7月10日の水路風景…10
(『7月10日の水路風景…9』のつづき)

●お隣、勝島運河にも寄ってみましょう。モノレール、首都高羽田線、海岸通り・鮫洲橋と、東西方向の区間に架かる3つの橋が重なって見えます。
中でも鮫洲橋は、溶接構造ながら武骨な頼もしさを感じさせる橋。特にカンチレバーの中央径間、桁側面から突出したディテールに目を引かれ、ゴツゴツした感じはどこか、戦前の橋のような雰囲気すらあります。

●裏側を見上げて気になったのが、ご覧のとおり中央径間の桁の下端のみ、エンジ(いや、茶色?)に塗り分けられていたことです。
通航船に対して、桁下の最も高い幅を示す、警戒色のようなものでしょうか。それとも、下塗りか何かを意図的に塗り残したもの? いずれにせよ、何かしら意味がありそうですよね。

●船影絶えた勝島南運河とは対照的に、船溜が点在する、「船いきれ」に満ちた運河であることが特徴の一つ。
写真は北西角にある漁船の船溜で、この他にも業務船のそれや上架設備もあったりと、現役の舟航水面として大いに利用されていることが感じられ、艇から眺めても楽しいものです。
●二つ目の対照的なところが、ほぼ全区間に法面の護岸が備えられて、水辺に親しめるつくりであること。マス目に花を丹精しているところもあり、堤防上は桜並木も整備されて、季節を問わず散歩を楽しむ人影が見られます。
お昼寝をしたり、写真を撮ったりと、思い思いにくつろぐ人たちの周りで、鳩たちが物欲しそうにうろうろしているのも、郊外の水辺らしい、のんびりとした雰囲気でよいものですね。
【撮影地点のMapion地図】
(28年7月10日撮影)
(『7月10日の水路風景…11』につづく)

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中でも鮫洲橋は、溶接構造ながら武骨な頼もしさを感じさせる橋。特にカンチレバーの中央径間、桁側面から突出したディテールに目を引かれ、ゴツゴツした感じはどこか、戦前の橋のような雰囲気すらあります。

●裏側を見上げて気になったのが、ご覧のとおり中央径間の桁の下端のみ、エンジ(いや、茶色?)に塗り分けられていたことです。
通航船に対して、桁下の最も高い幅を示す、警戒色のようなものでしょうか。それとも、下塗りか何かを意図的に塗り残したもの? いずれにせよ、何かしら意味がありそうですよね。

●船影絶えた勝島南運河とは対照的に、船溜が点在する、「船いきれ」に満ちた運河であることが特徴の一つ。
写真は北西角にある漁船の船溜で、この他にも業務船のそれや上架設備もあったりと、現役の舟航水面として大いに利用されていることが感じられ、艇から眺めても楽しいものです。

お昼寝をしたり、写真を撮ったりと、思い思いにくつろぐ人たちの周りで、鳩たちが物欲しそうにうろうろしているのも、郊外の水辺らしい、のんびりとした雰囲気でよいものですね。
【撮影地点のMapion地図】
(28年7月10日撮影)
(『7月10日の水路風景…11』につづく)

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