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松潟堰…6

(『松潟堰…5』のつづき)

241026.jpgこれでは閘室は見られそうにないなあ、少しでもディテールを拾ってゆければおんの字か‥‥。と一人ごちながら、下流側に戻りつつ観察を続けることに。

ふと巻上機室の窓から、操作盤の一部が見えていることに気づき、ズームでたぐってみました。「舟通し上流・充水ゲート機側操作盤」と書かれたプレートがありますね。通航艇から把手を引いて運転するセルフ操作なのか、職員さんが出張ってきて動かす機側操作なのか‥‥。

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フェンス越しに、うらめしそうな顔をして眺めていたら、あっ、と気づかされたものが。あれ、セルフ操作用の把手が下がっているスイッチだ!

ウェブ上で公開されている、閘門の設備などについて記されたPDFを読んでいると、「プルスイッチ」とか「引き綱スイッチ」という呼称で出てくるので、そちらが正式名称のようですが、まさにそれです。松潟堰舟通し、セルフ操作であることを確認できました! 何分フェンスとさらに柵があったので、何枚撮っても柵にピントが合ってしまい、写真はご覧の惨状でしたが‥‥。

241028.jpg右と下の写真は、監視カメラの目線(?)を気にしながらも、フェンスにカメラをぐりぐり突っ込んだり、一瞬だけフェンスに足をかけて伸びあがりと、ヒットエンドランのようにしてものした苦心の記録(でも何でもない)であります。

右はバイパスゲートのスピンドル巻上機。青い塗装が遠くからでもよく目立っていましたよね。ギヤボックスのケーシングに備えられたメーター、開度計の上には「seibu」の銘が浮き出されていました。

下は一瞬だけフェンスによじ登って撮った、前扉室のゲート周り。う~ん、閘室がほとんど見えない‥‥何とかならないものでしょうか。


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半ばあきらめながら、舟通しの下流側まで戻ってくると、フェンスの終端が目に入りました。近づけまいという意思を象徴するように、水面上まで張り出したこの厳しいビジュアル。ここで、いや、これはチャンスではないのか? と改めて思いなおしたのです。

よく見ると、釣り人さんがつくったと思しき踏み跡があって、護岸上まで容易に出られそう。それに、フェンスを手がかりとしてつかまってゆけば、落水の危険性は上流側よりはるかに少ないはず! よし、最後の賭けだと、ガードレールをすり抜けて踏み出してみることに。

(元年11月4日撮影)

(『松潟堰…7』につづく)

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タグ : 松潟堰 松潟堰舟通し 閘門 一宮川

松潟堰…5

(『松潟堰…4』のつづき)

241021.jpg喜び勇んで近づき、フェンスの網目にカメラを突っ込んで、各堰柱に掲げられた銘板を記録。右は後扉室、下は前扉室のもので、併掲されたバイパスゲートのそれは略同のため、前扉室のものを省略しました。

径間2.1m!
うひょひょひょ、この狭さったら! 文句なしの極小閘門であることが確認できて、来てよかったとしみじみ。閘室の扉体は天地寸法が3.56m、前扉室の扉体は1,76mと、やはり倍近い差がありますね。

揚程に最大と常時の違いが記されているのは、堰を開放し休止フックまで上げたときと、稼働時の違いとみてよいと思われます。

しかしバイパスゲート、呑口径わずか40cm、扉体の重さ70kgと、ゲートというよりもうバルブに近く、律儀に銘板を掲げているのが微笑ましくなるほどですね。こんなに小さな閘門にもかかわらず、扉体を細めに開けた注水法をとらずに、わざわざバイパス設備をしているあたり、小粒でも充実した装備の閘門といえるでしょう。

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241024.jpg北岸、土砂吐ゲートの周りはフェンスもなく、水際に釣り人さんの姿も見えるほどだったのに、こちらは見てのとおり対照的な警戒ぶり。

右の写真のように、ライトが二つもついた監視カメラがこちらを睨んでいるとあっては、フェンスに足をかけて写真を撮るのもはばかられます。閘室の中を見てみたいのですが、どこかいい場所はあるかなと、ウロウロしていると‥‥。

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上流側にフェンスの途切れたところがあったので、恐る恐る足を踏み出してみました。法面は思ったより傾斜がきつく、背の高い草がみっちり茂っていて、手がかりもなく歩を進めるのは難しそう。

その先は高さのある垂直護岸ですから、足を滑らせたときのことを考えると、どうもぞっとしません。フェンス際を進んでもすぐ監視カメラの視界に入るしで、涙を呑んであきらめることにしました‥‥。

(元年11月4日撮影)

(『松潟堰…6』につづく)

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