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令和2年度川走り納め…11

(『令和2年度川走り納め…10』のつづき)

260086.jpg行き足を落として、葛西臨海公園前の水路を流します。何分雲が濃くなってきたのでいま一つサエませんが、平らかな水面を味わいながら原速航行。

葛西なぎさ橋、桁の半ばまでパネルで養生されて、補修中のようですね。沿岸はぱらぱらとではありますが、散策を楽しむ人たちの姿が見られました。


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なぎさ橋の西側、もと海洋商船‥‥秋ヶ瀬行き水上バス航路の船着場跡。年々傷みが進むさまを通るたびに見てきましたが、ポンツン桟橋を留めている鋼管杭が朽ちてきたのか、鋼材を門形に組んだもの二組が設けられ、流出を防ぐ手立てがなされていました。どうやら撤去もままならないようです。

そうそう、海洋商船といえば、一つメモしておきたいことが。「荒川水上バス 海洋商船 船着場」で検索、偶然ヒットし今ごろ気づいたのですが、「なぎさコース」(葛西臨海公園~秋ヶ瀬)の時刻・料金表ページが、ウェブ廃墟として残っていたのです!

トップページが休航後も長らく残っていた(『水上バス「カワセミ」のこと』参照)ことは知っており、それすら消えて久しかったので、驚いたものでした。今や河川航路史の貴重な資料ですね。いつ消滅するか分からないので、保存しておいた方がいいかもしれません。

260088.jpg荒川河口を下流側へはすに横断し、砂町南運河へ。ディンギーの船影も見えないので、若洲橋をくぐったところでスロットルを一杯まで倒し、ほんの少しの間プレーニング。

51.1km/h‥‥27.59ktで気持ちよく滑走し、あっという間に運河西端へ到達。接岸している本船が見えたので、スナップしておこうと行き足を落とすことに。

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白とブルーのツートンに美しく塗り上げられた本船、曇り空の下でも鮮やかですね。マルエーフェリーの「琉球エキスプレス5」(10,034総t)。ご縁があまりないのか、ここで出会うのはまれです。

右舷にはランプウェイを収める凹みがありますが、この角度から眺めると船首楼タイプにも見え、船橋がその後ろに配されていることも手伝って、樅型や峯風型といった旧海軍のウェルデッキ型駆逐艦を思い起こさせるものがありました。

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空模様はいま一つながら、せっかくの出会いとあって真正面から一枚欲しくなり、いいお顔を。塗り替えてまだ間がないのか、船底色も含めてツヤがありきれいで、眺めていて気持ちのよいものがありました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月29日撮影)

(『消防艇隊出動!』につづく)

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タグ : 砂町南運河