11月15日の水路風景…2
(『11月15日の水路風景…1』のつづき)
●荒川で見たものに、2つ積み残しがありました。恐縮ですが少し戻ります、トシは取りたくないものですね。
荒川最下流の船着場、新砂リバーステーションの前を通ったときのこと。たくさんの人とクルマが集まっていて、何やら物々しい雰囲気です。距離があったのではっきりとわかりませんが、赤いクルマが何台か見られることから、消防訓練かしらと見当をつけました。

●ズームでたぐってみると、かわいらしい軽の消防車が数台、お尻から伸ばしたホースを河中に突っ込んでいるのがわかりました。
なるほど、川から水をとる訓練ですね。船着場でなければできないオペレーションではあります。軽の消防車というのは消防署ではあまり見ませんから、消防団かもしれません。

●荒川でのもう一件はここ、名付けて「川面から鉄塔3本と煙突1本がいっぺんに見られる場所」。少し前に気づいて、通るたびにスナップしていたのですが、ブログで紹介するのは初めてですよね。
いってみれば何でもないことながら、スカイツリーと墨田清掃工場の煙突の間に、兄弟のような小ぶりの鉄塔が2本立っているというだけで、トクをしたような気分になってしまうのですから、不思議なものです。ちなみに小鉄塔は、旧中川北端のポンプ所、木下川排水機場の建屋上に設けられたもの。Googleマップの写真で見ると、右の方はまだ建設中で、左の方が古参のようです。

●隅田川に戻って、白鬚橋~言問橋間の西岸、浅草病院前の堤防のつくりに目を引かれました。
既存のコンクリート堤防を切り開いた形で、新たに芝生の法面を部分的に設けるやり方は他所でもありますが、下流にくらべてテラスの造作が簡素になりがちなこのあたりとあって、とても目立ちますよね。入院した患者さんへ、川面に開かれた散策路のプレゼントといったところでしょうか。
●両国橋の西径間を通りながら、橋脚を一枚。表面に貝のついた石張りの橋脚も風格がありますが、引き波でザブリ、ザブリとくるたび見え隠れする基礎の張り出しが、波濤を分ける船のバルバスのようで、勇壮な感じがします。
紅林章央氏によると、コンクリートの生地そのままより、石張りを施した橋脚の方が劣化に対して強く、飛躍的に寿命が延びるとのこと。盤石の感がある頼もしい姿、「縁の下の力持ち」という言葉が、これほどしっくりくる構造物はないでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年11月15日撮影)
(『11月15日の水路風景…3』につづく)

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荒川最下流の船着場、新砂リバーステーションの前を通ったときのこと。たくさんの人とクルマが集まっていて、何やら物々しい雰囲気です。距離があったのではっきりとわかりませんが、赤いクルマが何台か見られることから、消防訓練かしらと見当をつけました。

●ズームでたぐってみると、かわいらしい軽の消防車が数台、お尻から伸ばしたホースを河中に突っ込んでいるのがわかりました。
なるほど、川から水をとる訓練ですね。船着場でなければできないオペレーションではあります。軽の消防車というのは消防署ではあまり見ませんから、消防団かもしれません。

●荒川でのもう一件はここ、名付けて「川面から鉄塔3本と煙突1本がいっぺんに見られる場所」。少し前に気づいて、通るたびにスナップしていたのですが、ブログで紹介するのは初めてですよね。
いってみれば何でもないことながら、スカイツリーと墨田清掃工場の煙突の間に、兄弟のような小ぶりの鉄塔が2本立っているというだけで、トクをしたような気分になってしまうのですから、不思議なものです。ちなみに小鉄塔は、旧中川北端のポンプ所、木下川排水機場の建屋上に設けられたもの。Googleマップの写真で見ると、右の方はまだ建設中で、左の方が古参のようです。

●隅田川に戻って、白鬚橋~言問橋間の西岸、浅草病院前の堤防のつくりに目を引かれました。
既存のコンクリート堤防を切り開いた形で、新たに芝生の法面を部分的に設けるやり方は他所でもありますが、下流にくらべてテラスの造作が簡素になりがちなこのあたりとあって、とても目立ちますよね。入院した患者さんへ、川面に開かれた散策路のプレゼントといったところでしょうか。

紅林章央氏によると、コンクリートの生地そのままより、石張りを施した橋脚の方が劣化に対して強く、飛躍的に寿命が延びるとのこと。盤石の感がある頼もしい姿、「縁の下の力持ち」という言葉が、これほどしっくりくる構造物はないでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年11月15日撮影)
(『11月15日の水路風景…3』につづく)

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