7月12日の運河風景…6
(『7月12日の運河風景…5』のつづき)
●恒例の常磐橋復元工事の進捗観察。橋上には足場や養生が見られ、路面や高欄など、細部の仕上げを行っているとおぼしき雰囲気。
そうそう、この向こう、上流側右手にある小さな橋詰テラス、前から気になっていたのですが、今回の進捗で「あっ、もしかして」と妄想(あくまで妄想です、ハイ)させるものがありましてね。

●前回はなかった柵が設けられ、テラスらしくなってきた‥‥のはさておき。中に立てられた錆色のゲート開閉装置らしき2本、錆びたまま濡れたような照りを帯びていて、どうもクリアー塗料を塗られたようですね。
左上にある、宙に浮いたような不思議なマンホールとあわせて考えると、恐らくこれ、下水設備か何かの展示としてあつらえているのではないか、とピンとくるものがありました。かつての地下の様子を、地表から一段下がったここに再現するとすれば、面白いアイデアだとは思いますが、ここに設けた由来が知りたいところではあります(間違っていたらごめんなさいね)。

●上流側から。親柱と袖高欄の乳白色が目立ち、竣工してから渡りつつ撫でまわしてみたい気持ちがむくむくと。コロナ禍もあってか今しばらくかかりそうではありますが、楽しみにその日を待ちたいものです。

●帰路の寄り道は、定番の東雲北運河。木村造船所の前では、上架待ちでしょうか、日本橋消防署の「きよす」の姿が。バックの建屋、木々と緑系が多いところだけに、消防艇の船体色はほどよく目立って、視神経に沁みる感じ。基本的に暖色系の船が好きというのもありますが。
●そのまま北上、ハンバーガー店「スキッパーズ」が見えるところまで来たら、ちょうどフライブリッジ付きクルーザーがバウを突っ込んで、品物を受け取っているところに出くわしました。
ここで他艇の受け取りシーンを見たのは初めてということもあり、「スキッパーズ」ファンとしてはすっかり嬉しくなったものです。貴重なプレジャー対応のお店、大いに利用していただいて、盛り立ててゆきたいものですね。
(令和2年7月12日撮影)
(この項おわり)

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そうそう、この向こう、上流側右手にある小さな橋詰テラス、前から気になっていたのですが、今回の進捗で「あっ、もしかして」と妄想(あくまで妄想です、ハイ)させるものがありましてね。

●前回はなかった柵が設けられ、テラスらしくなってきた‥‥のはさておき。中に立てられた錆色のゲート開閉装置らしき2本、錆びたまま濡れたような照りを帯びていて、どうもクリアー塗料を塗られたようですね。
左上にある、宙に浮いたような不思議なマンホールとあわせて考えると、恐らくこれ、下水設備か何かの展示としてあつらえているのではないか、とピンとくるものがありました。かつての地下の様子を、地表から一段下がったここに再現するとすれば、面白いアイデアだとは思いますが、ここに設けた由来が知りたいところではあります(間違っていたらごめんなさいね)。

●上流側から。親柱と袖高欄の乳白色が目立ち、竣工してから渡りつつ撫でまわしてみたい気持ちがむくむくと。コロナ禍もあってか今しばらくかかりそうではありますが、楽しみにその日を待ちたいものです。

●帰路の寄り道は、定番の東雲北運河。木村造船所の前では、上架待ちでしょうか、日本橋消防署の「きよす」の姿が。バックの建屋、木々と緑系が多いところだけに、消防艇の船体色はほどよく目立って、視神経に沁みる感じ。基本的に暖色系の船が好きというのもありますが。

ここで他艇の受け取りシーンを見たのは初めてということもあり、「スキッパーズ」ファンとしてはすっかり嬉しくなったものです。貴重なプレジャー対応のお店、大いに利用していただいて、盛り立ててゆきたいものですね。
(令和2年7月12日撮影)
(この項おわり)

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7月12日の運河風景…5
(『「東京みなと丸」拝見!』のつづき)

●浜離宮の北東角を左折し、築地川の軸線に入ったところで、まあ、ガックリきました。フェンスで閉塞されている‥‥。
水面は見たところ奥まで平穏そのもので、特に大きい工事もしていないようなのに、これはどういうことでしょう。近々工事が始まるのでしょうか。南門橋との再度の逢瀬は、これでかなわなくなってしまいました。

●遠くで長声2発が聞こえたので、水上バスの進入を察して急いでフェンス前を離れ、邪魔にならないよう築地川水門の右側へ。間もなく、「リバータウン」が姿を現わしました。
この角度から進入シーンを眺めると、幅に余裕がないこともあってか、ズルズル‥‥と這い出てくる感じがして、ちょっと面白いものですね。
●浜離宮を離れてから隅田川を遡上し、月島川水門の前に新しく架かった人道橋を拝見。
桁下高を確保するためとはいえ、前後の取り付け道路が実に長大で、テラスを圧迫しているのが目立ちますね。表面は周りと揃えた石板張り風で、落ち着いた雰囲気に仕上がっていましたが。

●ほぼ正面から。太鼓に反った橋というのは、シンプルな鋼桁橋でも見た目が柔らかい感じでよいものです。
水門への見通しが桁で少し悪くなったとはいえ、信号を橋の側面にも設けるとは。巻上機室、扉体前、そして橋にと3つも。賑やかなことになりましたね。
●桁の右側に銘板らしいものが見えたので、流速で流されるのをだましながら近づいて、何とか撮れたのがこれ。ボケてしまいましたが、かろうじて判読はできます。
正式名称は「月島川水門テラス連絡橋」、製作は矢田工業とのこと。もう供用されたでしょうか。川面と水門が堪能できるスポット、ぜひ一度お散歩に訪れてみたいものですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…6』につづく)

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●浜離宮の北東角を左折し、築地川の軸線に入ったところで、まあ、ガックリきました。フェンスで閉塞されている‥‥。
水面は見たところ奥まで平穏そのもので、特に大きい工事もしていないようなのに、これはどういうことでしょう。近々工事が始まるのでしょうか。南門橋との再度の逢瀬は、これでかなわなくなってしまいました。

●遠くで長声2発が聞こえたので、水上バスの進入を察して急いでフェンス前を離れ、邪魔にならないよう築地川水門の右側へ。間もなく、「リバータウン」が姿を現わしました。
この角度から進入シーンを眺めると、幅に余裕がないこともあってか、ズルズル‥‥と這い出てくる感じがして、ちょっと面白いものですね。

桁下高を確保するためとはいえ、前後の取り付け道路が実に長大で、テラスを圧迫しているのが目立ちますね。表面は周りと揃えた石板張り風で、落ち着いた雰囲気に仕上がっていましたが。

●ほぼ正面から。太鼓に反った橋というのは、シンプルな鋼桁橋でも見た目が柔らかい感じでよいものです。
水門への見通しが桁で少し悪くなったとはいえ、信号を橋の側面にも設けるとは。巻上機室、扉体前、そして橋にと3つも。賑やかなことになりましたね。

正式名称は「月島川水門テラス連絡橋」、製作は矢田工業とのこと。もう供用されたでしょうか。川面と水門が堪能できるスポット、ぜひ一度お散歩に訪れてみたいものですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…6』につづく)

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「東京みなと丸」拝見!
(『7月12日の運河風景…4』のつづき)

●「東京みなと丸」、初見の印象は、まず先代の「新東京丸」よりかなり小型に見えたこと、それにまったく“官船臭”がしない、プレジャーそのものの外観だなあ、ということでしょうか。
トップに眺望のよさそうなオープンデッキがあつらえてありますが、先代同様、「観光じゃなくて視察なんだから、ウロチョロしないで席に座って説明を聞かないとダメ!」なのかしら。だとしたらもったいないことです‥‥。

●正横を見て。イタリアの造船所で造られたと聞いていますが、スマートかつ完成度の高いスタイルで、なかなか素敵。
検索の仕方が悪いのか、メーカー名やスペックを記した記事が引っかからず、唯一全長と定員が載っていたのが「都発注の視察船、建造中の船体に凹凸 納期は半年遅れに」(朝日新聞、昨年5月22日付)。「全長約35メートル、乗客定員90人」だそう。定員は先代より10人減、見た目より収容力はありそうですね。

●ちょっと驚いたのが、船首近く、アンカーレセスの右手に書かれた船名! また何で、こんなに小さい字で、こんなに水線近くにレイアウトしたんでしょう?
せっかく素敵にまとまっていたのに、少々雰囲気を壊してしまった感がなきにしもあらず‥‥。これなら、船名はトランサムだけでいいような気もしますが、いかがでしょうか。

●単体で眺めると小さめに見えてしまう船体も、前方からポンツン桟橋とのツーショットで初めて「あ、結構大きいんだ」という感想を持つにいたりまして。窓の形や配置も、流れるようで格好よろしいですが、室内からの眺望はどうでしょう。“視察”で窮屈なのは我慢して、一度乗ってみたいですね。
●コロナ緊縮下とあってか、浜離宮前水面で憩うプレジャーの船影もまばらで、この日は2隻。浜離宮も散策する人の姿はほとんど見られず、静かなものでした。
そうだ、築地川をのぞいてみましょう。南門橋を久しぶりに見てみたくなりました。閉鎖されていなければいいのですが。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…5』につづく)

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●「東京みなと丸」、初見の印象は、まず先代の「新東京丸」よりかなり小型に見えたこと、それにまったく“官船臭”がしない、プレジャーそのものの外観だなあ、ということでしょうか。
トップに眺望のよさそうなオープンデッキがあつらえてありますが、先代同様、「観光じゃなくて視察なんだから、ウロチョロしないで席に座って説明を聞かないとダメ!」なのかしら。だとしたらもったいないことです‥‥。

●正横を見て。イタリアの造船所で造られたと聞いていますが、スマートかつ完成度の高いスタイルで、なかなか素敵。
検索の仕方が悪いのか、メーカー名やスペックを記した記事が引っかからず、唯一全長と定員が載っていたのが「都発注の視察船、建造中の船体に凹凸 納期は半年遅れに」(朝日新聞、昨年5月22日付)。「全長約35メートル、乗客定員90人」だそう。定員は先代より10人減、見た目より収容力はありそうですね。

●ちょっと驚いたのが、船首近く、アンカーレセスの右手に書かれた船名! また何で、こんなに小さい字で、こんなに水線近くにレイアウトしたんでしょう?
せっかく素敵にまとまっていたのに、少々雰囲気を壊してしまった感がなきにしもあらず‥‥。これなら、船名はトランサムだけでいいような気もしますが、いかがでしょうか。

●単体で眺めると小さめに見えてしまう船体も、前方からポンツン桟橋とのツーショットで初めて「あ、結構大きいんだ」という感想を持つにいたりまして。窓の形や配置も、流れるようで格好よろしいですが、室内からの眺望はどうでしょう。“視察”で窮屈なのは我慢して、一度乗ってみたいですね。

そうだ、築地川をのぞいてみましょう。南門橋を久しぶりに見てみたくなりました。閉鎖されていなければいいのですが。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…5』につづく)

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7月12日の運河風景…4
(『7月12日の運河風景…3』のつづき)
●東雲運河を南下して旧防波堤のある区間へ出たところで、ふたたびのデッドフルで全速航行をこころみてみると‥‥。
おお、48.8km/h‥‥26.3kt! 辰巳埠頭前でのそれより、1ktオーバーという好成績。港内と運河では、風や波が艇に与える影響もずいぶん違うでしょうから、そのあたりが数字になって表れたのでしょう。

●港内を横切って、まず目指したのは竹芝にもやうヴァンテアン。コロナ禍で4月から休業を余儀なくされていましたが、残念ながら6月末で事業から撤退を発表、このときすでに、繋がれたまま売船を待つ日々を過ごすのみとなっていたからです。
私は縁あって2回利用しましたが、スタッフの皆さんの真摯で気持ちの良い応対もあって、楽しく過ごせたことが思い出されます。東京港からこの、一種愛嬌のある姿が消えるのは寂しいですが、第二の人生も、幸せであることを願わずにはおれません。

●竹芝のお隣、汐留川水門をくぐって、浜離宮前水面へ進入。ちょっと見てみたいものがあるんですよ。
入ってすぐ左手、観光汽船の桟橋には、無聊をかこっている風情の同社船隊の姿が‥‥。コロナ禍で頼みのツアー客もほぼゼロに近いとあっては、大川筋を賑わすはずの優秀船たちも腕を撫するばかり‥‥つらいですねえ。

●右へ折れると、お目当ての船影がさっそく飛び込んできました。そう、「東京みなと丸」! かつて私もお世話になった 「新東京丸」に代わる、港湾局の新しい視察船です。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『「東京みなと丸」拝見!』につづく)

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おお、48.8km/h‥‥26.3kt! 辰巳埠頭前でのそれより、1ktオーバーという好成績。港内と運河では、風や波が艇に与える影響もずいぶん違うでしょうから、そのあたりが数字になって表れたのでしょう。

●港内を横切って、まず目指したのは竹芝にもやうヴァンテアン。コロナ禍で4月から休業を余儀なくされていましたが、残念ながら6月末で事業から撤退を発表、このときすでに、繋がれたまま売船を待つ日々を過ごすのみとなっていたからです。
私は縁あって2回利用しましたが、スタッフの皆さんの真摯で気持ちの良い応対もあって、楽しく過ごせたことが思い出されます。東京港からこの、一種愛嬌のある姿が消えるのは寂しいですが、第二の人生も、幸せであることを願わずにはおれません。


入ってすぐ左手、観光汽船の桟橋には、無聊をかこっている風情の同社船隊の姿が‥‥。コロナ禍で頼みのツアー客もほぼゼロに近いとあっては、大川筋を賑わすはずの優秀船たちも腕を撫するばかり‥‥つらいですねえ。

●右へ折れると、お目当ての船影がさっそく飛び込んできました。そう、「東京みなと丸」! かつて私もお世話になった 「新東京丸」に代わる、港湾局の新しい視察船です。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『「東京みなと丸」拝見!』につづく)

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7月12日の運河風景…3
(『ようやく会えた! 巡視船「みかづき」』のつづき)
●行逢艇がいないのを確認してから、エンジンと艇体の健康維持のため、埠頭に沿ってデッドフルでしばらく飛ばしました。
GPSの速度表示を見ると、46.3km/h‥‥25kt。6月7日、このあたりで出した最高速度が25.6ktでしたから、少しづつですが、やはり船底の汚れや貝類の付着で、抵抗を増しているのがわかります。

●新末広橋が視界に入ったところでスロットルをしぼり、面舵を切って辰巳運河へ。
向こうを走り抜けるりんかい線の電車、湾岸道路、首都高湾岸線が接して水路上空を横切ってゆく湾岸ならではの風景、見慣れてはいても爽快な感じがして、よいものです。

●そして辰巳水門。扉体の取り換え工事はだいぶ前に終わり、水門自身はスッキリしたものの、右側はまだ結構な規模の護岸工事が続いていて、錆色の鋼管矢板が立ち並んでいます。
東雲、豊洲水門と並んで、巻上機室に高潮防御の標語を掲げる水門であるだけに、メンテナンスの予算も相応に割かれているのか、文字に褪色や汚れが見られないのはさすが。

●水門をくぐれば、林立する東雲のタワーマンションをバックに、主塔をそびえさせる人道橋、辰巳桜橋の艶姿。東岸にある地下鉄辰巳駅への通勤路とあって、朝は多くの人々で賑わうでしょう。
辰巳運河両岸、人口が多かったせいもあるのでしょう、早くからテラス化が進められ、現在は水際の石組み法面も整備されて、外観だけでなく引き波の消波効果も高い、舟航路としても理想的な環境が整いつつあります。
●東雲運河に出て左折、独航艀がもやうおなじみ宇部さんの岸壁を一枚。
実は、この方向から見たクレーン(アンローダー)の妻板が、アスキーアート‥‥いわゆる顔文字に見えると一部で好評でして。そういわれればと、改めて撮りにおもむいたもの。ナルホド、「( ・ω・)/」に見えますね!
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…4』につづく)

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GPSの速度表示を見ると、46.3km/h‥‥25kt。6月7日、このあたりで出した最高速度が25.6ktでしたから、少しづつですが、やはり船底の汚れや貝類の付着で、抵抗を増しているのがわかります。

●新末広橋が視界に入ったところでスロットルをしぼり、面舵を切って辰巳運河へ。
向こうを走り抜けるりんかい線の電車、湾岸道路、首都高湾岸線が接して水路上空を横切ってゆく湾岸ならではの風景、見慣れてはいても爽快な感じがして、よいものです。

●そして辰巳水門。扉体の取り換え工事はだいぶ前に終わり、水門自身はスッキリしたものの、右側はまだ結構な規模の護岸工事が続いていて、錆色の鋼管矢板が立ち並んでいます。
東雲、豊洲水門と並んで、巻上機室に高潮防御の標語を掲げる水門であるだけに、メンテナンスの予算も相応に割かれているのか、文字に褪色や汚れが見られないのはさすが。

●水門をくぐれば、林立する東雲のタワーマンションをバックに、主塔をそびえさせる人道橋、辰巳桜橋の艶姿。東岸にある地下鉄辰巳駅への通勤路とあって、朝は多くの人々で賑わうでしょう。
辰巳運河両岸、人口が多かったせいもあるのでしょう、早くからテラス化が進められ、現在は水際の石組み法面も整備されて、外観だけでなく引き波の消波効果も高い、舟航路としても理想的な環境が整いつつあります。

実は、この方向から見たクレーン(アンローダー)の妻板が、アスキーアート‥‥いわゆる顔文字に見えると一部で好評でして。そういわれればと、改めて撮りにおもむいたもの。ナルホド、「( ・ω・)/」に見えますね!
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…4』につづく)

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