fc2ブログ

令和元年度大晦日のフネブネ

(『令和元年度川走り納め…14』のつづき)

245071.jpg例のごとく、道々で出会ったフネブネのスナップをまとめてみました。

水路風景で年の瀬らしさを感じさせるものといえば、やはりフネブネの松飾り。今回も方々で見かけましたが、中でも海老取川にもやっていた漁船は、船首に2本づつ松を掲げて、どこか嬉しそうにも見えたものです。


245072.jpg
令和元年度川走り納め…12」の写真にも入っていますが、気に入ったので単体でアップ。城南島建材埠頭にいたガット船「第五十五正栄丸」。

塗色もさることながら、船橋周りの無骨さ――側面にリブが入っているあたり特に――が軍補助艦艇を思わせて、惹かれるものがありました。海自でいうと、草創期にいた試航船や掃海母艇のような、商船タイプの船艇を連想させたのです。

245073.jpg第一航路を北上すれば、目を引かれるのが台場のRKバースにもやう、「拓洋」と「昭洋」の測量船コンビ。

船首やアンカーレセスを中心に錆が目立ち、ちょっと痛ましい感じではありますが、寧日なく活躍しているあかしでもあるのでしょう。お疲れさまです‥‥。



245074.jpg
いつものぞくのが楽しみな、東雲北運河・木村造船所の上架艇、さて今日は‥‥。

おっ、右は湾岸署の警備艇「しおかぜ」、左は港湾局監視船「はやかぜ」ですね。奥の小型艇はわかりませんでしたが、2艇と同様、船底・推進器周りの清掃と再塗装中のようでした。

245075.jpg
墨田川造船の前では、艤装中の巡視艇「とまかぜ」を一枚。「10月1日の川景色」で見かけてから2ヶ月、船橋の塗装が進み、マストにレーダー類と賑やかになってきて、進捗がうかがえました。

(元年12月31日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 海老取川東雲北運河東京港巡視艇

令和元年度川走り納め…14

(『令和元年度川走り納め…13』のつづき)

245066.jpg
第一航路に躍り出て取舵、スロットルを勢い込んで倒し、デッドフルで北上。東京港の南限にあたるこのあたりが、ここまで穏やかな日に当たるのはそうそうないこと。思い切り飛ばして、静穏さの恩恵にあずかりたくもなります。

245067.jpg
第一航路といえば、以前も紹介した建設中の新客船ターミナル「東京国際クルーズターミナル」の進捗が気になって一枚。まあ、前回からひと月ちょっとしか経っていないので、あまり変わり映えがないような。しかし、この角度から見ると、船の科学館も宗谷も、すっかり隠れてしまっていますね‥‥。

245068.jpg隅田川に入って、亀島川水門の進捗も一枚。前回10月1日の時点では、巻上機室が撤去されていましたが、この日見たらその下、鋼桁も撤去済みでした。

亀島川水門、設備一切を更新したのがほんの10年前。こんなに短いスパンで大がかりな工事が入るとは、何か理由があってのこととは思うものの、慌ただしいことではあります。

245069.jpg

245070.jpg再塗装成り、足場も取れてすっきりした永代橋を仰いで。好みからすると、ブルーが淡くて物足りない気もしますが、かつての「帝都の門」の威容は健在、美しい姿で五輪を迎えられてなにより。

当たり前ですが裏側もきれいで、手が届くなら撫で回してみたくなるほど。テラスから眺めても楽しいでしょう。


(元年12月31日撮影)

(『令和元年度大晦日のフネブネ』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 東京港隅田川亀島川水門

令和元年度川走り納め…13

(『令和元年度川走り納め…12』のつづき)

245061.jpg
B滑走路・進入灯見物の続き。遠目に眺めると少々頼りなげだった進入灯も、近づいてディテールが判別できるころには、だいぶ堅牢そうな印象に代わってきました。先端近く、最終径間(?)の側面には、「桁下高10.8m」の看板が掲げられていますね。

245062.jpg
さらに近づいて。逆光のほぼシルエットながら、桁上にずらりと並んだフラッシングライトのステーが圧巻。計6本の橋脚(?)も四肢をぐっと踏ん張って、本式の橋にくらべれば細身ながら、安定した感じです。

245063.jpg
少し左に寄りましたが、ほぼ正面をとらえることができ、会心の笑みを浮かべる不審船長。これが見たかったので、桁下をくぐる欲望を抑え先端より北を航過したのです。ああ、いいなあ‥‥。

245064.jpg

245065.jpg航過したところでほぼ順光となり、いいお顔を一枚。空港北側の広大な水面に、1㎞近くに渡り伸びるトラス構造物、それだけで繰り出して愛でる価値はあろうというものです。

お別れの前に、離陸直後の飛行機を仰いで一枚。靄の中、翼をきらめかせ高空へ駆け上がってゆく旅客機、どこか幻想的な光景でありました。

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…14』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 東京港

令和元年度川走り納め…12

(『令和元年度川走り納め…11』のつづき)

245056.jpg
仮橋を仰いで。まだ構築の途中みたいですね。横断幕には「南海橋撤去工事のお知らせ/令和元年6月1日~令和2年7月27日(予定)」とありました。

ちょっと嬉しかったのは、久々に既製桁「ヒロセ プレガーダー」のたたみかけが見られた(『9月1日の川景色…2』参照)こと! 構築中とあって真ん中に未架設の部分があったので、インパクトは以前ほどではありませんでしたが、道路の幅が広いだけに、完成したら圧倒的な物量になるでしょうね。

245057.jpg南海橋をくぐったところで、いいタイミングでモノレールの電車が通過、すかさず一枚。

モノレールの走行シーンって、どこか爽快感があって好きです。普通の電車と違って、架線柱や柵のような車輌を囲う構造物がなく、編成の全体をさえぎられずに望めるからでしょうか。


245058.jpg京浜運河との十字流を北上せず、さらに東航。赤い桁が目を引く京浜大橋をくぐって、城南島と京浜島にはさまれた、無銘水路に出ることにしました。

この日はとても穏やかでしたから、このまま第一航路に出て飛ばしても、まず快適に走りを楽しめるだろうと踏んだのです。



245059.jpg
城南島南岸は、ガット船が並んでもやう建材埠頭。なりの割りに大柄なクレーンを備え、いかにも働くフネといった、無骨な雰囲気を放つガット船たちを眺めながらの航行は、楽しいものです。

245060.jpg
右手の京浜島が途切れたところで、広々とした空港の北方海面に躍り出ました。ここの名物はいわずもがな、B滑走路の進入灯。

この距離から正横を眺めると、か細いトラスが水面低くをひょろひょろと伸びてゆく、実に頼りなげな光景に見えますね。少し面舵に当てて、近くから眺めてゆくとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…13』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : ガスミオ運河京浜運河

令和元年度川走り納め…11

(『令和元年度川走り納め…10』のつづき)

245051.jpg水門をふたたびくぐって、内川を出ることに。無銘橋の北詰を眺めていて、ふと思い当ったことが一つ。

羽田周辺の船溜めぐり…7」で、「床板の側面に、ぽつぽつと四角い穴が開いているのは、もとの高欄が取り付けられていた跡でしょう」と推測していたのですが、今回、角パイプの梁が断面を晒していたのを見て、下流側同様、持ち送りで管路を支えていた跡なのでは、と考えを改めました。細かいことではありますが‥‥。

245052.jpg
船着場を改めて眺めてみました。ポンツン桟橋二連で結構な長さがあり、まだ新しい感じがします。「大森ふるさとの浜辺公園船着場利用のしおり」(PDF)によれば、正式名称は「大森ふるさとの浜辺公園船着場」、全長40m。

竣工年月がなかったので再度検索すると、ありました。「大森ふるさとの浜辺公園・大森東水辺スポーツ広場」によると、平成29年4月の供用開始だそう。ここから船社による不定期便が発着した実績もあるのですね。

245053.jpg左手、平和島運河の北端部、公園に面した一角は、白いスマートな上架用クレーンが目立つ船溜。船宿の釣船が主にもやっているようですね。

船溜を守るように設けられた、コンクリート製の柵の上は水鳥がみっちり留まり、格好の休憩所になっているようです。近づいてズームでたぐってみると‥‥。


245054.jpg
ユリカモメたちが平たくツブれたり、首をくるんと突っ込んでお昼寝したりと、思い思いに暖かな日差しを楽しんでいるさまが見られて、ほっこり。「ファ~」と、赤い口中を見せて大あくびの子もいて、可愛らしいものでした。

245055.jpg
そのまま直進しガスミオ運河を東航。おや、大規模な仮橋が架かっていますね。南海橋もいよいよ架け替えでしょうか?
撮影地点のMapion地図

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…12』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 内川平和島運河ガスミオ運河水辺の鳥たち