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11月1日のフネブネ…3

(『11月1日のフネブネ…2』のつづき)

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第一航路を北上中に行逢したのは、おなじみ湾岸署の警備艇「すみれ」。ちょうど東京港トンネルの換気塔をバックに、水煙をあげてプレーニング中の引き締まった表情が撮れました。

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台場のRKバースをのぞいたところ、いつもの「昭洋」「拓洋」の姿が見えず、「平洋」一隻がもやっていました。今年1月に竣工したばかりの新顔なので、ちょっと拝見していこうとスロットルをゆるめて右へ。

両舷各1本となった煙突が目を引きますね。広くとられた船尾の作業甲板では、演習中なのか、数人の乗り組みさんが号令一下、キビキビと動いているのが見えました。

257028.jpg演習のお邪魔をしてはいけないので、微速で遠ざかりながら全体像を拝見。

船首から3分の2にかけた、長船首楼の高い乾舷が頼もしく、いかにも外洋で長期行動する測量船の雰囲気十分。煙突の後ろ、舷側に斜線を引いたようなフェンダーが目立ちますが、これは無人艇である観測装置を揚収するためでしょう。従来船にくらべ全体に直線的で、エッジの立った印象を受けました。

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河口の竹芝埠頭では、これもおなじみ「ヴァンテアン」と、いよいよお別れ前の一枚。

Nambu201さんのnote(確かな知識と深い愛情が感じられる素晴らしい記事です、お勧め)によると、ドバイへの売船が決まり、この写真を撮った4日後、11月5日に竹芝を解攬。「PRINCESS」と名を変えて昨日12月2日に、那覇出港をもって日本を離れたのだそう。はるかインド洋を越えて、長い旅路となりますが、ご安航をお祈りしています‥‥。

257030.jpg佃大橋の上流では、「ホタルナ」と「エスエスNANO1」の行逢風景をスナップ。

「エスエスNANO1」は月島川の船溜を出て、日本橋船着場へ回航の途中だったのですが、船長が「ホタルナ」に向けて大きく手を振っているのがとてもいい雰囲気で、思わず頬がゆるんだものです。輻輳しがちな都大路、ちょっとした気遣いでお互い気持ちよく船行きしたいものですね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年11月1日撮影)

(『11月1日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 東京港隅田川警備艇測量船水上バス