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8月15日の水路風景…2

(『8月15日の水路風景…1』のつづき)

254021.jpg海老取運河に入って南下中、ちょっと距離はありましたが、通りすぎざまに北前堀水門を軽くスナップ。

羽田周辺の船溜に息づいていた水門たちも、内水の堤防築造で貴船、呑川の2水門が撤去されたので、こちらもそろそろ‥‥との思いがあり、とりあえず撮っておくにしくはなしとカメラを向けたのです。


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いま一つの水門がある船溜、高架下水路でもある南前堀はどうかしら、とのぞいてみると‥‥う~ん、手前に繋留船が詰まっていますね。水路がさらに埋め立てられて、繋留スペースが圧迫されてきたのかなあ。

平成29年8月以来入っていないので、埋め立ての進展や堤防の増高など、その後の様子を確かめてみたく、ちょっと入っておこうかと思っていたのですが、これは「呼ばれていない」よナ‥‥。

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海老取川南端に出ました。すでに竣工したこの北側同様、護岸の強化工事が進行中で、鋼管矢板がずらりと並んだ錆色の川景色です。

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屈曲を曲がり切って澪筋に出ると‥‥おおお、羽田連絡道路の橋、ずいぶん工事が進みましたね! ここから眺めると、桁がほとんど架かっているようにも見えます。

254025.jpg干潮で長々と露出した導流堤・五十間鼻には、釣り人さんがちらほら。いつも釣り糸を垂れている、沿岸のほとんどが護岸工事中とあっては、こちらに出てこざるを得ないのでしょう。干潮時の渚に人影がある川景色、よいものです。

昨年末に通ったときは、増水時の堆砂で河床が上がったのか、A.P.+1.41m時点での水深が1.5mと、澪筋らしからぬ浅さでしたが、今回はどうかしらと魚探の感に目を落とすと‥‥3.9m!。

写真のタイムスタンプは11:14、推算潮位A.P.+0.98mですから、浚渫し直したのですね。前回のままだと、大潮の干潮時はほぼゼロになってしまいますから、何よりではありました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 海老取運河海老取川多摩川北前堀水門南前堀水門

8月15日の水路風景…1

(『羽田の進入灯で憩う…3』のつづき)

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初くぐりを終えて、ゆるゆると西側へ離脱。とっぷり暮れた夜間とまでいかなくとも、薄暮時に訪ねられたら、進入灯の明滅が眺められてさぞ素敵でしょう。橋とは一味違った、開けた中での桁下景観、楽しませていただきました。

254017.jpg城南島・京浜島間の“名無し水路”を西航。そうそう、一つ紹介し忘れていた物件があったのでした。

進行方向左手、京浜島の北岸東端に位置する、大田清掃工場や京浜島不燃ごみ処理センターがある一角に、カマボコ形の屋根を持った、水上に建てられた何かが見えますよね。


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ここ、、前から気になっていたんですけれど、場所柄からしてかつて中防水路にあった「超弩級舟屋」同様の、不燃ごみ積替え施設ですよね‥‥。

だいぶ前に、ウェブ上の資料をどこかで見たのですが、確か今は船舶中継所経由便の扱いはなく、当然使用されなくなってだいぶたつはず。清掃関連の艀輸送も、三崎町~中防のみという風前の灯、実用舟運ファンとしては寂しい限りですが、致し方ありません。

254019.jpg京浜大橋をくぐって、ガスミオ運河との変則十字流に出て左へ。水路幅のあるここは、径間の長く桁下高のある大型橋に囲まれた水域で、雄大な風景が楽しめるところ。

行逢船なし、左右を確認しつつ速度そのままで取舵。何しろ暑いですから、できることならこのまま風を受けて進んでいたいですからね。

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平和島運河の干潟水路に入って右へ、いつものとおり昭和島と大森の岸に沿って、迂回する形で海老取運河を目指します。

すでに干潮のピークは過ぎていましたが、航路南側には砂洲が大きく露出しており、ユリカモメや鵜たちが憩う姿が見られました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 東京港平和島運河水辺の鳥たち

羽田の進入灯で憩う…3

(『羽田の進入灯で憩う…2』のつづき)

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先端の橋脚‥‥いや、架台というべきなのか、載っているものが軽量なせいか、橋にくらべてずいぶん華奢な感じ。それでもここだけはアンテナや灯標の灯器も併設されていることもあって、天端の面積は広くとられています。

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さて、初くぐりです。正横から間近に見上げるのも、もちろん初めて。桁下高、という表示に微妙な違和感を覚えながら、酷暑下でも青空をバックに仰げたことを感謝しつつくぐります。

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むう、こういうときに限って飛行機が来ない‥‥。しかし、空港近辺は高い建物がないこともあって、仰ぐ視界がトラスで占められるのが、なんだか贅沢な感じ。

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この角度から見ると、フラッシングライトの張り出しが目立ちますね。夜間に訪ねたら、閃光が奥へ奥へと走ってゆくさまが下からもわかって、キレイなんだろうなあ。

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桁下、ど真ん中から空港方を望んで。周りが平べったいだけに、遠近画ぽさが強調されて、現実離れした魅力がありますよね。

このときは行逢船もなく、海上を渡ってくる微風と、ハルをたたくさざ波の水音のみの静かなひととき。厳しすぎる夏の陽光さえなければ、アンカーを打ってときどき通る飛行機を眺めつつ、しばらく呆けていたくなるほどの好環境でした。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…1』につづく)

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タグ : 東京港

羽田の進入灯で憩う…2

(『羽田の進入灯で憩う…1』のつづき)

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254007.jpg最微速で流しながら、高度を下げてゆくソラシドエア機を見送って。進入灯のトラスをなぞるような動きが面白く、お好きな向きならそれこそ、一日中ここにいても飽きないでしょう。

移動するにつれ、「沖 おおい」と表示された緑色のブイが正横に来たのでスナップ。本船にとっては両岸に浅瀬が広がる水域なので、ブイだけでなく澪標も多く設けられたところでもあります。

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254009.jpg間なしに全日空機が接近、先ほどより進入灯にだいぶ近づいたので、ほぼ真下から迫力ある姿をものすることができました。

いや~、カッコイイですね! 後姿を見送りつつ観察していると、補助翼や尾翼がパタリ、パタリと動くのもわかって、興趣が尽きません。


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楽しく過ごすうちに、進入灯の間近まで来ました。橋にいつもしているのと同様に、くぐって堪能してみようというわけです。当たり前ですが日陰もなく、暑いことには変わりないのですが、広い水面とあって微風でもよく風が当たり、運河内よりはだいぶましに感じられます。じっくり楽しむとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『羽田の進入灯で憩う…3』につづく)

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タグ : 東京港

羽田の進入灯で憩う…1

254001.jpg8月15日は、建設中の羽田連絡道路の橋を見てみたくなり、多摩川へお散歩してきました。最高気温37℃、微風という猛暑日で、前進し風を受けていないと汗が目に入ってくるほどの暑さでした。

涼をとるためにスッ飛ばしながら、中防北側の第二航路を西航。道々出会ったフネブネは後でまとめて紹介し、まずは港内風景からまいりましょう。

254002.jpg第一航路を横断し南下、城南島東角、海浜公園内にある写真の建物を目標に、針路を定めて快走。

この船舶信号所か管制塔を思わせる建物、東洋信号通信社の東京出張所。入港する船舶に情報を提供するポートラジオ局なんだそうです。


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城南島の角を回ると、ご存じ羽田空港B滑走路の進入灯トラスが、猛暑ならではの靄の中に長大な姿を横たえているのが見えてきました。昨年末にも紹介しましたが、桁下をくぐったことがないのに気づき、もうちょっとスキンシップ(?)を図ってみようかしらと、行き足を落としてゆるゆる接近。

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原速で南下しながら、軸線方向に広がる空港風景をスナップ。色とりどりの機体がいくつも入り乱れて楽しい眺め。コロナ禍の初期には、減便・運休が相次いで無聊をかこった飛行機が、空港にずらりと並ぶさまが報道されましたが、ここにいる機体たちもそうなのでしょうか。

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港内も南端近くとあってさざ波は入ってくるものの、靄がかかるほど風は穏やかとあって、実にのどかな雰囲気。ときおり遠く聞こえるタービン音がある以外は、自艇にぶつかる水音のみ、この暑さがなければ、たゆたいながらボーッとしていたいくらいです。

静けさを破るように、頭上低くキーンという音が近づいてきました。グリーンの尾翼が美しい、ソラシドエアの機体を仰いで、迫力に一瞬暑さを忘れる思い。進入灯もいいですが、も少し飛行機を眺めていたくなってきました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『羽田の進入灯で憩う…2』につづく)

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タグ : 東京港