川崎の運河群へ向かう…1

●諸々手塞がりだったり、加齢による衰えで出不精が増幅したり(?)と、昨日9日はしばらくぶりの出港となってしまいました。予報は曇りときどき晴れ、気温は最高9℃、北西風が少し強めと寒さが身に染みる天候でしたが、久々の水路徘徊とあって楽しんできました。
本日の目的地は、神奈川の京浜運河の奥座敷ともいえる、川崎の枝運河群。未踏破区間が残っていたのと、以前から見てみたかった物件も一つあったためです。どんよりとした曇り空の下、まずはモノレールとともに京浜運河を南下。

う~ん、何だろう。鋼管の中の水を、一本づつちゅうちゅう吸い出す機械にしては大げさすぎるから、セメントを管に注入するものかしら。

●海老取川澪筋を微速でたどり、多摩川本流に出て取舵、さて下流側を見てみると‥‥ありゃりゃ、澪標が姿を消している!? 多摩川のこのあたり、神奈川県側から流路の3分の2くらいが浅瀬で、境目には点々と竿や杭の澪標が並んでいたのですが、それらがほとんど見えなくなっていたのです。
これではわかりづらいなあ‥‥。さらに浚渫船と、そのはるか向こうには河中の足場みたいな建造物も見えるし、あれらを左に見て進めばいいのかな? まあ、魚探の感を見ながらそろそろ歩けばいいやと、微速前進。

これは確実に澪筋を外れたわいと、ペラが空気を噛むギリギリまでさらにチルトアップした間なし、魚探の感が水深を表示しなくなり、ズッ、ズッと断続的にスケグが砂を擦るイヤな音が。
水面に目をやると、水底が透けて見えるような浅さ。このまま推進力を失って、北西風に吹き寄せられたらことです。

●スケグを擦った時点で、先ほどははるか遠くに見えた河中の巨大足場が、近くに見えていました。上流にいた浚渫船と、この足場を避けようとして神奈川県側に寄り過ぎたのが、そもそものあやまりだったのです。
だって、足場を近くで見ると、「航路はこちら ← ← ←」と横断幕があるじゃないですか。救われた思いで90度変針、ズリズリといざって足場を正横に見たところで、水深は急速に回復。イヤお恥ずかしい、肝を冷やしました。
(30年12月9日撮影)
(『川崎の運河群へ向かう…2』につづく)

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