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令和2年度川走り納め…10

(『令和2年度川走り納め…9』のつづき)

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浦安を離れつつあるとき、東西線の電車が通過したので振り返って。妙見島、浦安橋、もやう屋形や釣船、東西線鉄橋と、豊かなディテールがおりなす川景色が素敵。何度眺めてもよいものです。

260082.jpg旧江戸川も、既設のコンクリート堤防の川表に土盛りをして法面を造成したり、石組みの護岸兼高水敷を築造するなど修景が進んでいますが、堤防を貫通する樋門なども、それに合わせて改築されています。

まだ土盛りしたばかりの法面に、真新しいコンクリートの肌が目立っていますね。後ろの建屋に「堀江排水機場」とありました。樋門の堰柱もまだ新しい感じです。


260083.jpg堀江ドックを過ぎ、繋留艇の姿が見えなくなったところで、ぐっとスロットルを押し込んで気持ちよくプレーニング。見明川の分流点を過ぎたあたり、微速で進む下航船が一隻視界に入ってきたので、速度を落としました。

コンベア清掃船ですね。こちらでも何度か出会っています。船名は「建河清第2号」。追い越させてもらい十分距離をとったところで、ふたたび増速。


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曇り空も手伝ってか水面は穏やかで、プレーニングに入っても滑るような走りぶり。今気づいたのですが、手前に架かる京葉線のトラス、ずいぶん中途半端な塗り替え方をしているのですね。

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ゆるく面舵を切り、葛西臨海公園前の水路に入ろうとすると、通船らしいグレー塗りの行逢艇が出てきました。船首に書かれた名前は「みやこどりⅡ世」。

いや、この平らかさ、滑らかさ! とろりとした、とでも表現したくなるような、ぬめりを帯びたが如き湾奥の水面、素晴らしいですね! 曇天なのが残念でしたが、この時期の湾奥が見せる表情、大好きです。

その水面を艇で押し分けてゆく快さ、水鏡に姿を映す竹竿の澪標やブイが醸す風情。江戸前の残り香を色濃く漂わせる水路風景も、冬の水路行の贅の一つといってよいでしょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月29日撮影)

(『令和2年度川走り納め…11』につづく)

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タグ : 旧江戸川樋門清掃船