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ひょうたん島周遊船…2

(『ひょうたん島周遊船…1』のつづき)

239156.jpg川面を眺めて待っていたら、お客さんを満載した一隻が帰ってきました。円筒断面のフロートを3本並べた、トリマラン(三胴式)の艇です。ポンツンボートというやつですね。

材質はアルミでしょうか、ピカピカのフロートは水上機の浮舟を思わせて、軽快かつ安定した感じ。ブルワークのデザインも小粋で、なかなかスマートです。


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着桟して、お客さんが楽しげに降りた後を一枚。コンソールは右舷後方にあり、操縦者から乗客全員に目が行き届く上、操舵席後方にも扉があって、一人乗務でも離着岸作業が容易と、河川観光艇としては理想のタイプといってよいレイアウト。座席はすべてクッションの入ったソファーで、見るからに座り心地がよさそうです。

この艇、アクアパティオ(Aqua Patio‥‥オフィシャルサイトはこちら)というプレジャーボートのシリーズで、北米のポンツンボート専門メーカー、ゴッドフリー社(Godfrey)の製品。さまざまなバリエーションがあるのですが、一人乗務でも負担が少なく、長さの割に収容力があり、かつ眺望も良好というこのタイプで船隊を揃えたことは、慧眼といってよろしいでしょう。

一つ気になったのは、メーターパネルの中央、GPS魚探の入る四角い部分は見たかぎり、盲蓋のままであること。増水のたび浅場が移動する河川航路では、測深儀としての魚探装備は保安上からも必須と考えているのですが、このあたり何か理由があるのでしょうか。

「鍋川閘門付近の水深が足りず通れない」といわれて、ガックリきたことはこのお話の最初で触れましたが、このことから、少なくともすべての艇が測深の手段を持っていないわけではない、と思われます。逆に、魚探装備艇がないため、少しでも不安要素があれば通航を控えておく、ということも考えられますが‥‥。いずれにせよ確認したわけではないので、単なる妄想であります。

239158.jpg救命胴衣が配られて乗船、桟橋を離れました。およそ5.5km、徳島市街の中心部を囲む新町川・助任川を周回する船旅の始まりです。

まず前方に見えてきた、一径間でヤッと渡る潔い印象の橋は、人道橋でその名もふれあい橋! いや~、この名を冠した橋は方々で見かけますが、久しぶりに出会いました。夜間のイルミネーションで有名だそうです。

都市河川の航路とくれば、スピードも抑え目にのんびりだろう‥‥というのはこちらの思い込みで、しょっぱなからもう飛ばすこと飛ばすこと! 暑い日でしたから風が心地よく、きわめて爽快ではあったものの、写真に収めておきたい身としては、シャッターチャンスが限られて少々厳しいものがありました。

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丸みを帯びた窓枠が素敵な、「谷口写真館」の建物に惹かれて。そういえばご当地、かつてのNHK連続ドラマ「なっちゃんの写真館」の舞台でしたよね。モデルとなったのは立木写真館だそうですが。

美しい法面は、やはり名産の青石でしょうか。このあたり一帯の河畔は両岸ともよく整備されていて、イベント会場としても利用できそうな造りのところが、各所に見られました。実際、徳島市はアニメのイベントに注力していて、毎年数万人のファンが訪れるそうですから、河畔の公園も大いに活用されているのでしょうね。

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国道438号新町橋通り、新町橋をくぐります。手前が昭和54年竣工の新橋、奥が昭和27年竣工の旧橋で、同名の橋が隣接して2本あります。新橋は高欄のデザインがなかなか洒落ていて、桁裏にも軽い装飾が施してありますね。付近はかつて特産物の阿波藍が積み出された河岸で、橋ももちろん江戸時代の創架だそう。

艇は変わらず結構なスピードで飛ばしているのですが、水に接する感触にプレーニング時の固さが全く感じられず、何というかふわりふわりと柔らかい、今まで経験したことのない乗り心地で、実によいものでした。
撮影地点のMapion地図

(元年9月14日撮影)

(『ひょうたん島周遊船…3』につづく)

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タグ : 新町川 ひょうたん島周遊船 徳島市