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船橋港の水門と水路めぐり…15

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8』のつづき)

200136.jpg海老川を出たところで後ずさりを止めて回頭し、水門のある堤防前まで戻ってきました。帰路は、右手に見える海老川第二水門を通って、船橋探索のシメとすることにしましょう。

例のごとく「平成28年度 管内概要」から諸元を拾うと、鋼製2段式ローラーゲート、純径間8m、敷高A.P.-1m、昭和43年竣工。敷高が第一水門の半分であることから、こちらはもっぱら小型舟艇用とみてよいでしょう。

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第二水門の右手には、船橋排水機場が隣接しています。手前には呑口のゲートを塞ぐ角落しの扉体と、それらを吊り下げて落とし込む、青く塗られたテルファーのレールが設けられて、厳めしい感じ。

こうして近づいている間にも、水門の管理橋の上を、結構な数の自転車が渡ってゆくのが見えました。地図を見てみると、両岸に湊町3丁目と浜町1丁目という市街地を控えながら、一般道の橋に乏しいこのあたりにとって、堤防の上を走る道路は、かけがえのない交通路なのですね。

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200139.jpg頭上に自転車の渡る音を聞きながら、微速で第二水門を通航。こちらも第一水門と同じく二段式ゲートなので、堰柱近くにのぞける扉体の構造は、重厚かつ頑丈そうです。

水線付近のぐるりに取り付けられている、木製のフェンダーはだいぶ腐朽が進んでいて、赤錆びたボルトが露出しています。強い陽射しに照らされ、白く乾ききった木材の肌が印象的でした。

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くぐった直後、正面から仰いで。ゼブラ塗装の信号、左右に夜設のライトと、今まで見た船橋の水門たち同様、装備は簡素な印象です。

同じようなことを何度も繰り返して恐縮ながら、抜けるような青空と陽光の下、水門をくぐり、眺められるのは実に楽しい! 船橋を気軽に訪ねられたのも、冬の穏やかな海況あったればこそ。木っ端ブネの舟行きはやはりこの季節が最高と、改めて深く確信したことではありました。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…16』につづく)

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タグ : 船橋港海老川第二水門海老川