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新しい新砂水門が建設される?

190051.jpg数少ないダブルセクターゲートの水門、東京では唯一の本船が通る水門として知られ、個人的にも頻繁にお世話になっている顔なじみ、新砂水門。

この南東側に、かつて砂町水門があり、それをご教示によって認識するまでのもろもろを「新砂水門の謎の穴」、また竣工時期については「水運趣味天国・江東区の本」で触れましたが、その砂町水門があった場所で、大工事が始まったことを知ったのは、つい先日のことでした。
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タグ : 新砂水門砂町運河

散りぎわのお花見水路…9

(『散りぎわのお花見水路…8』のつづき)

190041.jpg護岸に寄せて、改めて桜並木を見上げてみたところ。手前の一本はだいぶ葉が出ていましたが、それでも結構な咲きぶりで、短区間ながら一本当たりのボリュームもあり、見ごたえ十分。

新川橋をくぐって、遡上艇が一隻近づいてきました。スロットルをしぼり、舵をさらに右に当てて、お互い避航しつつすれ違った次の瞬間、ザアッと一陣の風が吹いてきて‥‥!

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うひょ~、凄い桜吹雪だ!
高架とビルの間から差し込む陽光を、キラキラ反射しつつ川面に降り注ぐ、淡桃色のダイヤモンドダスト! はらはらと舞い落ちる花びらで、艇内がピンク色に染まりそうと思われたほどでした。

‥‥イヤ、写真を見ると、いうほど素晴らしくないと思うかもしれませんが、それは撮ったヤツの腕の悪さ。同乗の皆さん全員から、そろって「ほおぉ~っ!」と嘆声が上がるくらい、それはそれはキレイだったんですって。この一瞬を体験できて、本当によかった!

190043.jpg一ツ橋の上流側、首都高のランプ高架の下にのぞけた石垣ですが、これがまた先ほどの護岸にも増して、絵に描いたようなケーキっぽさ。

花びらの貼りついた帯状の幅も広いし、濃度も濃くてくっきりしています。どうやら、湾入した澱みで花びらが溜まりやすいのと、湛水線付近の傾斜との塩梅が絶妙だったようですね。


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錦橋下流、気象庁前の水面もご覧のとおり。陽のさす川面に描かれた、大理石模様を押し分けて下る面白さ。

S字屈曲のなす複雑な流れと、高架橋脚の周りにできる渦が、この模様を作り出すのでしょう。ここにも何本か桜があるので、上流からのものに加えて、素材(?)の供給に不足はないようです。

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日本橋近く、西河岸橋の橋詰上流側の澱みに、陽を浴びて輝く花筏を一枚。

何分街場の、しかも高架下水路とて、江東のようなのどかさは望むべくもありませんが、川が流れているというのはありがたいもので、遠く上流から春めいた雰囲気を運んできてくれるのです。川の「もたらす」力、改めて興味をそそられたことではありました。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…10』につづく)

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タグ : 日本橋川高架下水路

散りぎわのお花見水路…8

(『散りぎわのお花見水路…7』のつづき)

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190037.jpg黒くつややかなバージの舷側が途切れたところで、曳索をピンと張って最微速で進む曳船、「第30中島丸」の姿が見えてきました。こちらにもお礼をいって航過。

水道橋をくぐれば、ふたたび基礎護岸のある区間が始まるので、急いで追い越しを終えなければなりません。少し増速しましょう。振り返ると、光に満ちあふれた川面から、橋の影に入ってくるバージの姿がどこかSFチック。ワープを終えて亜空間から出てきた宇宙船みたいに見えました。

190038.jpg三崎町中継所に近づくと、横付けしているバージの乗り組みさんが、丁字流から出てきたパドルボードのフリートに、「ここで船が転回するから、もっと下がって待っていてください!」としきりに呼びかけているものの、通じない模様。

通り過ぎざま、乗り組みさんに「彼らに近づいて伝えますよ」と伝令役を買って出て、リーダーとおぼしき人物に説明したところ、了解してボードを転回してくれたので、お役目は果たせたようです。

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さて、日本橋川に入ってみたら‥‥おっ、西岸の飯田橋3丁目、新三崎橋~新川橋間の桜並木は、まだ散り切っていないようですね!

風もだいぶ出てきたようだし、桜吹雪を浴びての舟行きふたたびとばかり、高架橋脚の右側に踏み出してみると‥‥!

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おおお、花筏の真っただ中に突入だ!

ちょうど風の出てきた時間に当たったことも幸いし、嬉しくなるような密度の高さ。護岸の水際、満潮時の湛水線にも花びらがピンクの層をなし、まるでケーキの断面を見ているようでもありました。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…9』につづく)

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タグ : 神田川日本橋川曳船三崎町中継所橋の裏側高架下水路

散りぎわのお花見水路…7

(『散りぎわのお花見水路…6』のつづき)

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並んだ台船と、足場で狭まっている区間で曳船が徐航したため、だいぶ追いついてきました。足場の西端をかわしたところで、爆音を高めて離れゆく曳船とバージを、ズームでたぐり寄せて一枚。

中央線の擁壁に設けられた、通路を支える持ち送りが圧縮されてズラリ、といった感じで、手前にある錆色の足場や架線柱もありと、金属分多めの印象的なシーン。

190032.jpg御茶ノ水駅の駅舎直下から見上げたところ。法面に多数のボルトを打ち込んだ、コンクリートの肌も真新しい保護工が姿を現していました。

堀割区間全体に渡って、主に南岸の擁壁や法面の強化、更新工事が数年越しで続いているのはご存じのとおりですが、この念の入った仕上がりを目の当たりにすると、工期の長さもむべなるかなと思います。


190033.jpgおおお、だんだん花筏っぽくなってきたぞ! ピンボケになってしまいましたが、この時期の川面でしか眺められないと思うと、安上がりにもテンション上昇。

しかし、沿岸に桜を見なくとも、濃厚に桜の存在を感じられるなんて、何だか素敵じゃないですか。



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水道橋下流、分水路疏通口に近づいたところで、曳船とバージが再び減速、追いついてしまいました。あっ、右上の赤い部分、花が咲いているのでしょうか、新緑とコントラストをなしてきれいですね。

減速すると同時に、バージが羽板をあおって右に寄せたのを見て、「これはもしかして、『水路をゆく』の取材のときと同じかも」と思っていたら、やはりティラーを握る乗り組みさんから「追い越してください!」と、声がかかりました。お礼をいって、ありがたく追い越させてもらうことに。

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左にはフェンスが張られ、大きく基礎護岸も張り出しているので、バージにできるだけ寄せてすり抜け。かなりギリギリでしたが、この狭さを体験したやつがれとしては、フェンダーを出すまでもない(威張るようなことか)と、つつがなく追い越し終了。

なぜ2回とも、ここで追い越しの指示が出たかというと、分水路疏通口は基礎護岸の張り出しがなく、北岸(右手)に寄せても安全なこと、三崎町中継所に到着した後は、いったん日本橋川に入ってバージを転回させ、またすでに横付けしているバージの入れ替え作業もあるため、長時間河道を塞ぐということもあると思われます。プレジャー、業務船含め通航量も増えたので、気遣われることも少なくないことでしょう、本当にご苦労さまです。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…8』につづく)

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タグ : 神田川曳船

散りぎわのお花見水路…6

(『散りぎわのお花見水路…5』のつづき)

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隅田川を下っていると、曳船が大きな台船を曳いているのに行き会いました。近づいてみると、結構な長さのジブを持ったクレーン台船です。どこか上流で、大きな工事があるのでしょうか。

190027.jpg同乗者の皆さんのリクエストで、神田川~日本橋川の周回コースをご案内。神田川可航部はあまり桜は見られないのですが、上流の江戸川橋から流れてくる花びらで、花筏が楽しめるかもしれません。

和泉橋手前で、顔なじみのコンベア清掃船「建河清第7号」に出会いました。強風の日が多く、飛散したゴミが川面に浮く頻度も上がる春先、清掃船の活動は本当に助かります。特に炭カル袋は、ペラに絡ませると厄介ですからね。

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こちらもおなじみ、ゴミ運搬バージを曳く緑の曳船「第32中島丸」。この少し前、より小型の曳船にバージを引き継いで待機中のところ。土曜日となれば、平日並みに業務船の活動ぶりが見られる楽しさがあります。

190029.jpg御茶ノ水もほど近い、本郷台の堀割区間に入ると、だんだん桜の花びらが多くみられるようになり、ついには岸沿いに小さな花筏が! 流速が遅いよどみに、江戸川橋から流れてきた花びらが溜まったに違いありません。

ゆっくり歩かせているつもりでしたが、それでも先行するバージのお尻が、次第に近くなってきました。この先は工事で可航幅の狭まる区間、曳船も最微速で進んでいるのでしょう。

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丸ノ内線の橋をくぐったところでびっくり、聖橋のアーチの円内に、さらに桁がかけられている! トラスの両端に、鈑桁をくっつけたような形の既製桁ですが、アーチの内面に設けられた形鋼の様子からして、幅いっぱいまでこの桁が並べられるのでしょうか。

見通しはだいぶ悪くなってしまいましたが、工事中となればいずれ撤去されるもの、今しか見られない光景ではあります。左側に居並ぶ台船の舷側にも、花びらがまとわっているのが見られました。
撮影地点のMapion地図

【28年4月23日追記】聖橋の工事は、正式名称を「聖橋長寿命化工事」と称し、29年2月6日竣工予定とのこと。入札ネット聖橋長寿命化工事」、都建設局橋梁の長寿命化」をご覧ください。

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…7』につづく)

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タグ : 隅田川神田川曳船台船清掃船