庄川峡の船旅…5

(『庄川峡の船旅…4』のつづき)

211126.jpg船が進むにつれて、上流側の側面が見えてきました。下流側からだと、木々に埋もれているのと、逆光も手伝ってディテールが楽しめず、主塔の陸側にある桁の様子もわからなかったので、目を皿にして観察。

むう、こちらも光の加減がよくないか‥‥。しかし、主塔の間から、路面に生えた草がもりもりはみ出ているな。植物にとって、よほど環境がよいようだと、妙なところで感心していると‥‥。

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船がさらに進み、順光になった瞬間、驚くとともにようやく思い出したのです。
陸側の径間がRCアーチ! ‥‥あっ、この橋、「山さ行がねが」のヨッキれん氏が探検した橋だ!

興味深い廃橋探訪の様子は、「双竜湖(小牧ダム)に架かる巨大廃橋(跡) 序」以下のシリーズをご覧ください。というわけで、橋の名前は利賀(とが)大橋。アーチの魅力は絶大で、ヨッキ氏が惚れ込んだのもうなずけるものがありますね。

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岬の突端を回り切ったところで、アーチをズームでたぐって。「双竜湖(小牧ダム)に架かる巨大廃橋(跡) 後編」で、ヨッキ氏が主塔基部の張り出しに身を曝すという、危険を冒しても眺めるだけの価値を認めた、優美なアーチの曲線! それを安全な船上から、ほしいままに見られる嬉しさと、後ろめたさ。

高欄が少し苔生し、路面にみっちり草がそよいでいるほかは、意外ときれいなコンクリートの肌。このまま整備して、川面を眺める展望台にしてもいいくらいだと思えました。

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ここで、観光パンフレット「庄川峡遊覧」(後ほど紹介します)より、当時の写真をご覧にいれます。

とはいっても、写真は利賀大橋ではなく、ヨッキ氏が「双竜湖(小牧ダム)に架かる巨大廃橋(跡) 歴史編」で調査結果を述べておられるように、昭和8年に突風で落橋した先代橋、「仙納原大橋」を写したものでした。昭和12年に竣工した利賀大橋も、最後は火災によって失われたそうですから、架橋地点としては、微妙にツキがなかったのかも知れません。

211130.jpgいや~、「船でしか行けない温泉」ならぬ、「(ほぼ)船からしか見られない遺構」、堪能させていただきました! 庄川遊覧船とも縁浅からぬ間柄の廃橋ですから、観光パンフレットなどでの案内も欲しいところ。(Googleマップには、西側主塔跡が観光名所として記載されていました)

旧利賀大橋が、屈曲の向こうに見えなくなったあたりで振り返って。山間ますます深く、緑ますます濃く。次は何が出てくるでしょう?
撮影地点のMapion地図

(29年9月24日撮影)

(『庄川峡の船旅…6』につづく)

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タグ : 庄川遊覧船 小牧ダム 庄川 絵葉書・古写真