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木曽川・飛騨川舟筏路めぐり…7

(『小山観音…2』のつづき)

224041.jpg舟筏路めぐりのトリにして最大の物件、川辺ダム下流に到着。ダム愛好家諸兄はご存知と思いますが、カメラで狙えそうな場所が実に少ないダムです。崖をよじ登ったり、藪を漕いだりする装備も覚悟もないヘタレとしては、なおさら。

事前のリサーチで目星をつけたのが、ご覧の護岸というか堤防というか、古びたコンクリート壁の天端です。

写真奥、壁のL字になった場所には高水敷に降りる階段もあり、あわよくばあそこから河畔に出て、よりよい視点まで攻められるかも、というのもありました。

224042.jpg階段をのぞき込んでみると‥‥う~ん、激藪。服がボロボロになりそうなので、涙を呑んであきらめました。

道路からわずかな距離ですが、細い農道を失礼することにはなるものの、堤防を割って階段があることから、一般の通行は認められているだろうと判断。それに少なくとも堤防上は公有地でしょうから、地元の方に迷惑をかける可能性も減ると思ったのです。

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というわけで、堤防上を恐る恐る歩いて、舟筏路を観察できるところまで後退。この辺なら何とかイケるかな?

岩場の露出している高水敷をよく見ると、まだ濡れた泥土や石塊が厚く積もっていて、豪雨の影響を色濃く残していました。仮に階段を降りられたとしても、歩くのは難しかったと思います。

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ズームを効かせて、豪快に放水している第6径間を一枚。

今立っている堤防上からダムまで、直線距離で約500m。満足のゆくディテールが、記録できるか否や‥‥。

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目線を左に移して、舟筏路と待望のご対面。いや~、屈曲しつつ上昇してゆく軌道の姿、想像以上に素晴らしいですね! ダム愛好家諸兄のサイトでは、幾度となく目にして憧れた光景、まさに百聞は一見に如かず(何度も同じようなことをいってすみません)。

鹿瀬ダムのインクラインも、現存していたらこのような情景が楽しめたに違いありません。一見して、使われなくなって久しい状態であることが看取できるにせよ、いま現在形をとどめているというのは、やはりありがたいことだと思わずにはおれませんでした。
撮影地点のMapion地図

(30年9月2日撮影)

(『木曽川・飛騨川舟筏路めぐり…8』につづく)

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タグ : 舟筏路 飛騨川 川辺ダム

お茶の水分水路吐口に注意書きが掲示される

先日、撮影のお手伝いでたびたびご一緒しているH艇長と雑談をしていたら、「分水路の入口に、『通航は自己責任で』云々と書いてある看板が掲げられましたよ!」との情報をいただきました。

おお、ついに都建設局も、おおやけに分水路の通航を認めるようになったか! と感慨もひとしおでした。

すでに7年前、「神田川・分水路の通航について」で、都建設局河川部にお伺いした結果を詳しくまとめたとおり、「船舶の航行用に造ったものではないので、積極的に認めるわけにはいかないけれど、河川の一部で公有水面扱いだから通航禁止とまではいわない。通航には十分な注意を。」というニュアンスのお答えをいただきましたから、少なくとも航行に差し障りはないとの確証は得ていたものの、自ら周知に乗り出してくるとは思わなかったので、ちょっと意外ではありました。

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大好きな分水路に変化があったとなれば、いつもなら横っ飛びに艇を出し実見におよぶところですが、残念なことに艇は修理中。看板の存在は電車の車窓から確認できたものの、やはり文言を含めて記録したく、本日用足しの帰りに訪ねてきました。

昌平橋の下流側人道橋から見てみると、ゼブラ塗装で囲まれた看板がポータルの上部、銘板の下に見えますね。ぐっと引き寄せて、内容を確認しましょう!

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注意」と赤字で大書きした右に、

〇酸素欠乏の可能性あり
〇雨で急激な増水、潮位による満水の可能性あり
〇内部は狭隘で旋回困難、視界不良
〇事故が起きても自己責任
           東京都第六建設事務所

‥‥とありました。

225036.jpg
ううん、も少し平易な文体で願いたいところだなあ、というのが読み下した当初の感想でしたが、いかにも恐ろしげではあり、準備もなく気軽に通ってみようとする人に、冷や水を浴びせて立ち止まらせる、というのが目的なら、これで当面は十分でしょう。

少々妙に感じられたのは、誰に宛てて、という点が抜け落ちているところ。「分水路を航行する船舶の方へ」とか、タイトル的なものがあってもよさそうなものです。

想像ではありますが、7年前の回答にもあったように「分水路の通航を積極には首肯することができない」という原則には変化がないのでしょうから、ここで対象になる事物を明文化して掲げると、かえって通航を勧めたこととみなされ、差し障りがあるのかもしれません。

ご担当部署的にも悩んだあたりがにじみ出てくるような、苦肉の策といってよい文面ではありますが、分水路に関する大きな一歩として記憶したいものですし、通航する側としてもこの心意気に応え、入念な準備と十分な注意を払って、安全第一を心がけたいものです。

いま一つ。せっかく通航を(消極的にせよ)認める動きになったのですから、可能であれば、通航される方々に、分水路の存在とたゆまぬ維持整備によって、神田川南岸の低地が洪水禍からまぬかれていることを、もっと周知する手立てが欲しいものです。

例えばチャーター観光船で、分水路建設の経緯や効能などの解説を聞きながら通航しますよ、というツアーができれば、分水路を造り、維持している皆さんにとっても悪いことではないでしょう。水防・治水への理解にも大いに役立つことと思います。

225037.jpg
おまけ。昌平橋交差点といえば、上空高くを斜めに横切る、松住町架道橋の雄姿を仰がずにはおれないもの。ちょうど夕陽が構造を照らす時刻で、継手やリベットがくっきりと浮かび上がり、古豪橋梁ならではの美しさを堪能できました。
撮影地点のMapion地図

(30年10月7日撮影)

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タグ : お茶の水分水路 分水路 神田川