10月30日のフネブネ…2
(『10月30日のフネブネ…1』のつづき)

●帰路、砂町運河で出会った油船「第六玉光丸」。「設備一覧」(横浜マリン石油株式会社)によると18総t、41k/L積とのことですが、ぎゅっと凝縮されたような小ささで、実に魅力的ですね。油船としては最小クラスではないでしょうか。
●スタッフと別れた後、少し遅めのお昼を買いに、墨田川造船ならびのスキッパーズへ。最近のお昼は、出来立てのスキッパーズバーガーと決めているのです。
京葉線の汐見橋梁(トンネルから潮見駅へ上昇してゆく区間)をくぐったところ、墨田川造船前に艤装中の巡視艇が! 海保船艇は久しぶりです、喜び勇んで拝見。

●ハルナンバーPC45、「すがなみ」。「ことなみ」型巡視艇の最新艇で、64総tだそう。上部構造物はあらかた組み終わった状態で、船橋周りのシャープなラインが精悍な感じです。
珍しく平日日中の訪問とあって、作業中の光景を期待したのですが、お昼休みだったのか、残念ながら人影は見えませんでした。

●アップにすると、ちょっとざらついたようなアルミ生地の質感が伝わってきます。光の加減でしょうか、後部のベコベコが目立ちますが、これから工作が進むにつれ、歪みを取って仕上げられてゆくのでしょうね。
●スキッパーズで熱々のハンバーガーとフライドポテトを受け取り、もと来た道をゆるゆると戻ります。そして本日のイグアナさん、抜けるような秋晴れの空をバックに、ご機嫌うるわしい面もち。
何度か雨にたたられた後だけに、この好天がこの上なく快く、また嬉しいものになったのでした。これからは寒気と砂塵がツライ季節にはなりますが、天候のぐっと安定する冬、この日のような穏やかな晴天を期待したいものです。
(30年10月30日撮影)
(この項おわり)

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●帰路、砂町運河で出会った油船「第六玉光丸」。「設備一覧」(横浜マリン石油株式会社)によると18総t、41k/L積とのことですが、ぎゅっと凝縮されたような小ささで、実に魅力的ですね。油船としては最小クラスではないでしょうか。

京葉線の汐見橋梁(トンネルから潮見駅へ上昇してゆく区間)をくぐったところ、墨田川造船前に艤装中の巡視艇が! 海保船艇は久しぶりです、喜び勇んで拝見。

●ハルナンバーPC45、「すがなみ」。「ことなみ」型巡視艇の最新艇で、64総tだそう。上部構造物はあらかた組み終わった状態で、船橋周りのシャープなラインが精悍な感じです。
珍しく平日日中の訪問とあって、作業中の光景を期待したのですが、お昼休みだったのか、残念ながら人影は見えませんでした。

●アップにすると、ちょっとざらついたようなアルミ生地の質感が伝わってきます。光の加減でしょうか、後部のベコベコが目立ちますが、これから工作が進むにつれ、歪みを取って仕上げられてゆくのでしょうね。

何度か雨にたたられた後だけに、この好天がこの上なく快く、また嬉しいものになったのでした。これからは寒気と砂塵がツライ季節にはなりますが、天候のぐっと安定する冬、この日のような穏やかな晴天を期待したいものです。
(30年10月30日撮影)
(この項おわり)

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10月30日のフネブネ…1
(『10月30日の古川…4』のつづき)
●爽やかに凪いだ水面を、微速で進入してくる「新東京丸」。そう広くはない運河の出口なので、橋脚をかわした直後にすぐ面舵を当てて、回避の姿勢を取りました。
このまま橋の間際まで前進し、スラスターがついているとはいえ180度転回して出船で達着するのですから、風圧側面積を考えると、実に見事なものです。

●航走中にこんな近くで見るのは初めて。光線の塩梅もよろしく、いい表情が撮れてよろしゅうござんした。
昭和58年竣工、もう大ベテランといってよいお歳ですが、よく手入れされているのか、くたびれた感じはしません。しかし、船橋の後ろと船尾によさげな露天デッキがあるのに、乗船できても出ることまかりならぬとはもったいないような(こちら参照)。ご事情はお察ししますが、そろそろ、着席絶対の原則を改められてもよいのではないでしょうか。
●艇を右に寄せたので、日の出桟橋にもやう水上バスが目の前に。丸いお尻を逆光に反射させて、「ホタルナ」が客扱い中でした。
スタッフも撮影が終わって気持ちが寛いだのか、スマホをかざして写真を撮っています。せっかくのお天気ですから、ちょっと遠回りして帰りましょうか? と提案すると、皆さん賛成してくださいました。

●左に折れて竹芝埠頭を眺めつつ遡上。おなじみ「さるびあ丸」が、真っ白な舷側に波紋を映して接岸中です。全てがくっきりとクリアに、美しく見えるこのありがたさ。しつこいですが、快晴って本当にいいものですわ。
その上、港内の水面は油を流したように穏やか、少し飛ばしても、滑るように気持ちのよいプレーニングが楽しめるとくれば、機嫌の悪かろうはずはありません。

●佃島を右へ折れ、隅田川派川に入って間もなくのこと。押船と小型台船のコンビに行逢しました。押船は「公進丸」。台船の上には、木枠で梱包したパネル様のものが、大量に積まれていました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日のフネブネ…2』につづく)

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このまま橋の間際まで前進し、スラスターがついているとはいえ180度転回して出船で達着するのですから、風圧側面積を考えると、実に見事なものです。

●航走中にこんな近くで見るのは初めて。光線の塩梅もよろしく、いい表情が撮れてよろしゅうござんした。
昭和58年竣工、もう大ベテランといってよいお歳ですが、よく手入れされているのか、くたびれた感じはしません。しかし、船橋の後ろと船尾によさげな露天デッキがあるのに、乗船できても出ることまかりならぬとはもったいないような(こちら参照)。ご事情はお察ししますが、そろそろ、着席絶対の原則を改められてもよいのではないでしょうか。

スタッフも撮影が終わって気持ちが寛いだのか、スマホをかざして写真を撮っています。せっかくのお天気ですから、ちょっと遠回りして帰りましょうか? と提案すると、皆さん賛成してくださいました。

●左に折れて竹芝埠頭を眺めつつ遡上。おなじみ「さるびあ丸」が、真っ白な舷側に波紋を映して接岸中です。全てがくっきりとクリアに、美しく見えるこのありがたさ。しつこいですが、快晴って本当にいいものですわ。
その上、港内の水面は油を流したように穏やか、少し飛ばしても、滑るように気持ちのよいプレーニングが楽しめるとくれば、機嫌の悪かろうはずはありません。

●佃島を右へ折れ、隅田川派川に入って間もなくのこと。押船と小型台船のコンビに行逢しました。押船は「公進丸」。台船の上には、木枠で梱包したパネル様のものが、大量に積まれていました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日のフネブネ…2』につづく)

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10月30日の古川…4
(『10月30日の古川…3』のつづき)
●可航区間の最終橋、小山橋を上流側から眺めて。高架と建物の間からのぞける青空、抜けるようで実に気持ちのいいこと。
撮影の都合で、一の橋~遡上限界点を2往復、途中の区間でもリトライが複数回ありましたが、風も抜けずまた流れの緩い時間帯に恵まれて、たび重なる転回も不安なく行えたのは幸いでした。

●快晴の恩恵は、高架の桁裏まで波紋の反射を及ぼし、あまねく光を行き届かせるさまを見せてくれます。ああ、晴れていることって本当にありがたい。

●石垣護岸が見せるこの曲面、外側に更新工事が及んだとあっては、内側も近いうちに見られなくなってしまうのでは‥‥と、記録を残す気持ちで一枚。
曲面の下流側には、右のような切断部分があり、フラップゲートを備えた排水管渠が。長らく河道下に調節池を設ける工事をしていますから、その吐口でしょうか。

●撮影を終え、竹芝運河の無銘人道橋まで戻ってきました。しつこいようですが、抜けるような青空が本当に嬉しい。あっ、橋の向こう、「新東京丸」がこちらに向かってくきますね。入港シーンが楽しめそうです。
(30年10月30日撮影)
(『10月30日のフネブネ…1』につづく)

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撮影の都合で、一の橋~遡上限界点を2往復、途中の区間でもリトライが複数回ありましたが、風も抜けずまた流れの緩い時間帯に恵まれて、たび重なる転回も不安なく行えたのは幸いでした。

●快晴の恩恵は、高架の桁裏まで波紋の反射を及ぼし、あまねく光を行き届かせるさまを見せてくれます。ああ、晴れていることって本当にありがたい。


曲面の下流側には、右のような切断部分があり、フラップゲートを備えた排水管渠が。長らく河道下に調節池を設ける工事をしていますから、その吐口でしょうか。

●撮影を終え、竹芝運河の無銘人道橋まで戻ってきました。しつこいようですが、抜けるような青空が本当に嬉しい。あっ、橋の向こう、「新東京丸」がこちらに向かってくきますね。入港シーンが楽しめそうです。
(30年10月30日撮影)
(『10月30日のフネブネ…1』につづく)

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10月30日の古川…3
(『10月30日の古川…2』のつづき)
●屈曲区間に入った直後、魚探の感に目を落としたらご覧のとおり、モコリとした盛り上がりが見られました。頂部で1.9mの水深ですから、まだ余裕がありますが、こういう感はヒヤリとさせられます。
内側は浅いので、河道中心よりやや外側を通ったのですが、以前はも少し底状が安定していたような気が。
やはり、旧護岸を基礎から撤去し、鋼管矢板を打ち込むという作業の結果、河底が乱れたのでしょうか。竣功の暁には、浚渫もしていただけるとありがたいのですけれど‥‥。

●工事区間を振り返ってみると(下写真)、ジャンクションの高架で三角に区切られた青空の下、重機のポーズも勇ましく見えて、何か希望に満ちた感じ(?)の絵に。
都内可航河川随一の屈曲区間だけに、どんな護岸に生まれ変わるのか、楽しみではあります。以前のように噴水(『光射す高架下水路・古川…8』参照)は設けないでいただきたいものですが!

●新広尾公園親水テラスの前を通過。護岸を計画高水位以下まで掘り込んだ(つまり増水時は水没する前提)形式のテラス、中小河川ではあちこちで見られるようになりましたが、少なくとも柵に扉が設けられていたりして、防災船着場を兼ねているのが普通ですが、こちらはそのたぐいの設備はなし。ちょっともったいない気もします。
ちょうど保育園のお散歩の時間だったのか、遊んでいた子供たちが駆け寄ってきて、元気に手を振ってくれました。柵に守られ、すり鉢状で目も行き届くテラスは、小さい子を遊ばせるには最適の安全な場所といってよいのでしょう。

●この日は「できるだけ二の橋に近づいてほしい」というご希望もあり、ほんの少しですが、遡上限界点を更新しました。写真の場所で魚探の感がロストしたので、ここらが限界らしいと、お断りして転回。
帰路のテラスでは、さっき手を振ってくれた子が知らせたのでしょう、お友達や保母さんたちと一緒に待っていて、盛大なお見送り! 元気いっぱいの笑顔が嬉しく、こちらも手を振って応えました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…4』につづく)

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内側は浅いので、河道中心よりやや外側を通ったのですが、以前はも少し底状が安定していたような気が。
やはり、旧護岸を基礎から撤去し、鋼管矢板を打ち込むという作業の結果、河底が乱れたのでしょうか。竣功の暁には、浚渫もしていただけるとありがたいのですけれど‥‥。

●工事区間を振り返ってみると(下写真)、ジャンクションの高架で三角に区切られた青空の下、重機のポーズも勇ましく見えて、何か希望に満ちた感じ(?)の絵に。
都内可航河川随一の屈曲区間だけに、どんな護岸に生まれ変わるのか、楽しみではあります。以前のように噴水(『光射す高架下水路・古川…8』参照)は設けないでいただきたいものですが!

●新広尾公園親水テラスの前を通過。護岸を計画高水位以下まで掘り込んだ(つまり増水時は水没する前提)形式のテラス、中小河川ではあちこちで見られるようになりましたが、少なくとも柵に扉が設けられていたりして、防災船着場を兼ねているのが普通ですが、こちらはそのたぐいの設備はなし。ちょっともったいない気もします。
ちょうど保育園のお散歩の時間だったのか、遊んでいた子供たちが駆け寄ってきて、元気に手を振ってくれました。柵に守られ、すり鉢状で目も行き届くテラスは、小さい子を遊ばせるには最適の安全な場所といってよいのでしょう。


帰路のテラスでは、さっき手を振ってくれた子が知らせたのでしょう、お友達や保母さんたちと一緒に待っていて、盛大なお見送り! 元気いっぱいの笑顔が嬉しく、こちらも手を振って応えました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…4』につづく)

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10月30日の古川…2
(『10月30日の古川…1』のつづき)

●壮絶張り出しの続き、芝公園入口の上昇してゆく高架を仰いで。高さが増すにつれて圧迫感は減じるものの、数があるだけに、片持ち梁の強烈さはなお衰えず。
護岸に接して橋脚を建て、川面に張り出すのは神田川奧部も同様ですが、密度が濃いだけに印象の強さはやはり、古川に軍配が上がりますよね。
●ここで鴨さんの一群が登場。出会ったはなは基礎護岸の水際でまったりしていましたが、接近すると例によって実に嫌そうな面持ちで、上流にしばらく泳いでは飛びを繰り返していました。
何度目かに川面に降りるのを止め、いずこかへ飛び去ってしまったのですが、ほとんど舟航のない安寧の地を侵した形になり、何とも申しわけない気持ちに‥‥。

●ピンが甘くて恐縮ですが、ここまで近づいたときも。事前にスタッフへ「水鳥が見られるかもしれませんよ」とお知らせしていたので、喜んでカメラを向けておられました。都市河川で普通に水鳥たちが暮らしているシーン、驚かれる方も少なくないでしょう。
●一ノ橋ジャンクション直下、これも古川名物に挙げたい90度超の屈曲区間が見えてくると‥‥。こりゃびっくり、外側の護岸、大規模な改修工事中ですね。
古風な石垣護岸がすっかり失せて、錆色の鋼管矢板が視界いっぱいに広がる、圧倒されるような光景。水際の鋼矢板からは排水のパイプが伸び、盛んに水を吐き出していました。

●陸上の重機も動いていて、平日ならではの躍動感ある河川工事風景。
あまたの支流や暗渠を集め、谷間を流れ下る基幹河川だけに、増水時の流圧を思えば、ここが真っ先に改修の対象になったのはうなずけます。個人的には、可航幅を減じないでもらえるとありがたいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…3』につづく)

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●壮絶張り出しの続き、芝公園入口の上昇してゆく高架を仰いで。高さが増すにつれて圧迫感は減じるものの、数があるだけに、片持ち梁の強烈さはなお衰えず。
護岸に接して橋脚を建て、川面に張り出すのは神田川奧部も同様ですが、密度が濃いだけに印象の強さはやはり、古川に軍配が上がりますよね。

何度目かに川面に降りるのを止め、いずこかへ飛び去ってしまったのですが、ほとんど舟航のない安寧の地を侵した形になり、何とも申しわけない気持ちに‥‥。

●ピンが甘くて恐縮ですが、ここまで近づいたときも。事前にスタッフへ「水鳥が見られるかもしれませんよ」とお知らせしていたので、喜んでカメラを向けておられました。都市河川で普通に水鳥たちが暮らしているシーン、驚かれる方も少なくないでしょう。

古風な石垣護岸がすっかり失せて、錆色の鋼管矢板が視界いっぱいに広がる、圧倒されるような光景。水際の鋼矢板からは排水のパイプが伸び、盛んに水を吐き出していました。

●陸上の重機も動いていて、平日ならではの躍動感ある河川工事風景。
あまたの支流や暗渠を集め、谷間を流れ下る基幹河川だけに、増水時の流圧を思えば、ここが真っ先に改修の対象になったのはうなずけます。個人的には、可航幅を減じないでもらえるとありがたいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月30日撮影)
(『10月30日の古川…3』につづく)

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