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令和元年度川走り納め…7

(『令和元年度川走り納め…6』のつづき)

245031.jpg大森東避難橋が見えるところまで来ると、左手にはクレーン船がおり、奥の右手にはバージらしき2隻と、工事中の雰囲気濃厚。

なぜこちらに入ったかというと、以前、この周辺の水門たちを、廃止する方向で話が進んでいることを知り、もしかしたら‥‥と胸騒ぎを覚えておもむいたというわけ。クレーン船のいるあたりは、呑川水門があるところ。もう始まっているのか‥‥。

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ああ、やはり‥‥。
呑川水門、すでに巻上機と扉体が撤去され、堰柱にも足場がかかって、取り壊す準備が進んでいました。

もうちょっと近づいて眺めたくはあったのですが、見通しが悪く奥の状況がよく見えなかったので、ズームでたぐってスナップし、がまんすることに。ちなみにクレーン船の船名はわかりませんでしたが、甲板室に「湘南洋光建機」という社名が読めました。

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こうなると、昭和島の対面にあるいま一つの水門、貴船水門がどうなったか気になります。大森東避難橋をくぐって微速前進。

‥‥ええ、余計なことというか、個人的な好みではありますが‥‥。大森東避難橋の字の割り付け、いかに構造の制約があるとはいえ、PCのベタ出力そのままで、すごく違和感があるんですがいかがでしょう。

せめて写植でいう平1くらいをかけて目線の流れをよくし、コンマと7の間はツメたいものだと勝手に一人ごち。橋のような恒久構造物は、向こう何十年か人目にさらされるのですから、このあたりもお気遣いをいただけると、橋への愛着も違うものになると愚考するのですが(偉そうだ)。

245034.jpg土運船のかたわらをかすめながら一枚。結構な大きさですが、取り外した扉体や機器類、堰柱などの廃材を運ぶためにもやっているのでしょうか。

2隻とも、旧綾瀬川でおなじみ、伊澤造船の持ち船でした。今考えてみると、ドローンなどで高いところから見下ろせたら、呑川水門の扉体やらが積んであるのを見られたかもしれません。


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あああ、きれいさっぱり撤去済み。
というわけで、遅きに失した訪問となってしまいました。貴船水門さん、お疲れさまでした‥‥合掌。
船溜を囲繞する堤防も竣工しているようだし、ここは供養を兼ねて通航してみるとしましょう。
撮影地点のMapion地図

以下、頭の中の整理も兼ねておさらいのメモ書き。
防潮堤整備にともなう水門撤去の動きについては、3年前「8月13日の川景色…2」で紹介したPDF議事録「東京港の津波・高潮対策について 質疑」(鈴木晶雅前都議会議員HPより)で知りました。この議事録で、南前堀、北前堀、呑川、貴船の各水門を地元で「港南4水門」と呼んでいることがわかったのは収穫でしたねえ。

さておき、4水門とも廃止の方向ではあるものの、北前堀は橋があり陸閘が設けられているため、この時点では少し手間取りそうな書き方で、他は防潮堤の竣工を待って順次撤去、という手順であることが判明。検索の仕方が悪いのか、これ以上詳しい情報には当たったことがありません。

貴船・呑川両水門はご覧のとおりなのでおくとして、次点の南前堀水門の今後は、と検索してみたところ、「平成30年度南前堀水門取付堤撤去設計(その2)」なる入札結果情報が。タイトルからしてどうやら、水門本体の撤去ではなさそうですが、議事録に書かれていたとおり、南前堀水門にも順番が迫ってきたことを感じさせますね。

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…8』につづく)

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タグ : 平和島運河呑川水門貴船水門クレーン船

令和元年度川走り納め…6

(『令和元年度川走り納め…5』のつづき)

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245027.jpg桁下のほぼ中心線に来たので、仰ぎながら川崎方橋脚を見て。羽田側は橋上に右折車線などがない、往復各1車線ですから、桁幅もスマートですね。次にくぐるときは、これらの橋脚間を思い切りよくひとまたぎする桁が架かり、爽快な橋景色が楽しめることを願っています。

右の写真、南側からの視点で光線が少しましになったので、「作業構台」の全景をスナップしたもの。高い櫓が伸びているため、何かの掘削リグの雰囲気濃厚な外観ですが、これは桁上に上るための、仮設階段を支える構造物のようですね。詰所やトイレ、発電機などが載っているところから、現場の作業拠点らしいことがわかります。

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羽田横断道路の橋とお別れして、海老取川に戻りました。まだ真新しい西側の護岸上では、鷺さんが片足を羽毛の中にしまって、羽をゆるめ日向ぼっこしているところに出会いました。

鷺って、立っているところしか見たことがないように記憶しているのですが、他の鳥のように、べたっと平たくツブれて座り込む、ということは習性上ありえないのでしょうか? ツブれてリラックスしたトリが大好きなので、鷺さんもそうであるならゼヒ見てみたいのですが!

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海老取運河を北上して左折、平和島運河の干潟区間に入り、モノレールの線路を右に見てゆっくり航進。

次々に行きかうモノレールの電車を眺めていたら、そのうちの一編成が、側面全体に「ポケットモンスター」のキャラクターを描いた特殊仕様であるのを発見。先頭車をズームで引き寄せてみると、ご存知ピカチュウがバッチリ入りました。

245030.jpgこの日は大森に沿って唱和島との間の水路に入り、ガスミオ運河から出るコースを取ろうと思い、そのまま直進。

モノレールの線路が東へカーブを切り、箱桁2本で水路をまたぐところを振り返って。太陽と靄にけぶる青空が、二本の線路を透かして見える風景。普通の鉄道ならこうはいかないでしょう。
撮影地点のMapion地図

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…7』につづく)

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タグ : 多摩川海老取川平和島運河水辺の鳥たち