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海王丸パークにて…1

(『内川遊覧船に乗って…6』のつづき)

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海王丸にお邪魔しようとすると、受付のお嬢さんが、あと30分くらいでいったん閉館しますが、よろしいですかと断ってきました。きけば、縮帆作業の展示が始まるとのこと。それでは駆け足で見学させていただきましょう。

上甲板、煙突のディテールが気になって見上げてみました。足場の上、グレーの管は汽笛でしょうか。その他にも、補助缶の蒸気捨管と思われるパイピングなど、興味をそそられます。裏帆を打った横帆も、この角度から見上げると、継手ごとに陰影がついて、おもむきがあります。

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211068.jpg船内を急ぎ眺めて回っていると、通路ですれ違う人も多く、家族連れやカップルで賑わっていました。どの船室もパーツも美しく拭きあげられていて、現役時代と変わらぬ状態を保っており、整備にあたる方々のご苦労が忍ばれました。中でも見惚れたのが、やはり真鍮製の機器や内装類。

ご覧ください、このコンパスケースのツルツルピカピカな磨かれ具合! オフィサー用と思われる階段の、蹴込みや滑り止めも磨き抜かれて、飴色の木部ともよく似合い、真鍮好きとしては感動させられるものが。研磨剤「ピカール」をつけてウェスで磨くの、仕上がりを見ると気持ちよくはあるんですが、面積が面積だけに大変だろうなあ。

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こちらは機械室(エンジンルーム)のトップライトを見上げたところ。船内で唯一、大きな吹き抜けのある区画で、隔壁に沿ってダクトやパイピングが交錯しています。

画面中央、ハンドルと上に伸びるロッドがありますが、これはトップライトのハッチを遠隔で開閉するしかけ。ハッチ直下に、ウォームギヤと円弧状スパーギヤで、軸を動かすからくりが見え、興味深く観察。

211070.jpg通路に掲げられた額縁の一つに、「海王丸航跡図」が掲げられていました。昭和5年竣工以来、106万浬を走ったその全航程を、一枚の海図に書き写したもののようですね。

戦前、戦後の練習帆船としてたどった南洋・ハワイ・豪州・北米航路、戦時中、輸送船として走った近海・南方航路、終戦直後は大陸や朝鮮からの復員業務もあったことでしょう。約60年の航跡を想い、しばし見入ったことではありました。
撮影地点のMapion地図

(29年9月23日撮影)

(『海王丸パークにて…2』につづく)

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タグ : 富山新港帆船海王丸