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水路をゆく・第二運河 令和元年7月~9月のご案内

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【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪(ろ)がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
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ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
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当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【更新履歴】
【元年7月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。旧源森川、枕橋とスカイツリーです。平成31年4月28日撮影。

箱庭の川舟たち

(『隅田川畔のテラスにて…2』のつづき)

236031.jpgこのシリーズの冒頭で触れた、梅雨空の下ここ本所を訪ねた用足しのお話を最後に。

数年前だったと思いますが、このあたりをほてほてお散歩していたら、灯篭や四阿など、焼物の箱庭用品をガラスケースに並べているお店が目に留まりました。模型のような小さい細工物全般が好きなのと、伯父が趣味で箱庭をやっていたことを思い出したこともあり、ちょっと眺めてゆこうと軽い気持ちで近づいたところ、「コレハ!」とくぎ付けに。

そこには、素晴らしく雰囲気のよい和舟たちの雛型が並んでいたのです。それも川舟ばかりときていれば、この道のファンとしては、眺めるだけで済ませろという方が無理なご相談。興奮しつつ店内に飛び込んだのでした。

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特に目を引かれたのは和舟たちですが、艪舟、帆掛け舟とも苫がふかれ、人形の仕草も自然でしっくりきていて、真艫に風をはらむ帆の形もよろしく‥‥と、なかなか細密な仕上がりの逸品揃い。筏はちょっと小さすぎる気もしますが、棹さす川並さんのポーズも堂に入っています。細密でありながら、質感に適度な照りがあり、リアル過ぎないのもいいじゃないですか。もうすっかり気に入ってしまいました。

ストラクチャーも灯台、鳥居などがあったものの、やはり惹かれたのは、和舟に雰囲気の合った何種類かの橋。この日は懐が少々寂しかったこともあり、全種類揃えるわけにはいかず、上写真の品を求めるにとどまりましたが、小さな土橋一つでもストラクチャーの効果は満点で、舟や筏と一緒に小さなケースの中に並べ、飽かず眺めたものでした。

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さて数年経って、ふとあるとき「アレ、まだあるかなあ」と急に気になりだしたのであります。放置しておいていきなり欲しくなるとは、なんとも虫のよい話ではありましたが、思い立ったが吉日とお店に電話してみると「だいぶ少なくなったけれど、まだありますよ」とのこと! というわけで、横っ飛びに本所へ向かったのでありました。

今回連れ帰ったのは、前から欲しかった筋違いの板橋と大きい方の筏、お客を4人乗せた棹舟、釣り師2人乗りの艪舟と、そして河岸棒を突いてもやった空舟。この空舟の枯れた感じが一番気に入りました。

コーフンのあまり、お店の方とろくに会話もせず帰った前回と違い、今回は品物を梱包してもらいながら、お話をうかがう余裕がありました。ご主人によれば、まず主な材質はアンチモニーで、鋳型は石型だそう。一時期は他店に卸したこともあったほどだったが、作家さんはだいぶ前に亡くなられ、今は店頭の在庫のみとのことでした。

独特の照りと重みから、少なくとも帆や棹など、ディテール以外は精密な焼物だと思っていたのですが、これは私の勘違いでした。お恥ずかしい。石型のアンチって、明治~昭和戦前の小物玩具によく見られますよね。作家さんが亡くなられたとは残念です、この味わい深さというかセンスの良さは、模型製品でもまずお目にかかれない独特のもの。作風から見てもある時代の舟に、相応の思い入れがあった方とお見受けしました。

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入手したフネブネや橋を並べて、悦に入ってみました。昭和一桁くらいまでは見られたであろう、本流からちょっと入った街場の水路風景が思い起こされて、実に楽しいものです。

ここまで揃えば、舟や橋の居場所をあつらえる意味でも情景を作ってみたくなりますが、リアル志向の強い最近の素材やパーツだと、質感が違いすぎてアンバランスなものになってしまいそう。品物の作風が独特なだけに、かえって難しいかもしれませんね。

(元年6月30日撮影)

(この項おわり)

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隅田川畔のテラスにて…2

(『隅田川畔のテラスにて…1』のつづき)

236026.jpg回頭する「ヒミコ」の船尾を見送って。回避運動のあった「ホタルナ」と違って、こちらは余裕を感じさせる、悠揚迫らぬ転回ぶり。

いや、「松本型」水上バスのうち2隻の転回シーンを、河畔のベンチに座ったまま拝めるなんて! これも雨宿りのおかげと、この天気に感謝すらしたくなりました。


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下流へ向き直った「ヒミコ」は、微速で「ホタルナ」を追い越しながら吾妻橋に近い、もう一つの桟橋へ。漫画のコマに引いた斜線のような雨を突いて進む、レトロフューチャー(?)な河用客船姉妹、絵になるじゃないですか。

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上流からまたも新顔が。アーバンランチの一隻ですね。芝浦発豊洲行きで始まったこの船隊も、今や浅草、日本橋と都心河川まで航路を延ばすようになりました。下航してきたところから、浅草発のスカイツリーを眺める周遊コースでしょう。

低く抑えたシルエットと、小回りの利くカタマランは、むしろ狭水路での楽しみを提供するのに適しているのでは、と以前から思っていましたが、日本橋への寄港でわずかながらそれが叶ったように感じたものです。

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雨足がようやく弱まってきたので、ベンチから腰を上げて、下流側へゆっくり歩き出しました。途中、吾妻橋が工事中のため監視任務に就いている警戒船を一枚。

テラスにごく近い位置にいたため、遠目に見たときはどこかにもやっていると思ったら、巧みな操縦で踏み止まっていたようです。一見して渡船を思わせるスタイルなのが、前歴を想像させ興味を惹かれました。

236030.jpg最後は、しばらく座っていた石のベンチに来てくれた、可愛らしいお客様を。ススメの巣立ちビナですね。

雨宿りしたいのは鳥たちも同様のようで、濡れそぼった羽を乾かすハトや、親鳥に餌をねだるスズメのヒナたちと、高架下の植込みは結構な賑わいで、トリ好きには嬉しいものがありました。

(元年6月30日撮影)

(『箱庭の川舟たち』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス 通船

隅田川畔のテラスにて…1

(『旧源森川周辺を歩く…4』のつづき)

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緊迫感のある「ホタルナ」の挙動に目を奪われていたら、いつの間にか東武線隅田川橋梁の直下に、水辺ライン「こすもす」の姿が。わざわざ岸寄りの狭い径間にいたことが意外で、橋脚の影で微動だにしなかったこともあり、気づきませんでした。

二天門の船着場を出た直後、吾妻橋をくぐる観光汽船の下航便を待っていたのでしょう。しかし、ちょうど干満の憩流時にあたり、流速はきわめて緩かったとはいえ、この狭い場所でピタリと船を留めておく船長の技量たるや! はた目には、どこか後ろめたいことがあって、船が隠れているようにも見え、微笑ましいものがありましたが。

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観光汽船の下航便が、吾妻橋の中央径間を完全に抜けたのを見はからい、「こすもす」が滑るように微速前進を開始。対岸のテラスにいたら、船が間近に見えて迫力があったことでしょうね。

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「こすもす」の航過を待って、鼻先を突っ込んだような形だった「ホタルナ」が転回を始めました。舵を一杯まで切り、スラスターを力強くふかして、船体がきしむようなパワフルな回頭ぶり! 船長は冷や汗ものだったでしょうが、目の前で繰り広げられる回頭シーンは、フネ好きにとって嬉しいイベントでありました!

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「ホタルナ」の着桟を見届けてか、間なしに水辺ライン「さくら」が上航で登場。今度はこちら側、吾妻橋船着場への着桟。雨足の強まる中、濡れながら開け放ったハッチで待機する乗り組みさん、ご苦労さまです。ブルルン、と一回のゴースターンでピタリと接舷、こちらもお見事でした。

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そして続けて遡上してきたのはフラッグシップ「ヒミコ」! まったく息をもつかせぬフネブネの交錯ぶり、これがほんの5分ほどの間に繰り広げられたのですから、まこと河港の名に恥じない賑わいであります。

写真にもはっきり写っているくらい、雨はますます強く、雨宿りも長期戦にならざるを得ない雰囲気でしたが、そんな憂いも忘れさせるほどの川舟オールスターの競演! 自艇で通りがかったら、長時間留まって見物することは難しかっただけに、貴重なひとときに思えたものでした。
撮影地点のMapion地図

(元年6月30日撮影)

(『隅田川畔のテラスにて…2』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス

旧源森川周辺を歩く…4

(『旧源森川周辺を歩く…3』のつづき)

236016.jpg枕橋の手前まで来たところで、雨が降り出しました。面倒がって傘を持ってこなかったのがたたり、雨宿りできるところまで駆け出すはめに。

せっかく訪ねたのに、雨脚は急速に強まってき、カメラを取り出すのもはばかられるほど。枕橋は特にゆっくり見ておきたかったのですが、信号待ちの間、橋詰にある木の下で雨をしのぎながら、特徴ある親柱を一枚撮っただけに留まりました。残念‥‥。

小走りに横断歩道を渡って、濡れながらこのまま去るのは惜しいと、源森川水門も一枚。手前に見える橋台の高欄も素敵ですね。

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236018.jpg水門左手の小径からテラスに出て、首都高向島線の高架下に走り込んで、一息つきました。水路上だけでなく陸上でも、首都高の高架に救われるとは。まったくありがたやであります。

おりしも東武線の電車が上下2本、いい音を立てて鉄橋を渡るところでした。しばらく雨宿りしなければなりませんが、ここなら退屈せずにすみそうです。

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水際に降りて、源森川水門を柵越しに眺めていたら、数羽のサギさんがそろりそろり、といった感じで歩いているのを発見。

水門のすぐそばとはいえ、サギの足が立つくらいですから、護岸沿いは浅いのですね。それとも基礎護岸みたいな段がついているのかしら。

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ベンチに腰かけて顔を拭いていたら、間近でボーボーと鋭い汽笛の音が。びっくりして顔を上げると、観光汽船「ホタルナ」が船首をこちらに向けていました。背後に見える離桟直後の下航便を避けて、転舵急減速したようです。

この一帯は観光汽船の浅草や、水辺ラインの吾妻橋など、船着場が隣接する河港といってもよいところ。雨宿りのひとときは、絶好のフネ見物の時間になりそうです。
撮影地点のMapion地図

(元年6月30日撮影)

(『隅田川畔のテラスにて…1』につづく)

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タグ : 北十間川 源森川 源森川水門 隅田川 水上バス 水辺の鳥たち