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令和元年度川走り納め…5

(『令和元年度川走り納め…4』のつづき)

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下流に距離を取ったところで、全景を一枚。順光で眺める、初めて架設された桁の端正な(?)姿を堪能。

245022.jpgさて、反転遡上するわけですが、ふと「せっかく訪ねたのだから、帰りはくぐれないかな?」と思い立ち、最微速でじりじりと近づきながら、魚探の感を確認。

うむ、おおむね4m前後で浅くなる気配なし。高潮位なのも手伝って、十分な水深が確保されているようですね。このまま行ってよさそうです。それでは、舵そのままで、羽田連絡道路橋(名称不明ですが)の初くぐりとしゃれ込みましょう。

例によって頼もしい広報紙「羽田連絡道路だより 第8号」を参照させていただくと、今回架設の桁は全長約70m。富津より、足場を組んだ4000t級台船に載せられて現場まで輸送、干満を利用した「台船一括架設工法」によって、昨年9月30日に施工されたとのこと。


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245024.jpgご存知のように仰いで撮ると、天地のあるものはズームレンズの歪みが目立つので、あまりぞっとしない仕上がりになってしまうんですが、ここはご容赦。

まだ1径間に満たないほんの一部ですが、頭上に迫る初物の桁を見上げて、気分のよいことではあります。橋脚のコンクリートの肌も、桁の塗装も出来立てとあって清々しい感じなのが佳し。

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歩道の持ち送り部分が養生されてよく見えませんが、主構造たる箱桁の表面はつるりとしていて、アイも継手も見えず実にシンプルなのが印象的でした。

今改めて「羽田連絡道路だより 第8号」の記事を読んでみると、「お正月には、橋梁の大部分が多摩川に姿を現すことでしょう。」と意気込んだ一文が、少々痛ましくはありますね。台風による堆砂で浚渫したエリアの河床が上がり、その対応で工期が大幅に遅れてしまったわけですから。これを書いている現在は1月末ですが、進捗はいかがでしょうか‥‥。

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…6』につづく)

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タグ : 多摩川

令和元年度川走り納め…4

(『令和元年度川走り納め…3』のつづき)

245016.jpg足場を真横から。橋脚立ち上げ中の前回は、橋脚の上下流に接し挟むようにして足場が設けられていましたが、この上流側1基となり、規模もだいぶ縮小されたようですね。

足場の杭列の間に、川崎側橋脚の足場が小さく見えます。「羽田連絡道路だより 第2号」の図版によると、正式には「作業構台」というそう。勉強になります。

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正横を過ぎて、陽射しを浴びた下流側の側面が姿を現し、ディテールが明らかになってきました。

「羽田連絡道路だより 第2号」を再度参照すると、この橋脚は「P4」で川崎側のそれは「P3」。さらに川崎側の陸上に「P2」「P1」、羽田側の陸上にも「P5」と、5本の橋脚が設けられるとのこと。桁橋ながら、河上はわずか2本の橋脚で、ヤッと渡ってしまうことになりますね。

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245019.jpgさらに下流側へ距離を取り、しばし鑑賞。穏やかさ、静けさはここしばらくでも群を抜いたものがあり、まさに橋梁鑑賞日和。エンジンを1分ほど止めて、この日このときならではの静謐さを堪能したものでした。

ときおり聞こえてくるものといえば、着陸機のタービン音ですが、それすらも微かに感じられるほど、河口の広大さと水面の存在は大きいのです。

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ホンモノのGoogleマップで羽田連絡道路建設現場を表示

Googleマップで衛星写真を開いてみると、橋脚工事中の様子が写っていました。特に川崎側は、干潮時に露出する砂洲があるため、橋脚の周囲を四角く、しっかり浚渫してあるのが見て取れます。羽田側はよくわかりませんが、干潮時1mを切る水深の場所もありましたから当然、工事の船艇が入れるだけの浚渫は、されているとみてよいでしょう。

しかし、ここでみたびの参照となる「羽田連絡道路だより 第2号」によれば、「干潟表土を保管 埋戻しに再利用」という記事があり、浚渫した砂泥は竣工後に河中へ戻されるとのこと。
ううん、川崎側の砂洲はともかく、羽田側の前後はそのままにしていただいた方が、通航船艇の安全航行に役立つのでは‥‥と思いましたが、なかなか難しいようですね。

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…5』につづく)

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タグ : 多摩川

令和元年度川走り納め…3

(『令和元年度川走り納め…2』のつづき)

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245012.jpg上の写真は澪筋の屈曲点から、多摩川の下流側を見たところ。鋼矢板は断続しながら下流まで連なっていて、護岸工事が結構な規模であることがわかりました。単なる護岸改修か、それとも他所同様にテラス化されるのでしょうか。

そうそう、澪筋を通って二つ気になったことがあったんですよ。まずは水深です。

魚探の感をチラチラ見ながら微速で歩かせるわけですが、澪筋に出たときの水深が、1.5m! これには驚きました。だって、通過時刻に近い11時時点での推算潮位が、1.41mですよ?。大潮の干潮時になったら、とても通航できる深さはないことになりますよね。う~ん、堆砂で河床が上がってしまったのか‥‥。


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いま一つは灯標‥‥何度か紹介していますが、茶色く塗られた鋼管の上にフラッシングライトらしい灯器を載せた、澪筋を示す航路標識。屈曲の角と出入口に、それぞれ1本づつ設けられていたあれです。

2本のうち、出入口の一本が消え失せて、足場用のパイプを組んだ仮設のものになっていました。先端にはカモメさんが留まって、いい目標になっていますね(笑)。

水深の上昇といい、灯標の消失といい、昨年2度も襲来した大型台風が原因とみて間違いないでしょう。小型艇しか通らないこととて、復旧も後回しになっているのでしょうか。最低、浚渫で澪筋が維持されなければ、高潮位のときしか通れない、非常に使いにくい航路に成り果ててしまう恐れがあります。早期の復旧を祈りたいものですね。

245014.jpg澪筋を出て取舵、微速のまま下流に向けて、穏やかで広大な河口風景を満喫。さて、本日の目的物件が近づいてきました。建設中の羽田連絡道路の橋です。

橋脚の工事風景はすでに何度か紹介しましたが、ついに橋桁の架設が始まったときいて、一度見てみたくなり訪ねてきたというわけ。


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いや~、いいですねえ! しんと静まり返った滑らかな水面に姿を映す桁、逆光も手伝ってどこか現実離れした、幻想的な光景。今月のタイトルは、この少し前に撮ったものです。

この1月に、川崎市建設緑政局から発行されたPDF「羽田連絡道路だより 第9号」によれば、10月12日に東京を襲った台風19号の影響で大量の堆砂があり、工事再開のため大規模な浚渫を余儀なくされたとのこと。海老取川澪筋の現状から、「やはり!」と得心するとともに、建設に携わる皆さんのご苦労が想われたことではありました。

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…4』につづく)

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タグ : 多摩川

令和元年度川走り納め…2

(『令和元年度川走り納め…1』のつづき)

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245007.jpg京浜運河に入ると、新幹線大井回送線(で、いいのかな?)の京浜運河橋梁がお出迎え。雄大な上路式トラスが、逆光の中構造を交錯させて、重量感ある姿を見せてくれました。

シーフォートスクエアの専用桟橋に憩う、こちらもおなじみ「レディ・クリスタル」。竣工30年、もはや老嬢といってもいい過ぎではない船齢になりましたね‥‥。

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245009.jpg靄のせいでバックが白く、抜けるような青空とはいきませんが、風がなく暖かなのはありがたく、鼻歌も出ようというもの。

水鏡に姿を映して滑るモノレール、空中回廊のような整備場駅‥‥。平らかな水面と冬の陽射しに肩を押される形で、目に入る全ての建造物が、普段に倍する魅力を放っているように思えたものです。

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海老取川南端、弁天橋付近まで来ると、大きな変化がありました。従来の護岸から前進した位置に鋼矢板が打たれ、護岸工事が始まっているようです。

往路は逆光でうまく撮れなかったので、写真は復路、北上時に弁天橋南側から撮ったものです。西側も少しありますが、空港のある東側が規模が大きく、鋼矢板の内側に砕石が積まれ、既存の護岸も解体中のようでした。
撮影地点のMapion地図

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…3』につづく)

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タグ : 京浜運河 海老取運河 海老取川

令和元年度川走り納め…1

245001.jpg去る12月31日大晦日は、令和初の川走り納めに出かけてきました。今回通ったほとんどの区間が、川でなく運河になってしまったあたり、タイトルに偽りありとお叱りがありそうですが、お陰様で静穏な好天に恵まれ、のびのびと楽しめたのは幸いでした。

冬の水路といえばやはり、可愛らしい水鳥たちの姿を愛でなければウソというもの。さっそく、おなじみ“パトカー”キンクロ君と、お仲間のホシハジロ君がお出迎え。

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砂町北運河を、南からズームでたぐって一枚。昨年7月28日に目にした、運河北端の埋立区域を横断して建造中だった巨大な建物、見たかぎりでは足場も取れて、完成かそれに近い状態になったようですね。

物流拠点といったところでしょうか、まあ、本当に巨大な壁そのものです。しかし考えてみると、この手前にあるマリーナや船溜にとっては、冬の北西風をしっかりと防いでくれる屏風ができたようなもの。これからは強風時も安心ですね!

所番地から検索してみたところ、「【佐川グローバルロジスティクス】EC事業者向けプラットフォームセンターを新設」がヒット。延床面積171,315平米を誇る、国内最大規模の物流センターだそうで、本年2月の竣工予定とありました。

清潔かつスマートな巨大物流拠点の出現を目の当たりにすると、ついこの間までここにあったクレーンが立ち並ぶ工場の喧騒と、鉄の匂いが濃く漂っていた運河風景は、遠い過去のものとなったことを改めて実感させます。

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そして毎度おなじみ、東雲運河でのエンジンの健康保持。ほぼ無風で全速25.97kt、昨年8月17日の塗装直後、28.67ktにはかないませんが、出港回数からいえばまずまずの結果です。

245004.jpgデッドフルを維持したまま、港内へ躍り出ました。水面の平らかさは、よくいわれる“油を流したような”という形容がしっくりくる状態で、プレーニングしていてもまったくピッチングなし。滑るような爽快極まりない水面の感触に、すっかり上機嫌です。

薄く靄があり、沿岸のビル街が霞むすなわち、静穏極まりないことの証し。嬉しい冬の贅であります。

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全速のまま気持ちよく港内を横断して、京浜運河北口へ。レインボーブリッジの西詰ループも、冬の低い陽射しに照らされて白く輝いています。

この日は一つ、ぜひ水上から眺めてみたいものがあって、まずは京浜運河を一路南下することに。大晦日とは思えない暖かさも手伝って、楽しい水路行になりそうです。
撮影地点のMapion地図

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…2』につづく)

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タグ : 砂町北運河 東雲運河 東京港 水辺の鳥たち