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水路をゆく・第二運河 令和元年10月~12月のご案内

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【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪(ろ)がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

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当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【更新履歴】
【元年10月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。徳島県は今切川、加賀須野橋です。元年9月14日撮影。

新町樋門と新町川

(『今切川河口堰』のつづき)

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吉野川橋で雄大な吉野川本流を渡って、徳島市街へ。好天も手伝って、吉野川橋の長大トラスならではの構造美がさらに引き立ち、もうシビレルったらありません。全長1000mあまり、もうお腹いっぱい堪能させていただきました。

後で地元の方に聞いたところでは、昭和3年にこの橋が竣工したとき、「徳島にこんな立派な橋はいらない、ゼイタクだ!」との批判が出たこともあったそう。四国三郎とその支派川多数を擁して、橋なくしては人々の活動が成り立たない地域にも、かつてそんな考え方の人がいたのですね。ちなみに先代橋は、木造の賃取橋だったそうです。

239132.jpg外観も愛でたくなり、高水敷に降りてみました。手入れされた一面の芝生の緑も目に快く、素晴らしい橋梁風景。

この吉野川橋南詰、昭和32年から37年まで、水上機を用いた徳島飛行場があって、大阪との間を定期航空路で結んでいたことでも知られています。戦後に水上機の空路があって、しかも川に発着するなんて! ロマンあふれる川景色が想われて、楽しくなりますよね。

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吉野川橋を渡ったすぐ西に、徳島市街につながる新町川が、吉野川と水面を接する地点があります。この新町川に、目指す謎めいた閘門があるのですが、その前に気になっていた水門物件、「新町樋門」に寄り道です。

ご覧のとおり、ゲート側面に大きな時計を備えた変わり種! それもレンガ風タイルでお化粧するなど、外観にもかなり力を入れたことがうかがえて、道路から見ても非常に目立ち、テーマパークの入場門といった風情です。時計を備えた樋門は、過去に「最上川舟下りを楽しむ…1」でも見たことがあり、これで2度目ですが、他にもあるのでしょうか。

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側道に降りて南側正面から。耐震補強の筋交で少し無骨な感じはするものの、銘板も大きく、螺旋階段の高欄まで既製らしいとはいえ装飾入りと、「新町川の門」として威厳を求めたのか、尋常ならざる気合の入り方。装飾系の現代水門としては、一二を争うナニカがありそうです。

ちなみにこの右手に広がる高水敷は、「新町樋門緑地」と、水門名を冠した珍しい公園地で、船着場まであるそう。右側に時計を備えているのも、これで納得できました。タダの水門ではなく、文字どおり公園のシンボルだったわけですね。外観に力瘤が入るのもうなずけます。

239135.jpg樋門の管理橋から南側、新町川を望んでみました。ゲートだけでなく、管理橋や南側両岸の擁壁も、レンガ風タイルで統一されています。

水際に整然とフネブネがもやい、舟航河川の香り濃厚なよい雰囲気。左手に見えた大がかりなダビットと艇が少し気になったのですが、この先にある閘門のことを想って気持ちが逸り、寄り道を終え出発することに。さあ、まいりましょう!
撮影地点のMapion地図

(元年9月14日撮影)

(『蛭子公園のマイタゲート…1』につづく)

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タグ : 吉野川橋 新町樋門 吉野川 新町川 徳島市

今切川河口堰

(『鍋川閘門…4』のつづき)

239116.jpg徳島市川内町、旧吉野川河口堰とは双璧といってよい存在、今切川河口堰に到着。すぐ下流に鯛浜橋があるので、正面から全貌を望むことができました。

ここも同様に閘門を併設しているのですが、同じ線図から起こしたのか、外観が旧吉野川のそれと瓜二つ。堰柱の数が1基多いことが違いはあるものの、本当にそっくりですね!
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タグ : 今切川河口堰 今切川 閘門 徳島市

鍋川閘門…4

(『鍋川閘門…3』のつづき)

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後扉室の信号をアップで。改修時の更新か、LED化されていますね。大屈曲に合わせて、堰柱に対し45度くらいでしょうか、大きく角度をつけて取り付けられているのがわかります。

堤防の影になって船艇の動きは見通せなくとも、高さのある信号が見えれば現示された灯色で、閘門の状態がわかるというわけです。

239112.jpg上下流の閘室前に掲げられた、通航法と信号の説明。赤が通航中待機、青が閘室進入可、黄色の点滅が両扉室開放中というわけ。

閘室外のロープを引いて通航要請した後、特に通航艇側からの操作が必要ないのは、旧吉野川河口堰閘門と変わりません。


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以下、上流側に戻りながらのスナップです。後扉室裏をアップでもう一度。「下流」のプレート、天地に水抜き穴が空いていますね。湛水線を見ればわかるとおり、プレートの半分くらいまで扉体が浸かるためでしょう。

後扉室の梁の下、幅いっぱいに網がかぶせてあります。一瞬ハトよけかな? と思ったのですが、ここには鳥が入るようなすき間はないはず。もしかして、表面に薄く引かれたセメントが剥落するので、それを防ぐためでしょうか。

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南側は田畑が残っていましたが、北側は住宅街が河畔まで迫るまことに閑静な立地。ときどきクルマが通るくらいで、静かな閘門風景を楽しめました。

上の写真は、上流側にあった河川管理区域の境界標で、同様のものが下流側にもあります。閘門とその前後のみ、旧吉野川出張所の管理であることがわかりますね。

239115.jpgお別れの前に、前扉室を間近からもう一度。スキンプレートに点々と貼られたジンクと、天端から突き出た屈曲ラックのさやが、小型ながらちょっとした厳めしさを醸しているのが佳く、他所の閘門とは一味違った個性を感じさせますよね。

堰や排水機場に併設されたものではなく、閘門単体でぽつりと、狭水路の道中に在るというだけでも惹かれるのに、通航艇の視点で見たら、屈曲の向こうにいきなりヌッと現れるような、航程でのイベント的な魅力もある鍋川閘門。次回はぜひ水上から訪れて、水をしたたらせ躍動する姿を楽しみたいものです。


(元年9月14日撮影)

(『今切川河口堰』につづく)

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タグ : 鍋川閘門 鍋川 閘門

鍋川閘門…3

(『鍋川閘門…2』のつづき)

239106.jpg前扉室を見た地点から振り返り、敷地の幅いっぱいを使って建てられていた、操作室とおぼしき建物を一枚。何分道がクルマ一台分ギリギリと狭いので、柵から身を乗り出して撮るしかありません。

扉の右に掲げられていた表札には、「鍋川閘門操作所」とありました。築年数は閘門とそう変わらないと思われますが、改修時に外壁をリニューアルしたのか、くたびれた様子ではありませんでした。

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少し西に歩いて、管理スペースの敷地越しに後扉室を。前扉室と違い、見たところ補修の痕跡はありませんね。後扉室の手前には、メッシュの高欄を備えた簡素な管理橋も設けてあります。

239108.jpg後扉室の堰柱に、ようやく銘板を発見。見たいのは竣工年や、扉体と閘室の寸法になどを記したものなのですが、探し方が悪かったのか、対岸にあったのか、発見できませんでした。

この銘板で屈曲型ラック式の巻上機構が、平成14年2月に更新されたこと、メーカーは豊国工業であることが判明。オフィシャルサイトの「鍋川閘門・その他施設」によると、閘室の有効幅と延長は6×41m、径間 が6m、扉高 3.5mとのこと。

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後扉室を下流側から。間近に住宅街を見ながらたたずむゲート、前扉室とはまた違った雰囲気。径間右手の小さな看板には、「休止日:第1、第3日曜日/1月1日~3日」とありました。

右手前に見える護岸のカーブですでにおわかりのように、閘室を出てすぐに屈曲区間が始まっているという、スペース的に少々余裕のないところ。閘門を設置する際も、設計者はご苦労されたのではないでしょうか。そのカーブがどのくらいかというと‥‥。

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もう90度近い凄さ。最初に触れた、「木に竹を継いだような」区間のはじまりを目の当たりにすると、ちょっと息を呑みますよね! 堤防の高さもあって見通しがよくないので、通航艇は気を遣うでしょう。

以前から、イイ感じの屈曲河道には大いに惹かれるタチなのですが、異形の凄みみたいなものには感じ入ったものの、正直申し上げて、いま一つピンときませんでした。う~ん‥‥。たぶん、内側は流れるような曲線でまとめられているのに、外側は角張っていたりと、すっきりしない感じだったからかしら。まあ、そこにもある種、未整理な面白さは覚えるのですが。
撮影地点のMapion地図

(元年9月14日撮影)

(『鍋川閘門…4』につづく)

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タグ : 鍋川閘門 鍋川 閘門