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日光川水閘門…6

(『日光川水閘門…5』のつづき)

206121.jpg橋上、上流東側から後扉室を眺めて。堰柱の基部を点検用の回廊が巻いており、下流側側面には長々とハシゴが伸びているます。左手前、天端に機器類を載せた立ち上がり、おそらくバイパスゲートの開閉機器類に見えましたが、閘室を挟んで同様のものが両岸にあります。堤防側のそれは、地下にバイパス管を埋設しているのでしょうか。

下写真、堤防上に戻り、上流側に回ってみました。西側の堰柱には螺旋階段が備えられ、堰柱間に簡素ながら管理橋も渡されて、印象がだいぶ異なります。扉体が天端を突き抜けるのは前扉室と同じようですが、高さが取ってある分、威容を感じさせますね。



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水際まで降りて、低い目線で眺めてみました。水面から顔を出した扉体は意外なほど低く、閘程が少ないことを物語っています。閘室の奥の方にはチラリと、注意書きを掲げた高さ制限のゲートが見えますね。

よいタイミングで通航シーンにでくわすことができ、また新水閘門の姿も拝めてと、大いに満足。また少々物悲しくはあるものの、引退を間近に控えた水門の雰囲気を味わうことができ、充実した時間を過ごすことができました。ありがとう、日光川水閘門!

206124.jpgおまけを二つ。閘門の対岸はるかに見えた、姿のよい2径間の水門。水鏡に堰柱を映した姿、なかなか風情があります。排水機場の関連施設でしょう。

検索しても名前がなかなか出てこなかったのですが、佐藤師匠の「Floodgates List 13」に載っていて、助かりました。「日光川河口排水機場横取り樋門」という、長い名前だそうです。堤防を貫通していなくても、樋門扱いなのですね。


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もう一つ。閘門のすぐ上流にあった水位観測施設、「量水塔」の抜き文字が渋くよい雰囲気で、ツボにはまって一枚。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『飛島木場のロータリーボート…1』につづく)

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タグ : 日光川日光川水閘門閘門日光川河口排水機場横取り樋門

日光川水閘門…5

(『日光川水閘門…4』のつづき)

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206117.jpgふたたび堤防上に上がって、堰柱の列を上流側から眺めたところ。手すりやハシゴ、電路のダクト、制御盤のボックスなど鋼製部分が目立ち、下流側の表面とは打って変わったディテール豊かな表情です。

閘室をのぞき込んでみるも、バイパスゲートのそれらしい立ち上がりと、天端にぎっしり詰まった機器類に阻まれて、よく見えません。橋の上から眺めた方がよさそうですね。

206118.jpgこちらが日光川水閘門の管理棟。操作室はこの中にあって、監視カメラで運転をしているのでしょうか。先ほど「機側操作」といいましたが、だとしたら間違いなので、お詫びしておきます。

この角度から見ると、何の変哲もない古びたテナントビルといった風情ですが、すぐ左には6車線の名四国道・日光川大橋の西詰が接する、車列引きも切らないところ。のんびりした川面とは対照的な雰囲気です。

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名四国道を横断するのは無理なので、またもや堤防を下りてアンダーパスで上流側へ出、さて日光川大橋の歩道から、閘室を見下ろしてみると‥‥。

扉体をほぼ真下に見下ろすことができました。ご覧のように、角材を板組みしたとおぼしき巨大なフェンダーが、緩衝材として介されたゴムフェンダーを挟んで、扉体に取り付けられていました。色褪せてはいますが、ゼブラ塗装が施されています。過去によほど、衝突事故の例が多かったのかしら? 扉体天端の両側に、ステップが取り付けられているのも目を引きますね。

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のぞき込んでいた顔を上げて、上流側を見たところ。カウンターウェイトを収めた堰柱の間に、四角く広がる日光川の川面、見たかぎり砂洲もなく穏やかで、舟行きしたくなる水面でした。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『日光川水閘門…6』につづく)

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