6月7日の西側河川…2
(『6月7日の西側河川…1』のつづき)
●おなじみ仙台堀川を西行、木場公園大橋と末広橋を振り返って。
速度は3kt前後ですが、この程度でも行き足分の風が快く、先ほどの大横川北端区間の最微速を思えば、暑さもだいぶしのぎやすくなります。水深があるって偉大‥‥(1.5mくらいですが)。
●仙台堀川の顔といえば、平久川との丁字流西側に架かる四角いトラス、亀久橋。しかしこの橋、自分的に満足のいく全景が撮れたためしがないんですよ。
まあ、こちら側は太い水管橋がかぶさっていて、おまけに逆光という悪条件もありますが。何分艇で訪ねると、光線がよくなるまでしばらくねばって、というわけにはいきません。潮が満ちると、橋がくぐれなくなり閉じ込められちゃうから。

●くぐって光線のよい西側へ出ても、両橋詰の木がかぶさっていま一つ‥‥。まあ、橋門構が素敵なデザインということもあり、陸上から眺めたほうがより魅力を堪能できる橋かもしれません(過去ログ『福富川公園…2』参照)。

●ここで平久川に入り南下、鶴歩橋も一枚。通るたびに同じようなことをいっている気がしますが、こうして眺めるにつけ、江東水路はまことに震災復興トラスの博物館だな、という印象が深くなります。

●しばらく西岸を護岸工事していた平久川南半部、一段落したのか鋼矢板ものぞかれ、さっぱりとした感じに。幾度もすり抜けに緊張(? 半ば楽しんでいましたが)させられたここも、この日は小型の台船が2隻のみ。
航路幅も余裕があり、涼しい顔で「これはすり抜けなんてレベルじゃないな!」と、増長した態度で鼻歌交じり(笑)。まあ、出かけるたび川に鍛えられているようなものであります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…3』につづく)

にほんブログ村

速度は3kt前後ですが、この程度でも行き足分の風が快く、先ほどの大横川北端区間の最微速を思えば、暑さもだいぶしのぎやすくなります。水深があるって偉大‥‥(1.5mくらいですが)。

まあ、こちら側は太い水管橋がかぶさっていて、おまけに逆光という悪条件もありますが。何分艇で訪ねると、光線がよくなるまでしばらくねばって、というわけにはいきません。潮が満ちると、橋がくぐれなくなり閉じ込められちゃうから。

●くぐって光線のよい西側へ出ても、両橋詰の木がかぶさっていま一つ‥‥。まあ、橋門構が素敵なデザインということもあり、陸上から眺めたほうがより魅力を堪能できる橋かもしれません(過去ログ『福富川公園…2』参照)。

●ここで平久川に入り南下、鶴歩橋も一枚。通るたびに同じようなことをいっている気がしますが、こうして眺めるにつけ、江東水路はまことに震災復興トラスの博物館だな、という印象が深くなります。

●しばらく西岸を護岸工事していた平久川南半部、一段落したのか鋼矢板ものぞかれ、さっぱりとした感じに。幾度もすり抜けに緊張(? 半ば楽しんでいましたが)させられたここも、この日は小型の台船が2隻のみ。
航路幅も余裕があり、涼しい顔で「これはすり抜けなんてレベルじゃないな!」と、増長した態度で鼻歌交じり(笑)。まあ、出かけるたび川に鍛えられているようなものであります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…3』につづく)

にほんブログ村
6月7日の西側河川…1
(『水上バスとテラスの人道橋と…』のつづき)

●毎度おなじみのコースながら、大好きな川景色を愛でてまいりましょう。
大横川から見た弁天橋、南辻橋が撤去されてしまったとなれば、次はこの橋あたりが‥‥という縁起でもない危惧を抱いているんですが、どうでしょう。大事にされていると思いがちな震災復興世代の橋も、簡素なものからあっさり姿を消したりするのは珍しいことではないので、残ってくれればと祈るばかり。
●右はさらに遡上した、平木橋付近の感ですが、水深1.8m! まあ、同じ大横川でも、先ほどの北端部にくらべて余裕があること! タイトルに入れた「西側河川」、竪川も大横川北端部もそうなんですが、河相から見ると別の川のようで、さらに北と南を分けたいくらいです。

●道なりの流れとはいえ、茂森橋さんにご機嫌うかがいするのは楽しいもの。しかし、年々錆だれや褪色が進んでくるのを目にするのがツライ‥‥。補修の予定はないんでしょうか。

●何しろ潮位の低い日ではあったので、さほどのギリギリ感はなかった(個人的な感想です、ハイ)ものの、イイあんばいの圧迫感を頭上にみしみしと受け止めて、もうご満悦。
くぐったところでかがめていた体を伸ばし、舵を左に切って、仙台堀川を西行することにしました。
●仙台堀川に入った直後、南岸の露出していた基礎護岸上に、ツブれたカルガモさんが。最初は「カワイイね~」などといっていたものの、ちょっと様子が変です。近づいても逃げず、明らかに具合が悪そう。
よく見ると、翼がごっそりと食い千切られていて、怪我をしているみたい。哀れですがどうすることもできず、「頑張るんだよ!」と声をかけて通り過ぎたのでした‥‥。
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…2』につづく)

にほんブログ村


大横川から見た弁天橋、南辻橋が撤去されてしまったとなれば、次はこの橋あたりが‥‥という縁起でもない危惧を抱いているんですが、どうでしょう。大事にされていると思いがちな震災復興世代の橋も、簡素なものからあっさり姿を消したりするのは珍しいことではないので、残ってくれればと祈るばかり。
●右はさらに遡上した、平木橋付近の感ですが、水深1.8m! まあ、同じ大横川でも、先ほどの北端部にくらべて余裕があること! タイトルに入れた「西側河川」、竪川も大横川北端部もそうなんですが、河相から見ると別の川のようで、さらに北と南を分けたいくらいです。

●道なりの流れとはいえ、茂森橋さんにご機嫌うかがいするのは楽しいもの。しかし、年々錆だれや褪色が進んでくるのを目にするのがツライ‥‥。補修の予定はないんでしょうか。

●何しろ潮位の低い日ではあったので、さほどのギリギリ感はなかった(個人的な感想です、ハイ)ものの、イイあんばいの圧迫感を頭上にみしみしと受け止めて、もうご満悦。
くぐったところでかがめていた体を伸ばし、舵を左に切って、仙台堀川を西行することにしました。

よく見ると、翼がごっそりと食い千切られていて、怪我をしているみたい。哀れですがどうすることもできず、「頑張るんだよ!」と声をかけて通り過ぎたのでした‥‥。
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…2』につづく)

にほんブログ村
水上バスとテラスの人道橋と…
(『6月7日の大横川北端部…3』のつづき)

●竪川水門から隅田川に出て、ようやく行き足分の風で涼しく過ごせるようになり、一息つきながら下航。すぐ下流の新大橋では、観光汽船の「リバータウン」、水辺ラインの「こすもす」が行逢するシーンに出くわし、しみじみしたものです。

●「こすもす」を十分追い越してから左、東岸寄りに出て停止、上航してくる「さくら」との離合をものしようと待ち構えての一枚。ちょっとタイミングを逸していま一つでしたが、二隻揃って大川筋を上下する瞬間を撮れたのは、嬉しいものでした。
なぜしみじみしたかというと、コロナ禍で長らく水上バス船社が休航を余儀なくされており、静まり返った大川筋の寂しさを休日にテラスから望見していたので、賑わいが戻ったことを目の当たりにして、まあ、トシがいもなくウルッとしたわけであります。
もちろん乗客はまだ少なく、完全に旧に復したわけではありませんが、やはり都大路はフネブネの姿と引き波が絶えない川面あってこそ、との感を新たにしました。

●下って、大島川水門前へ。橋脚が設けられてから長らくそのままだったテラスをつなぐ人道橋の工事、ついに桁が架設されたのでした。
桁の両端に階段が設けられるのか、築堤状の取付道路をあつらえるのか不明ですが、派川筋をまたぐ人道橋の架設は画期的なこと。河畔をお散歩する楽しみもさらに広がって、かつ変化のあるものになるでしょう。
●橋がはすに架設されているのと、ズームのゆがみも手伝って、何やら水平の基準がわからない写真になってしまいましたが、桁上の床板は未施工のようで、陽が差し込んでいました。
しかし、水門の全景とはこれでお別れということになりますね。せっかく“統一デザイン”に改装して間がないのに、ちょっと惜しいような気もしますが、今度は橋上から間近に愛でられるのだ、と思うことにしましょう。
●潮位が低いこともあり、西側河川の低い橋たちの様子もちょっと見ておきたくなって、そのまま大横川へ直進。断面図のある橋、平木橋を一枚。
下端から少しづつ腐食していって、いずれ見られなくなるであろう断面図を、折りに触れてこうして記録していますが、そろそろ並べて変化を見られるくらい数が揃ったかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…1』につづく)

にほんブログ村

●竪川水門から隅田川に出て、ようやく行き足分の風で涼しく過ごせるようになり、一息つきながら下航。すぐ下流の新大橋では、観光汽船の「リバータウン」、水辺ラインの「こすもす」が行逢するシーンに出くわし、しみじみしたものです。

●「こすもす」を十分追い越してから左、東岸寄りに出て停止、上航してくる「さくら」との離合をものしようと待ち構えての一枚。ちょっとタイミングを逸していま一つでしたが、二隻揃って大川筋を上下する瞬間を撮れたのは、嬉しいものでした。
なぜしみじみしたかというと、コロナ禍で長らく水上バス船社が休航を余儀なくされており、静まり返った大川筋の寂しさを休日にテラスから望見していたので、賑わいが戻ったことを目の当たりにして、まあ、トシがいもなくウルッとしたわけであります。
もちろん乗客はまだ少なく、完全に旧に復したわけではありませんが、やはり都大路はフネブネの姿と引き波が絶えない川面あってこそ、との感を新たにしました。

●下って、大島川水門前へ。橋脚が設けられてから長らくそのままだったテラスをつなぐ人道橋の工事、ついに桁が架設されたのでした。
桁の両端に階段が設けられるのか、築堤状の取付道路をあつらえるのか不明ですが、派川筋をまたぐ人道橋の架設は画期的なこと。河畔をお散歩する楽しみもさらに広がって、かつ変化のあるものになるでしょう。

しかし、水門の全景とはこれでお別れということになりますね。せっかく“統一デザイン”に改装して間がないのに、ちょっと惜しいような気もしますが、今度は橋上から間近に愛でられるのだ、と思うことにしましょう。

下端から少しづつ腐食していって、いずれ見られなくなるであろう断面図を、折りに触れてこうして記録していますが、そろそろ並べて変化を見られるくらい数が揃ったかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の西側河川…1』につづく)

にほんブログ村
6月7日の大横川北端部…3
(『6月7日の大横川北端部…2』のつづき)
●行く手を塞ぐ台船に近づいてよく見ると、右の台船が親玉(?)でスタッドもついて大きく、左に資材を積んだ小さい台船が横抱きにもやっていて、手前には曳船も一隻見えました。
普通なら、この小さい台船が縦にもやわれて、航路を確保してあるものだがなあ‥‥と内心ぼやきながら、あきらめきれずさらに近づいて、左のすき間を検分してみると‥‥。

●いやもう無理。絶対に完璧に無理。
北十間川のこのときみたいに、一見無理そうでも実は通れた、という風な淡い期待を抱いていたのですが、まあ完膚なきまで瞬時に打ち砕かれましたわい。
●カラフルな安全標語の横断幕を、恨めしげに眺めながら転回、撤退です。
まあしかし、仮に小名木川から入ろうとしたら、この状態ですぐあきらめたでしょうから、竪川から入ったのはある意味ラッキーだったかも、と考えることにしました。何より、南辻橋が撤去されたことも知らずに過ごしただろうからです。

●というわけで、元来た道を引き続きそろそろ歩きで戻ったんですが、竪川の積み残しを2つ。三之橋南詰近く、かつて下水道局のポンプ所があった(過去ログ『竪川…1』参照)場所、舟入を想わせる凹部。
ご覧のとおりポンプ所の建物は撤去され、更地になって向こうが見通せます。ストリートビューで道路側から見たところ、「ポンプ所施設の再構築工事を行っています」という看板が見られたので、再建の予定があるのかもしれません。

●その並びにあった、何ていうんでしょう、杭で囲んだ中に石を積んで、荒い法面をあつらえた一角。2か所ありました。水鳥や水生動物のためでしょうか。
これが日本橋川なら、この季節だと亀たちが競って上陸し、重なり合うように甲羅干しをし、カルガモがお昼寝をしていたりするでしょう。残念ながら竪川にはいずれもいないようで、“入居者”の姿はありませんでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『水上バスとテラスの人道橋と…』につづく)

にほんブログ村

普通なら、この小さい台船が縦にもやわれて、航路を確保してあるものだがなあ‥‥と内心ぼやきながら、あきらめきれずさらに近づいて、左のすき間を検分してみると‥‥。

●いやもう無理。絶対に完璧に無理。
北十間川のこのときみたいに、一見無理そうでも実は通れた、という風な淡い期待を抱いていたのですが、まあ完膚なきまで瞬時に打ち砕かれましたわい。

まあしかし、仮に小名木川から入ろうとしたら、この状態ですぐあきらめたでしょうから、竪川から入ったのはある意味ラッキーだったかも、と考えることにしました。何より、南辻橋が撤去されたことも知らずに過ごしただろうからです。

●というわけで、元来た道を引き続きそろそろ歩きで戻ったんですが、竪川の積み残しを2つ。三之橋南詰近く、かつて下水道局のポンプ所があった(過去ログ『竪川…1』参照)場所、舟入を想わせる凹部。
ご覧のとおりポンプ所の建物は撤去され、更地になって向こうが見通せます。ストリートビューで道路側から見たところ、「ポンプ所施設の再構築工事を行っています」という看板が見られたので、再建の予定があるのかもしれません。

●その並びにあった、何ていうんでしょう、杭で囲んだ中に石を積んで、荒い法面をあつらえた一角。2か所ありました。水鳥や水生動物のためでしょうか。
これが日本橋川なら、この季節だと亀たちが競って上陸し、重なり合うように甲羅干しをし、カルガモがお昼寝をしていたりするでしょう。残念ながら竪川にはいずれもいないようで、“入居者”の姿はありませんでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『水上バスとテラスの人道橋と…』につづく)

にほんブログ村
6月7日の大横川北端部…2
(『6月7日の大横川北端部…1』のつづき)
●橋脚上から突き出ている、発電機の載った I 型鋼の先端、灯火が設けてあるんだな‥‥と横目で見ながら通り過ぎたら、釣りの仕掛けが引っかかっていました。う~ん。
どういう竿の振り方をしたらここまで糸が飛ぶのかわかりませんが、釣り針が下がっているのですから、通航艇にとっては危険極まりないですね。控えていただきたいものであります。

●上の写真は台船と橋脚の間をすり抜けて、南側から見た現場の全景。青い仮設橋の側面には、太い水管が沿わされていました。
●諸々反射で映り込んで見づらいのはご容赦。右はおなじみ魚探の感を写したものですが、一瞬示された左下の水深表示に「ヒッ」と声が出ました。0.6m!
浅すぎて水温も高いせいか、水深表示も出たり出なかったりで数字も当てにならず、エンジンをチルトアップしてのそろそろ歩き。
今のところスケグを擦るような感覚はないものの、こういう数字を出されるとそりゃあビクッとはしますよ。いずれにせよ1mを切っているのは確実でしょう。

●まったくの無風で、帽子にじわじわ汗を染ませながら南下、菊柳橋を過ぎ、菊川橋まで来てまたも変な声を出すことに。
「この先 工事中につき通航できません」
ええええ!
そういうことは、入口である竪川水門に掲示すべきだと思うんですが! この浅い区間をまた戻らなければならないと思うと、さすがに少々ウンザリしました。

●まあ、ここまで来ればあと少しだしと、閉塞している現場まで前進。菊川橋から南は、右手、西側に鋼矢板が打たれ、河道の3分の1を塞いでいました。護岸工事をしているのでしょう。
猿江橋も間近になった閉塞現場、台船が横抱きに2隻もやって、右側の護岸沿いにはほんのちょっとすき間が。あそこ、通れないかなあ‥‥。もそっと寄せてみましょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の大横川北端部…3』につづく)

にほんブログ村

どういう竿の振り方をしたらここまで糸が飛ぶのかわかりませんが、釣り針が下がっているのですから、通航艇にとっては危険極まりないですね。控えていただきたいものであります。


●諸々反射で映り込んで見づらいのはご容赦。右はおなじみ魚探の感を写したものですが、一瞬示された左下の水深表示に「ヒッ」と声が出ました。0.6m!
浅すぎて水温も高いせいか、水深表示も出たり出なかったりで数字も当てにならず、エンジンをチルトアップしてのそろそろ歩き。
今のところスケグを擦るような感覚はないものの、こういう数字を出されるとそりゃあビクッとはしますよ。いずれにせよ1mを切っているのは確実でしょう。

●まったくの無風で、帽子にじわじわ汗を染ませながら南下、菊柳橋を過ぎ、菊川橋まで来てまたも変な声を出すことに。
「この先 工事中につき通航できません」
ええええ!
そういうことは、入口である竪川水門に掲示すべきだと思うんですが! この浅い区間をまた戻らなければならないと思うと、さすがに少々ウンザリしました。

●まあ、ここまで来ればあと少しだしと、閉塞している現場まで前進。菊川橋から南は、右手、西側に鋼矢板が打たれ、河道の3分の1を塞いでいました。護岸工事をしているのでしょう。
猿江橋も間近になった閉塞現場、台船が横抱きに2隻もやって、右側の護岸沿いにはほんのちょっとすき間が。あそこ、通れないかなあ‥‥。もそっと寄せてみましょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の大横川北端部…3』につづく)

にほんブログ村