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9月21日の水路風景…3

(『9月21日の水路風景…2』のつづき)

255056.jpg大川筋に出ると、この日はどういうわけかプレジャーの出船が多く、しかもおしなべて飛ばす艇ばかりで、引き波に翻弄されながらの遡上になりました。PWCもフリートで追い越していったりと、賑やかではあります。

浅草まで上ってくると、水辺ライン「あじさい」と行逢。この曇り空とあって、吾妻橋のディテールも黒くつぶれがちです。


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前方の東武線隅田川橋梁を、ちょうど電車がゆっくり渡っていくのを眺めながら、スロットルをしぼって微速に。併設されている人道橋、「すみだリバーウォーク」の供用後の姿を眺めておこうと思ったのです。

おお、ずいぶん賑わっていますね。当初は4月に供用開始の予定だったのが、延期され6月18日にオープンとなったのだそう。皆さん待ちに待っていたことでしょう。

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も少し近づいたところで、今度は上りの特急電車がごろんごろんと進入開始してきたので一枚。艇が接近するにつれ皆さんこちらに目が向くようになり、ずいぶん写真を撮られた気が(笑)。

この日は曇りにもかかわらず、各橋上やテラスも今までにない人出で、驚かされたことではありました。まあ、コロナ禍で長い間蟄居生活を余儀なくされていたのですから、少し自粛要請が緩んだとみれば、せめてお散歩でもしたくなるのはわかります。

255059.jpg先月に引き続いて、この日も通りがかりについ惹かれてスナップ。総武線橋梁の橋脚基礎上に鎮座した、コンクリ塊です。

位置、姿かたちとも異常なし。ああ、何でこんなものが気になってしまうんだろう‥‥。増水時に水流で移動したりしたら、色めきだってしまいそう。


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大島川水門の前まで下ってくると、おや、水門前に架橋中の橋、先月は注意を促す横断幕が桁側面に掲げられていたのに、取り去られたのですね。

橋詰にあった足場は撤去されていたので、第一期工事が終了して一段落、といったところでしょうか。竣工まではなお時間がかかりそうです。
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『9月21日の水路風景…4』につづく)

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タグ : 隅田川大島川水門水上バス

晴れた日の水路がただ見たくて

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水路徘徊そのものはもちろん、出かけた日をあれこれ思い出して、写真とともにつづってゆくのは楽しいことなのですが、選んで並べてゆく写真がひたすら鉛色の曇り空だと、さすがにちょっと気が滅入ってくるものです(も似たようなことを書いたよなあ‥‥)。

過去の写真で恐縮ですが、ブログと気分を少しでも明るくしたくなって、抜けるような晴天の下で眺めた水路を一枚、貼らせていただきましょう。京浜運河から望んだ、鶴見つばさ橋です。次のお出かけは、まばゆさに目を細めるような晴天でありますように。

(平成31年4月13日撮影)

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タグ : 京浜運河

9月21日の水路風景…2

(『9月21日の水路風景…1』のつづき)

255051.jpgお次はもうほとんどルーティン(?)になってしまった、常磐橋復元工事の進捗を観察する件であります。

屈曲を過ぎて、一本下流の常盤橋をくぐる手前でふと、「この先常磐橋工事中」の看板が、右肩下がりになってしまったのに気づかされました。もう長い間この看板を見ていますが、いつもキチンと水平に架けられていたので、ちょっと意外ではありました。

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前回、9月21日の状態とくらべると、袖高欄、高欄ともに養生が取り去られ、橋上がクリアになってきましたね。

側面に掲げられていた、通航の可否や航路を示す看板もなくなり、竣工がいよいよ近づいたという感じがします。この日も作業は続行しており、安全帽姿の皆さんが忙しそうに立ち働いていました。

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さて、くぐってみようとスロットルを投入、大好きな水切りを眺めながら左径間に進入すると‥‥う~ん、石材表面の色、ずいぶん渋くなりましたよね?

曇りのせいで、色味が暗く見えるのかしら‥‥いや、それにしても、組み上げた当初の白っぽい感じは脱して、本来の色合いに近づいてきたことは間違いないでしょう。

255054.jpg写真がブレていて恐縮ですが、今回驚いたのがこれです。アーチ内側の頂部に、何か黒い箱のようなものが取り付けられている‥‥何だろう?

近づいてみると、照明の灯器でした。なるほど、アーチの曲面を白熱色の球でほんのり照らし、夜に眺めると、アーチが水面に倒立像を映して浮かび上がる、といった趣向なのですね。

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きれいに洗浄し、復元した石材に穴をあけて‥‥、といった抵抗感がなくはないのですが、常磐橋が美しくライトアップされる姿も楽しみではあり、注目されることはもちろん悪いことではありません。

しかし、穴をあけたのに抵抗感がといっておきながら何ですが、周りにガードフレームを取り付けた方がいいような気もします。ただでさえ桁下(?)高が低いところへ、別付けの突起が増えたわけですから、ぶつけて壊してしまう艇が出ないとも限りません。心配しすぎでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『9月21日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 日本橋川常磐橋高架下水路

9月21日の水路風景…1

(『曇り空のフネブネめぐり…8』のつづき)

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引き続き曇り空なのでお見苦しく恐縮ですが、気になった水路風景を落穂拾い的に。

東雲運河の旧防波堤、3月15日に剪定されてスカスカになっていたのに気づきましたが、多雨と猛暑のおかげか、枝葉のあるところは結構な回復ぶりで、モコモコした感じがだいぶ戻ってきていました。

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255048.jpg珍しく、第六台場のガンギに接近して一枚。何か面白いディテールがあるかしらと期待したものの、残念ながら特になし。鵜の糞で白く染まった密林、看板で禁じられずとも、立ち入りたくありません。

帰宅してから気づいたのが、右上に石柱があり、「品川臺場 六番」と彫られていたこと。以前こちらでも触れましたが、昭和一桁、台場は公園として整備され、定期航路がありましたから、そのころ設置のものと思われます。

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東側の角には、ご覧のようなこんもりとした砂洲ができていました。PWCやカヤックの皆さんなら、思わず上陸したくなるような地勢ですが、もちろん上陸禁止で、おまけに岸沿いには巨石がゴロゴロしていますから、近づかないほうが無難ではあります。

255050.jpgわが艇がほんの短時間接近しただけで、現在のヌシたる鵜さんたちは大いにおかんむり。ギャアギャアと警戒の鳴き声を発しながら、水面低く飛び回る黒い影が、大量に湧き出してきました。

この数、葉の染まり具合を見ても、“台場の森”の状態は想像に難くありません。それでもあえて、秘密裏に上陸した剛の者って、いるのでしょうか?
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『9月21日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 東雲運河東京港

曇り空のフネブネめぐり…8

(『曇り空のフネブネめぐり…7』のつづき)

255041.jpg隅田川派川から、本流との分流点に入ったところで、海保の複合艇に行逢。運河でなく、曲がりなりにも河川で出会うのは珍しいですね。ハルナンバーが舷側に見えたので、巡視船艇の装載艇なのがわかります。

こちらはそのまま本流の遡上に入ったので、距離は相当あったのですが、乗り組みさんはこちらを指さして、双眼鏡でじっと監視しており‥‥。むう、7月12日のときもそうでしたが、よほど怪しい艇だと思われているのでしょうか。

255042.jpg汐浜運河の業務船溜では、嬉しい出会いが。「宍倉建設二号」! 大横川・大横川南支川の丁字流にもやっていた、やたら低シルエットのあの業務船!

丁字流から桟橋とともに姿を消して、5年ぶりの再会。前部の甲板室が撤去されて発電機が載せられるなど、外観が変わったうえ乾舷が高くなったので、船名が目に入るまでわかりませんでした。かつての魅力は失せてしまいましたが、元気でいるのは何よりですね。

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同じく汐浜運河、台船にもやった小さな作業船、「第三里美」の姿に惹かれて一枚。エンジンケーシングの天板に回した手すり、後端に立てたパイプ組みのフロントグラスが、無骨かつ堅牢そうでいい感じ。クリートやアイが足りないのか、もやいをシートに取っているのがご愛敬ですね。

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墨田川造船を訪ねると、8月15日に建屋の中で建造中だった2隻のうち、一隻がすでに進水していて艤装に入っていました。CL189、巡視艇「ぶんごうめ」‥‥変わった名前ですね、「豊後梅」でしょうか?

船尾近くの舷側には、黒いゴムのフェンダーが取り付けられていて、警備救難だけでなく灯台見回りなど、船尾を接舷する必要のある業務にも供されるのかしらと想像。

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いま一隻はまだ建屋の中でしたが、船体が完成し甲板室もおおむね組みあがって、形を成してきたことがうかがえる状態に。次に訪ねるときは、もう進水していることでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『9月21日の水路風景…1』につづく)

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タグ : 隅田川汐浜運河東雲北運河巡視艇曳船墨田川造船