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5月20日の巡視船…4

(『5月20日の巡視船…3』のつづき)

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「やしま」の船尾形状も、「そうや」ほど顕著ではありませんが、緩やかな丸みを帯びたクルーザー・スターン。2隻を一枚に収めて眺めると、違いが分かって面白いものです。

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ヘリ巡視船のしんがりは「だいせん」。つがる型PLHの中でも最若手‥‥とはいっても平成13年竣工ですから、もうベテランといってもいい過ぎではないでしょう。ちょうど陽が射してきて、いい表情が撮れました。

220018.jpg就役17年とはいえ、先の2隻とくらべると、年次が新しいなりの、どこか引き締まった感じを受けました。

目を奪われたのは、左舷にずらりと並んだ装載艇。前から救命艇、高速警備救難艇、複合艇と、色も外観も三者三様で目立ちますね。「だいせん」の担当は日本海側、任務の多様さと厳しさも感じられたものでした。


220019.jpg先輩2隻とも船尾の形を拝見したので、せっかくですからこちらも。トランサムは平面ですが、舷側からの突き合わせは丸みを付けていて、同クラスの先輩たちより優しい感じに。

この角度から眺めても、装載艇の並んださまは目立ちますね。反対舷も3隻ありますから合計6隻、ちょっとした舟艇母船の感があります。

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最後は巡視船ではありませんが、水産庁の漁業取締船「はまなす」。一見して、すごく優美な、どこか古典味を感じさせるラインだなあと、ほれぼれしてしまいました。特に船首楼周り、ブルワークを船首から船橋下まで伸ばしたあたりの、流れるような処理がいいですね。高さを抑えた甲板室と船体の、バランスのよさも好印象です。

装備てんこ盛りの巡視船を眺めた目からすると、船橋やマスト類はずいぶんあっさりとした印象ですが、船橋上には探照灯2基にLRADと、取締船ならではの装備も見えて興味深いものがありました。

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の築地川…1』につづく)

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タグ : 春海運河巡視船東京港