで帰るのでしょう、波頭を越えるたび、2隻の接合部がくにゃり、くにゃりといった風に動くさま、何ともユーモラスで愛らしいものです。

●小名木川の西口両岸にある桜並木はいかが‥‥と入ってみたら、結構な規模の工事中で、浚渫船と護岸の間を交互通航。ユンボがガバーッと泥をさらうさまを、通りざま片手撮り。
いや、桜の方はですね、ユンボのバックにも写っていますが、工事に備えてかすっかり剪定されてしまっていて、見る影もないくらいボリュームダウン。残念です‥‥。

●まあ、平日とて、生き生きと稼働する業務船の姿を見られたのは嬉しいこと。道々桜を拾いつつ、大横川を南下して帰途につこうと、小名木川を東航。
高橋の北詰にあった桜は、テラスから引っ込んだ位置にあるせいか、護岸工事の区間にかかりながらも剪定されず、水管橋を巻き込むような胸のすく満開ぶり。桜の枝ぶりは、ちょっと傍若無人(?)なくらいがいいのかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…10』につづく)

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橋詰は竣工時に広場が造成されて、小公園や植え込みになっている例もあり、ちょっとした憩いの場というイメージがありますが、今はテラスがその役割を果たしているのでしょう。

右のバージは土運船らしい外観だったので、クレーンもグラブを備えた浚渫船だったのかもしれません。これも平日ならでは、日曜日ではまずお目にかかれない光景ではあります。

●上り下りの水上バスで、引き波が護岸で返って反射波となり、小型艇には少しツラい状況の大川筋。ポンポン跳ね回る艇を舵で押さえながら進んでいると、新大橋上流でゴミ運搬プッシャーバージ「すみだ2号」、プッシャー「すみだ1号」のコンビと行逢。
厩橋分室の船溜まで帰るのでしょう、波頭を越えるたび、2隻の接合部がくにゃり、くにゃりといった風に動くさま、何ともユーモラスで愛らしいものです。

●小名木川の西口両岸にある桜並木はいかが‥‥と入ってみたら、結構な規模の工事中で、浚渫船と護岸の間を交互通航。ユンボがガバーッと泥をさらうさまを、通りざま片手撮り。
いや、桜の方はですね、ユンボのバックにも写っていますが、工事に備えてかすっかり剪定されてしまっていて、見る影もないくらいボリュームダウン。残念です‥‥。

●まあ、平日とて、生き生きと稼働する業務船の姿を見られたのは嬉しいこと。道々桜を拾いつつ、大横川を南下して帰途につこうと、小名木川を東航。
高橋の北詰にあった桜は、テラスから引っ込んだ位置にあるせいか、護岸工事の区間にかかりながらも剪定されず、水管橋を巻き込むような胸のすく満開ぶり。桜の枝ぶりは、ちょっと傍若無人(?)なくらいがいいのかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…10』につづく)

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お花見水路の道々で…8
(『お花見水路の道々で…7』のつづき)
●丁字流を右に折れ神田川に入ると、水面を彩る花びらの水玉模様ががぜん濃くなってきました。江戸川橋上流、江戸川公園の桜並木からの供給量が凄まじいですからね。
三崎町中継所、珍しくバージと曳船が見られず、がらんとしていました。不燃ごみの舶載輸送も廃止が相次ぎ、今や唯一の中継所だけに、えっ、もしかしたらここも廃止? と過敏になってしまいます。
●市兵衛河岸船着場の桟橋には、鴨さんが一羽でお座りして、おくつろぎ中でした。ああ、ツブれたトリさんて、本当に癒されますわい‥‥。
3月末となれば、キンクロやホシハジロといった冬鳥たちは、あらかた渡ってしまい姿を消し、水路上の人口ならぬ鳥口(?)は激減するわけです。これから楽しみなのは、母鳥が可愛いヒヨコを引き連れた「カルガモ艦隊」でしょうか。

●神田川畔の桜は多くありませんが、拾って愛でて歩くのもいいものです。写真は水道橋下流北岸、水道橋・お茶の水分水路疎通口の上にあった桜。周りの木々も、葉の色がみずみずしく鮮やかですね。

●河畔の桜は少なくとも、中上流からの供給量(何度か書いておきながら、これもヘンないい方ですが、他に思いつかず)を物語るように、花筏はなかなか見事なものがありました。
写真は昌平橋上流ですが、基礎護岸を彩るように帯状の花筏が! 凹部に滞留するならともかく、この形になったのはなぜでしょう。引き波で寄せられたとか、護岸寄りの流れが若干遅いためなど、理由があるのでしょうね。

●この護岸沿いの花筏、下るにつれて濃厚さが加速し、左衛門橋下流ではついに、小鳥なら上を歩いて渡れそうなレベルに!
基礎護岸の上も、残雪のように花びらが積もって、これまた春先ならではの川景色といったところ。ただこの花筏、繋留船に貼り付いてしまったら、掃除は大変だろうなあ‥‥と、舟持ちならではの妄想をしてしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…9』につづく)

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三崎町中継所、珍しくバージと曳船が見られず、がらんとしていました。不燃ごみの舶載輸送も廃止が相次ぎ、今や唯一の中継所だけに、えっ、もしかしたらここも廃止? と過敏になってしまいます。

3月末となれば、キンクロやホシハジロといった冬鳥たちは、あらかた渡ってしまい姿を消し、水路上の人口ならぬ鳥口(?)は激減するわけです。これから楽しみなのは、母鳥が可愛いヒヨコを引き連れた「カルガモ艦隊」でしょうか。

●神田川畔の桜は多くありませんが、拾って愛でて歩くのもいいものです。写真は水道橋下流北岸、水道橋・お茶の水分水路疎通口の上にあった桜。周りの木々も、葉の色がみずみずしく鮮やかですね。

●河畔の桜は少なくとも、中上流からの供給量(何度か書いておきながら、これもヘンないい方ですが、他に思いつかず)を物語るように、花筏はなかなか見事なものがありました。
写真は昌平橋上流ですが、基礎護岸を彩るように帯状の花筏が! 凹部に滞留するならともかく、この形になったのはなぜでしょう。引き波で寄せられたとか、護岸寄りの流れが若干遅いためなど、理由があるのでしょうね。

●この護岸沿いの花筏、下るにつれて濃厚さが加速し、左衛門橋下流ではついに、小鳥なら上を歩いて渡れそうなレベルに!
基礎護岸の上も、残雪のように花びらが積もって、これまた春先ならではの川景色といったところ。ただこの花筏、繋留船に貼り付いてしまったら、掃除は大変だろうなあ‥‥と、舟持ちならではの妄想をしてしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…9』につづく)

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お花見水路の道々で…7
(『お花見水路の道々で…6』のつづき)

●花びら一枚一枚がばらばらの水玉模様だったのが、遡上するにつれだんだんとささやかな花筏を形成するようになり、気分も盛り上がってこようというもの。
右写真は神田橋~錦橋間南岸、旧気象庁の敷地にあった桜。本数はわずかで、河畔のものはほとんど散っていましたが、基礎護岸の上に音もなくちらちらと花びらを降らすさま、風情がありました。

●日本橋川は何分街場の川とて、近年まで河畔の桜並木とは縁遠かったのですが、旧飯田町貨物駅周辺の再開発にともなってここが整備されてから、印象が変わりましたよね。そう、もうたびたび紹介していますが、新川橋~新三崎橋間西岸の桜並木です。
平成28年「散りぎわのお花見水路…9」で、見事な桜吹雪と濃厚な花筏を見せてくれたことは、実に印象深かったものでした。今年も陽光を浴びて白く輝き、ビルと高架の間でオーラを放つが如き存在感。見とれて左に寄せすぎ、基礎護岸と接触しないよう気をつけて‥‥。

●桜吹雪とまではいきませんでしたが、新三崎橋に近づいたところで、ざあっと一陣の風が吹き、舞い落ちてくる花びらをとらえることができました。バックが高架だったおかげですね。
さらに進んで流頭部、神田川との分かれる丁字流に出てみると、東側角の基礎護岸上に珍しく鵜さんが一羽。護岸にも帯状に花びらが貼りついて、鵜さんの周りもどこか華やいだ、春を迎えた都市河川らしい光景で、微笑ましく眺めたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…8』につづく)

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右写真は神田橋~錦橋間南岸、旧気象庁の敷地にあった桜。本数はわずかで、河畔のものはほとんど散っていましたが、基礎護岸の上に音もなくちらちらと花びらを降らすさま、風情がありました。

●日本橋川は何分街場の川とて、近年まで河畔の桜並木とは縁遠かったのですが、旧飯田町貨物駅周辺の再開発にともなってここが整備されてから、印象が変わりましたよね。そう、もうたびたび紹介していますが、新川橋~新三崎橋間西岸の桜並木です。
平成28年「散りぎわのお花見水路…9」で、見事な桜吹雪と濃厚な花筏を見せてくれたことは、実に印象深かったものでした。今年も陽光を浴びて白く輝き、ビルと高架の間でオーラを放つが如き存在感。見とれて左に寄せすぎ、基礎護岸と接触しないよう気をつけて‥‥。


さらに進んで流頭部、神田川との分かれる丁字流に出てみると、東側角の基礎護岸上に珍しく鵜さんが一羽。護岸にも帯状に花びらが貼りついて、鵜さんの周りもどこか華やいだ、春を迎えた都市河川らしい光景で、微笑ましく眺めたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…8』につづく)

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お花見水路の道々で…6
(『お花見水路の道々で…5』のつづき)
●大島川水門を出たところで、下流側、佃島の分流点を望んだところ。こちらもまだまだ満開といってよいレベルで、法面の緑とよくマッチし、春めいた雰囲気。
河畔の人出もそうですが、手前の水面にはカヤックのフリートも繰り出しており、絵面としては休日そのもの。さすが緊急事態宣言明け、お休みをとってお花見に来られた方も多かったのでしょう。

●せっかく出かけたのだし、大横川だけでなく他の河畔も咲きっぷりを見ておきたいと欲が出て、定番の日本橋川~神田川コースへ。
快晴の陽射しを受けて、豊海橋もリベットや継手などディテールくっきり、高欄のブルーや銘板の緑青色も映えて、きれいでした。

●日本橋北詰の橋詰広場にある、一本だけながらなかなかの枝ぶりの桜。少し散って疎らになっていましたが、橋詰の袖高欄や側壁の石材によく似合って、なかなか素敵。三越をバックに一枚。
●日本橋をくぐったところで、Uターンして船着場に向かう「エスエスNANO1」と行逢。実は大横川から、2~3隻置いてずっと続航状態だったのでした。
ここで初めて、操船はおなじみZEN船長であったことが判明。あちらから気づいて下さり、お手振りを頂戴しました。ありがとうございました!

●上流から続々供給(?)される花びらで、水面には薄桃色の水玉模様が絶えることなく、まことに風流。光線の塩梅もよろしかったので、供用が待たれる常磐橋をスナップ。
復元工事が終わってだいぶ経ったものの、南岸の公園に残工事があるからでしょうか、橋詰は波板のフェンスで閉ざされたまま。白かった石材の表面も、だんだんと渋さを増しいい色になってきたこともあり、そろそろ橋上からも愛でてみたいですねえ。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…7』につづく)

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河畔の人出もそうですが、手前の水面にはカヤックのフリートも繰り出しており、絵面としては休日そのもの。さすが緊急事態宣言明け、お休みをとってお花見に来られた方も多かったのでしょう。

●せっかく出かけたのだし、大横川だけでなく他の河畔も咲きっぷりを見ておきたいと欲が出て、定番の日本橋川~神田川コースへ。
快晴の陽射しを受けて、豊海橋もリベットや継手などディテールくっきり、高欄のブルーや銘板の緑青色も映えて、きれいでした。

●日本橋北詰の橋詰広場にある、一本だけながらなかなかの枝ぶりの桜。少し散って疎らになっていましたが、橋詰の袖高欄や側壁の石材によく似合って、なかなか素敵。三越をバックに一枚。

ここで初めて、操船はおなじみZEN船長であったことが判明。あちらから気づいて下さり、お手振りを頂戴しました。ありがとうございました!

●上流から続々供給(?)される花びらで、水面には薄桃色の水玉模様が絶えることなく、まことに風流。光線の塩梅もよろしかったので、供用が待たれる常磐橋をスナップ。
復元工事が終わってだいぶ経ったものの、南岸の公園に残工事があるからでしょうか、橋詰は波板のフェンスで閉ざされたまま。白かった石材の表面も、だんだんと渋さを増しいい色になってきたこともあり、そろそろ橋上からも愛でてみたいですねえ。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…7』につづく)

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