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進入灯とガット船

(『7月22日の第二航路』のつづき)

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第一航路を横断して、羽田空港の北、城南島との間の水路へ入りました。ほんの短い水路にも運河名が付けられている都内では珍しい“無銘水路”でもあります。

ここの見どころといえば、やはり空港から伸びる進入灯(航空機の着陸誘導灯)のトラスです。滑走路をバックにした開けた風景の中、アラートオレンジに塗られた桁が水面上に伸びるさま、独特の雰囲気があってよいものです。

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タイミングもよろしく、脚を出した飛行機が轟音とともに頭上をかすめて、飛び去ってゆきました。進入灯前ならではの大迫力、陽光にギラリと反射させる巨体を仰いで、ここを通ってよかったと一人喜ぶおっさん。

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進入灯に軸線を合わせて、まさに着陸せんとする飛行機の緊張感あふれる姿、のん気に眺めているのが申しわけなくなるような、ピリピリとした一瞬。ともあれ、四周さえぎるもののない中で着陸シーンを堪能できる、これも水面ならではの贅ではあります。

221024.jpg戻したスロットルをふたたび倒して前進、京浜運河南端の丁字流を目指して西航。

進行方向右手の城南島には、建材埠頭などがあって、ご覧のように砂を満載した数隻のガット船が見られました。本船としては小粒の彼ら、塗色も形もさまざまでバラエティに富み、眺めていて楽しいものです。


221025.jpg今回最も目線を吸い寄せられ、かつ気に入ったのが、「第八住若丸」の船名を大書きしたこの書体。

ペンキのレタリングですから、墨痕鮮やか‥‥というと語弊がありますが、遠目にも筆運びの強弱を感じさせるような、すぐれたデザインの書体に惹かれたのです。しかも、ブルワークにちまちま、という感じでなく、船名を誇らんばかりに大きく書いてあるのも好ましく思いました。

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の海老取運河』につづく)

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タグ : 東京港

7月22日の第二航路

(『7月22日の辰巳埠頭…2』のつづき)

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221017.jpg辰巳埠頭西端から南下し右へ、第二航路へ出ると、鉄鋼埠頭の南端に遠目にも鮮やかな塗装のグラブ式浚渫船が、2隻並んでもやっていました。こちらは1隻目、掲げられた船名は「第六十八愛夢丸」、森崎建設工業のサイトによると2552総t、クレーンの能力は500t吊とのこと。

右写真、甲板上に置かれたグラブの巨大さと、鋭い爪の禍々しさに惹かれてアップで。

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その西側、2隻目は兼子建設の「第十一若栄丸」、415t吊。一見して変わっているなと思ったのは、船尾にはまっている押船が2隻で、しかもずいぶん小さいこと。

同社ウェブサイトによれば、押船は「第12若栄丸」「第13若栄丸」の2隻で、1隻の排水量はわずか19総tというかわいらしいもの。しかし主機の出力は1600PS、2隻合計3200PSと、なりに似合わずさすがに強力ですね。

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浚渫船見物を楽しみながらゆるゆる西航していたら、ほぼ正面から吹き流しと赤旗を掲げた通船が現われ、汽笛を連続吹鳴しながら近づいてきました。船名は「第2たかお」。

「プレジャーボート、停船してくださーい! 左舷につけまーす!」とスピーカーで伝えてきたので待っていると、第二航路は現在、工事水域があって灯標で指定された航路以外、通れないのだそう。よかったら誘導するとのことなので、お言葉に甘えてお世話になることに。パワフルな噴流に翻弄されながら、航跡をたどってゆく楽しいひとときとなりました。

考えてみれば、大型浚渫船が2隻も出張っているのですから、大規模な工事がおこなわれているのは当然で、うかつなことではありました。

帰宅後に検索すると、恐らくこれかな、というものがヒット。「東京港 臨港道路整備事業(南北線)」(PDF・国土交通省 港湾局)‥‥有明のフェリー埠頭から中防へ向けて、もう1本の海底トンネルが建設されるのですね。都港湾局の「東京港の工事 実施状況」には、まだ掲載されていないようです。

221020.jpg左手では、フライブリッジ付きクルーザーが同様に誘導されて西航中。南風で波が立ちやすい中、警戒船のお勤めは厳しいものがあるでしょう、本当にご苦労さまです。

灯標の列を抜けると、「第2たかお」は右へ回頭し離脱したので、大きく手を振ってお別れしました。ありがとうございました!

(30年7月22日撮影)

(『進入灯とガット船』につづく)

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タグ : 東京港 浚渫船 通船