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10月27日のフネブネ…1

(『中防水路の新水門…2』のつづき)

240021.jpg新水門を訪ねた日、道々に出会ったフネブネの姿をまとめて。まずは中防に向かう前から。

辰巳埠頭、墨田川造船の浮きドック前に、二層の甲板室を持つ船がいるのを発見。トランサムの船名を見ると、何と「仁王丸」! 「7月28日の水路風景…2」のとき、墨田川造船前で艤装中だった、松島航路の旅客船ですね。

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客室は一層だとばかり思っていたので、倍増した姿にびっくり。橋の桁下高が低いこともあって、造船所で高さのある艤装はできませんから、こちらで残工事をというわけでしょう。

操舵室、客室とも妻をぐっと前傾させていて、全体に直線的なデザインなのも手伝い、スピード感のあるスタイルですね。

240023.jpg西へ距離を取ってから、振り返ってもう一枚。曇っているのでサエないことおびただしいのですが、立ち寄るたびに新しい出会いのある、楽しいところです。

二隻の巡視艇は、「8月11日のフネブネ」で紹介済みの「あさぎり」および「うみぎり」。位置もそのままに、引き続き艤装を進めているようですね。


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ここからは中防を離れた後のお話。そう、今ごろ晴れてきたんですよ‥‥。何分天の思し召しとあっては、悔しくてもいかんともしがたいのであります。

中防水路西口から第一航路をはさんで対岸、大井埠頭に珍しい巡視船が接岸しており、勇んで近づいてみました。三重県は尾鷲港からやってきた、はてるま型巡視船「すずか」。即位の礼の警備で、陸上では各地から県警の部隊が動員されたのと同様、水上でも普段見られない海保船艇が東京港に集まり、その一隻というわけです。

このサイズの巡視船としては30ktと高速で、警備に軸足を置いた船だけに、外観はまことに精悍そのもの。しかし、舷側排気の汚れが痛々しいですね‥‥。ホームセンターで市販のアルミ製ダクトを買ってきて、排気口に突っ込みダクトテープで固定しながら、マストトップあたりまでズルズル伸ばしてやりたい‥‥。そんな衝動に駆られました!

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船橋から船首周りを見て。滑走船型を思わせる船首から舷側にかけてのライン、甲板上には放水砲と30㎜機関砲が縦列に並び、後傾した船橋と併せて、実に剽悍な印象。

この数日前、仕事で「ヴァンテアン」に乗った際、第一航路の防波堤外に、複数のヘリ巡視船や消防艇が漂泊していたのを目にし、さすが即位の礼、警備の厳重さはけた違いだなと感心したものです。この日もそれを期待したのですが、さすがにヘリ巡視船は姿を消しており、残ってくれていた「すずか」をありがたく拝見したというわけです。
撮影地点のMapion地図

(元年10月27日撮影)

(『10月27日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 巡視艇巡視船東京港