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水路をゆく・第二運河 30年1~3月のご案内

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【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
コメントが減少したため、コメント欄は昨年より閉じさせていただきました。悪しからずご了承ください。
なお、過去の記事にいただいたコメントは、管理人承認後の表示となります。また、誹謗中傷が含まれるもの、公序良俗に反するもの、当ブログの趣旨にそぐわないものなど、コメントの内容によっては、管理人の判断で予告なく削除させていただく場合があります。悪しからずご了承ください。
ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
画像は、クリックすると別窓・別タブで拡大表示できます(初期のものの中には、原寸掲載で拡大しないものもあります)。
本文中のリンクは、ここ最近のものは原則、ブログ内記事が現窓表示、外部サイト(『水路をゆく 過去ログ』を含む)が別窓・別タブ表示です。初期の記事には、すべて別窓表示のリンクが残っています。
記事検索の仕方‥‥【1】右欄「ブログ内検索」に好みの文言を入力して検索ボタンを押すと、左側に当該文言を本文に含んだ記事のリンク集が表示されます。【2】右欄「水運趣味タグ」の「全表示」をクリックした後、Ctrl+Fで河川名・水門名などを入力し、反転したタグをクリックすると、左欄にタグのついた記事が表示されます。
お問い合わせなどありましたら、右欄最下段のメールフォーム「船頭に電信を打電」よりお願いいたします。
【メールフォームよりメールをくださった皆様へ】頂戴したメールはすべて目を通しておりますが、都合により、お急ぎのご用がある方以外、原則返信はしておりません。またそのほかの理由でも、返信の可否は管理人にお任せください。大変恐縮ですが、悪しからずご了承いただければ幸いです。

当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【更新履歴】
【3月18日更新】タイトルバック画像を更新しました。古い絵葉書より、利根川をゆく外輪川蒸気船・銚子丸の上甲板の様子と川景色。詳細は近日中に本文記事にて‥‥。
【2月28日更新】タイトルバック画像を更新しました。砂町運河、夕日を浴びて帰路を急ぐ曳船を見送って。30年2月3日撮影。
【2月14日更新】走る通運丸、二題」に追記しました。
【1月25日更新】タイトルバック画像を更新しました。目黒川、放水中の御成橋を上流側から。30年1月21日撮影。
【1月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。隅田川、築地大橋です。29年12月10日撮影。
【1月1日】あけましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

2月3日の川景色…11

(『2月3日の川景色…10』のつづき)

217051.jpg丁字流を左折して、仙台堀川経由で戻ることに。頭上をかすめてゆく崎川橋の装飾を眺めながら、ゆるゆる西へ向かっていると‥‥おや、台船が河道の真ん中に浮いていますね。

左に抜ける余地はあるようだけれど、ずいぶん狭いような。さて、無事抜けられるや否や。


217052.jpgむむむ、これは結構な狭さ。しかし、あまたのすり抜け歴(笑)を誇る我が艇としては、恐れるに足らずと余裕の表情。‥‥すいませんウソついて、それなりに緊張はしてるんですよ‥‥。

しかし、護岸の前に鋼矢板を打っているとなれば、あれこれ妄想が広がりますねえ。いったん止水しておいて、親水タイプの掘り込みテラスを造るのかしら。それとも船着場かな?

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というわけで、台船と護岸との間をつつがなくすり抜け。このあたりは基礎護岸の張り出しも少ないので、強風で振り回されるなど外力の影響がなければ、護岸ギリギリまで寄せても、まず危険はないのがよいところです。

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最後に、帰り際のスナップを2枚。日没の少し前になって、ようやく雲が薄くなり、夕陽がオレンジ色に運河を染めて、いい雰囲気に。

夕焼けの運河に見とれていたら、ポーッ、ポーッと汽笛が聞こえてきて、絶好のタイミングでガット船が入ってきました。もたげたジブも開いたグラブも、すべてが夕焼けに染まる舟航風景、よきかな、佳き哉。

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ディテールの交錯するプッシャーとその周囲を、ぐっとたぐり寄せて。腹に響くような爆音とともに、最微速で通過してゆく夕陽色のガット船。水の匂いも、音も、そして色彩も、このときにしかない諸々のおりなす水路風景に、陶然とさせられたひとときではありました。

(30年2月3日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 仙台堀川砂町運河江東内部河川台船

川蒸気の屋根の上

215041.jpg現役時代の川蒸気船の姿を見たい一心で、絵葉書など古写真に求め始めてもうだいぶたちましたが、高所から俯瞰したもの‥‥すなわち最上甲板、屋根のディテールをしっかりとらえた写真は、現物が少ないのか、ごくわずかしか出会えていません。

今回はその中でも、出色(他にももっと素晴らしいものがあるのでしょうが、私的にね)のもの2点をご紹介し、あれこれ妄想を垂れ流してみたいと思います。
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タグ : 川蒸気船通運丸銚子丸土浦利根川絵葉書・古写真

2月3日の川景色…10

(『2月3日の川景色…9』のつづき)

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217047.jpgお次は大横川へ。大島川水門、空が曇ってきたこともあり、薄クリームの扉体は保護色っぽく見えて、今一つメリハリがありません。安全上の見地からも、やはり扉体は赤系がよいと愚考しますのう。

入ってすぐのところで、大横川名物・護岸はっつきチュンさんを久しぶりに発見、トリ好きのテンションは急上昇! 懸命にしがみつく姿、可愛いですねえ!

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驚かさないようにスロットルを絞り、最微速で歩かせながら、コーフンしてバシバシ連続で撮る、撮る! しかし、雲が厚くなってきて光が足りなかったのか、舵を取りながらの片手撮りでは、ほとんどがピンボケかブレブレという悲しい結果に(泣)。

唯一、少しは見られそうな一枚もこのていたらく。まあ、まだ冷たい川風にふくらまりながら、一生懸命何かをついばんでいるチュンさんたちのタマラン姿が記録できたのですから、よしとしましょう。

217049.jpg潮時もちょうどよい頃合いだったので、そのまま奥まで進んで茂森橋をすり抜け。

立っていると桁裏がまったく見えない、ギリギリっぷりが脳裏に想像できる実にイイ塩梅。しかし、曇天下だと、哀愁漂う雰囲気がさらに強調されますなあ‥‥。改修の予定は本当にないのでしょうか。


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さんざん通ってわかっていても、撮らずにゃおれないこの低さ。アングル材の継手に並ぶ鋲頭一つ一つを、ほんの鼻先の距離で愛でられるひとときこそ至福なり。
‥‥‥‥通るたび、似たようなことばかり垂れ流している気がしますが‥‥。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…11』につづく)

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タグ : 大横川大島川水門茂森橋水辺の鳥たち

2月3日の川景色…9

(『2月3日の川景色…8』のつづき)

217041.jpg往路に分水路を通ると、復路に神田川本流を下航するときの川景色が新鮮で、ちょっとトクした気分ではあります。

工事の続く御茶ノ水駅付近、足場の高さはそのまま、水面と本郷台の比高を視覚で実感させる部分。そういえば、改修がほぼ成った聖橋はどうなったでしょう。


217042.jpgおお、仕上げが未施工だったアーチの基部が、足場で覆われていますね! これで表面全てが、白く真新しいコンクリートの肌に化粧されるのでしょう。

上流側は河道を横断する足場が迫っていて、全貌を拝むには難があります。下流側に出て、少し離れた定番のスポットから仰いでみるとしましょう。


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下流側から見て。両岸の足元まで真っ白になった、竣工時に限りなく近い聖橋がいずれ拝めると思うと、わくわくするものが。

しかし、前回も触れましたが、右の跨道橋アーチ径間、やはり気になりますねえ。ご担当の認識は中央径間だけが聖橋で、左右の径間は別の橋になっているのかなあ、と想像。

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昌平橋をくぐったところで、神田川ならではの行逢船、三崎町中継所通いの曳船+バージが遡上してきました。

おなじみの舟運風景ながら、何度出会っても嬉しいことには変わりなし。右に寄せて行き足を絞っていると、あちらも避航してくれました。船名は曳船が「第30中島丸」、バージは「中島第三〇号」。同じナンバーながらアラビア数字と漢数字で、区別しているのが面白いです。

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松住町架道橋をバックに上航するバージ、絵になるじゃないですか。橋詰が更地になっていなければ、撮れなかった角度です。乱れ飛ぶユリカモメの鳴き声を聞きながら、曳船とバージを見送ったのでした。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…10』につづく)

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タグ : 神田川曳船