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7月12日の運河風景…1

253001.jpg諸々手塞がりだったのですが、あまり長期休航すると、昨年のようにフジツボさんの社交場を提供する羽目になりかねませんから、7月12日、近場の様子見もかねてお散歩してきました。

人のいない繋留艇のトランサムは、がーさんたちにとって格好の休憩所。掃除が大変だから、あんまり粗相をしちゃダメだよ‥‥。

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まず向かったのは、砂町北運河。運河北端部を埋め立てて建てられた巨大物流拠点、昨年末見たようにすでに竣工しているのでしょうが、完成後近づいたことがなかったので、間近で眺めてみたくなったのです。

おなじみプッシャーバージのガット船「第三十七共栄丸」の質量を右頬に感じながら、微速で運河の奥へと北上。

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枝運河の分流点より手前で、左手、かつて石川島造船化工機のあった更地に、小さなアパートくらいのプレハブ2階建てが、みっちりと敷地一杯に並んでいるのを発見。一瞬、異様の感に打たれて見入った後、ははあ、とピンときたわけです。

検索してみると、「五輪施設を新型コロナ患者の待機施設へ、どんな建築工事が必要?」(日経XTECH)がヒット。文中に「改修するのは、東京五輪・パラリンピックの警備に当たる警察官などの待機所だ。警視庁が江戸川区臨海町、江東区新砂、江東区潮見、大田区城南島の4カ所にプレハブ群を建設中」とありました。各地から五輪警備にはせ参じるお巡りさんのための宿舎を、コロナ患者が留め置かれる施設に転用したというわけですね。

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さて、正面に向き直ってみると、佐川グローバルロジスティクスの巨大物流センターが。改めて“壁”感がもの凄い‥‥。

以前と同じようなことをいって恐縮ですが、北~北西風をばっちり防いでくれそうで、秋、冬の艇の取り回しが楽になりそう。東京湾マリーナの繋留艇がうらやましいくらいです。

253004.jpg“壁”に近づく道々で、つい目を奪われてしまう、かつての船台。スロープも扉船もそのまま、プレハブがドックサイドまで詰まっているのが見えます。

造船所の跡地で、旧船台やマリーナの出船入船を望めるという、フネ好き垂涎の立地‥‥。何週間も留め置かれ、病に苦しむなら、せめて趣味が楽しめるココがいいな‥‥などと、不謹慎なことを妄想してしまいました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『7月12日の運河風景…2』につづく)

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タグ : 砂町北運河水辺の鳥たち