散りぎわのお花見水路…5
(『散りぎわのお花見水路…4』のつづき)

●恒例、大島川水門の進捗観察。左径間の工事はあらかた終わったのか、ついに扉体が上がり、右径間の工事が始まったようですね。左径間、堰柱の表面に加工の跡がありますが、装飾でも施されるのかしら。
水門を出た直後にひらけた、対岸の眺め。堤防上の桜並木がピンク色の線となって、芝の新緑と対をなし、なかなかきれい。舵を右に切り、隅田公園の桜を見に行ってみましょう。

●吾妻橋をくぐり、観光汽船の桟橋近くで一枚。もう盛りは過ぎたものの、まだ咲いている木もちらほらあって、結構な人出です。「道灌」「竜馬」の甲板室の赤い塗装も水面に映えて、春めいた雰囲気にあふれていました。

●言問橋の上流は、墨堤でも高密度の桜並木を誇るエリア、屋台でも出ているのか、川面までいい匂いが漂ってきます。
え~と、この窓付き円筒は? 流路を監視するカメラでも入っているのでしょうか。
●そうそう、源森川水門も更新工事が始まっており、旧源森川の区間は、ご覧のとおり完全閉塞状態なのでした。中に船をもやっている船宿さんは、一時移転されたのでしょうか。
護岸も含めて改修工事となれば、あの古びた石垣護岸や、「水道鐡管埋設位置」の石柱(『「源森川」で吸われる…1』参照)も、見られなくなってしまうということか‥‥。刻々と変わりゆく都内河川、まめに訪ねておくにしくはありません。
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…6』につづく)

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水門を出た直後にひらけた、対岸の眺め。堤防上の桜並木がピンク色の線となって、芝の新緑と対をなし、なかなかきれい。舵を右に切り、隅田公園の桜を見に行ってみましょう。

●吾妻橋をくぐり、観光汽船の桟橋近くで一枚。もう盛りは過ぎたものの、まだ咲いている木もちらほらあって、結構な人出です。

●言問橋の上流は、墨堤でも高密度の桜並木を誇るエリア、屋台でも出ているのか、川面までいい匂いが漂ってきます。
え~と、この窓付き円筒は? 流路を監視するカメラでも入っているのでしょうか。

護岸も含めて改修工事となれば、あの古びた石垣護岸や、「水道鐡管埋設位置」の石柱(『「源森川」で吸われる…1』参照)も、見られなくなってしまうということか‥‥。刻々と変わりゆく都内河川、まめに訪ねておくにしくはありません。
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…6』につづく)

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散りぎわのお花見水路…4
(『散りぎわのお花見水路…3』のつづき)

●石島橋には例年どおりテントが張られ、お祭りの会場の一つとして結構な賑わい。テントは海洋大学の銘入りなのですね。水面に浮く花びらが濃くなってきて、右前方を進む和船の航跡をくっきりと描き出している! 散りぎわでなくては見られない、これまた素敵な光景。
黒船橋をくぐった南詰の屈曲部、桜の枝の下をくぐりながらアップで。葉はだいぶ芽吹いてきているものの、すずなりの可愛らしい花を手も触れんばかりの距離で拝めることこそ、大横川の贅であります!

●3月21日の時点では、枝先にわずか数輪であった越中島橋北詰西側の桜も、満開に近い状態を見上げられて、雪辱戦を果たした気分に。
さて、水面の方は‥‥花筏とまではまいりませんでしたが、数枚から十数枚の小群落をつくった花びらが、途切れなくたゆたうそこそこの密度。先ほどの和船のように、川面に桜の航跡を描きつつ進んでいるだけでも、えらく贅沢をしているような気持ちになります。

●いや~、毎年同じような写真ばかりで恐縮ですが(しつこい)、この咲きっぷりに間にあって、しかもこの日が暖かな快晴で、本当にヨカッタ‥‥。
最微速での、至高お花見水路(※船頭の感想です)・大横川散策も間もなく終わり。あ、大島川水門がまた少し姿を変えている! もはや定点観測ばりとなった水門観察、一枚ものしてから隅田川に出てみましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…5』につづく)

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黒船橋をくぐった南詰の屈曲部、桜の枝の下をくぐりながらアップで。葉はだいぶ芽吹いてきているものの、すずなりの可愛らしい花を手も触れんばかりの距離で拝めることこそ、大横川の贅であります!


さて、水面の方は‥‥花筏とまではまいりませんでしたが、数枚から十数枚の小群落をつくった花びらが、途切れなくたゆたうそこそこの密度。先ほどの和船のように、川面に桜の航跡を描きつつ進んでいるだけでも、えらく贅沢をしているような気持ちになります。

●いや~、毎年同じような写真ばかりで恐縮ですが(しつこい)、この咲きっぷりに間にあって、しかもこの日が暖かな快晴で、本当にヨカッタ‥‥。
最微速での、至高お花見水路(※船頭の感想です)・大横川散策も間もなく終わり。あ、大島川水門がまた少し姿を変えている! もはや定点観測ばりとなった水門観察、一枚ものしてから隅田川に出てみましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…5』につづく)

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散りぎわのお花見水路…3
(『散りぎわのお花見水路…2』のつづき)
●東富橋をくぐった直後の眺め。‥‥あらら、左手は葉桜がちらほら、右手もだいぶ密度が薄くなって、これはちょっと遅かったかも、と思わせましたが、まだその奥はわかりません。先ほど同様、散っていないところもあるに違いない!
とはいっても、水面に点々と散る花びら、行きかうフネブネと、すでに華やいだ雰囲気は十分味わえます。櫂上げのまま、ゆるゆると惰力で流すカッターの彼女たちに手を振りながら、最微速で前進再開。

●風が吹いたとき、もうザァーッといった感じで、文字どおりの桜吹雪が艇内に降り注ぎ、実に見事な光景。同乗者の皆さんも、これには歓声を上げて喜ばれていました。散りぎわに来てよかった!
惜しむらくは、その迫力をお伝えできるような一枚が、なかなか撮れなかったこと。上に掲げたのが、かろうじて写っている、といったレベルであります。

●巴橋をくぐった西から、葉桜が減ってふたたびボリューム上昇! 例年並みの密度と、その下をかすめるように艪漕する和船の姿。
春めいた気分が満ちに満ちて、毎年同じようなことをいって恐縮ですが、「大横川最強!」であることを確認し、どこか安心する船頭。

●重ねて、毎年似たような写真を掲げて恐縮です。でも、艇上からこの、水面低く枝をさしのべる咲きっぷりを味わってしまうと、どうもよそに浮気する気にはなれないのであります、はい。
この日は木っ端ブネも満載状態だったので、艪漕できないのがちょっと残念ではありましたが、和船たちを追い越し、また行き合うたびに、ノリのよい会員の皆さんやお客さんたちと手を振りあい、至福のひとときを噛みしめたのでありました。
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…4』につづく)

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とはいっても、水面に点々と散る花びら、行きかうフネブネと、すでに華やいだ雰囲気は十分味わえます。櫂上げのまま、ゆるゆると惰力で流すカッターの彼女たちに手を振りながら、最微速で前進再開。

●風が吹いたとき、もうザァーッといった感じで、文字どおりの桜吹雪が艇内に降り注ぎ、実に見事な光景。同乗者の皆さんも、これには歓声を上げて喜ばれていました。散りぎわに来てよかった!
惜しむらくは、その迫力をお伝えできるような一枚が、なかなか撮れなかったこと。上に掲げたのが、かろうじて写っている、といったレベルであります。

●巴橋をくぐった西から、葉桜が減ってふたたびボリューム上昇! 例年並みの密度と、その下をかすめるように艪漕する和船の姿。
春めいた気分が満ちに満ちて、毎年同じようなことをいって恐縮ですが、「大横川最強!」であることを確認し、どこか安心する船頭。


この日は木っ端ブネも満載状態だったので、艪漕できないのがちょっと残念ではありましたが、和船たちを追い越し、また行き合うたびに、ノリのよい会員の皆さんやお客さんたちと手を振りあい、至福のひとときを噛みしめたのでありました。
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…4』につづく)

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散りぎわのお花見水路…2
(『散りぎわのお花見水路…1』のつづき)
●平久橋に近づいたところで、櫂漕中のカッターが見えてきました。海洋大の艇でしょうか。訓練にお花見のできるコースを選ぶなんて、粋なチャージですね。
平久橋の手前右手の一本、熟してかなり赤味がかっているとはいえ、結構ボリュームがありそう。少し寄せ気味にして、肉薄してみましょうか。

●おお、この密度! 十分イケるレベル。リベット列も凛々しい震災復興橋がバックというのも、一粒で二度おいしい感じがして佳し。橋をくぐった向こうも大いに期待できそうと、胸がふくらみます。

●平久橋の下から見た、変則十字流沿岸の咲き具合は‥‥。よっしゃ! 水面低く枝を伸ばす高密度の桜群、健在なり!
満開は逃したものの、風が吹くたびにはらはらと散る花弁、思った以上に風流で、素敵じゃないですか。これはむしろ、例年味わえなかったシーンが楽しめるかもと、期待はいよいよハトムネ状態であります、はい。

●たわわに咲かせた枝をかすめながら、舵を左に切って東富橋と向き合った瞬間を一枚。カッターは櫂を上げたまま「休め」の状態で、ちょうどチャージがこちらを振り向きました。女性の艇長ですね。
岸沿いを巡っている和船の姿は、ご存知「和船友の会」による、「お江戸深川桜まつり」のアトラクション。これを目にしなければ、水路に春が訪れたと思えないほど、船頭的にはすっかり季節の風物詩、定番の風景であります。
一陣の風がどっと吹きつけ、川面にさざ波が立つと同時に、まるで雪のように散ってゆく花弁! この調子なら、花筏も余裕で拝めそうですね!
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…3』につづく)

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平久橋の手前右手の一本、熟してかなり赤味がかっているとはいえ、結構ボリュームがありそう。少し寄せ気味にして、肉薄してみましょうか。

●おお、この密度! 十分イケるレベル。リベット列も凛々しい震災復興橋がバックというのも、一粒で二度おいしい感じがして佳し。橋をくぐった向こうも大いに期待できそうと、胸がふくらみます。


満開は逃したものの、風が吹くたびにはらはらと散る花弁、思った以上に風流で、素敵じゃないですか。これはむしろ、例年味わえなかったシーンが楽しめるかもと、期待はいよいよハトムネ状態であります、はい。

●たわわに咲かせた枝をかすめながら、舵を左に切って東富橋と向き合った瞬間を一枚。カッターは櫂を上げたまま「休め」の状態で、ちょうどチャージがこちらを振り向きました。女性の艇長ですね。
岸沿いを巡っている和船の姿は、ご存知「和船友の会」による、「お江戸深川桜まつり」のアトラクション。これを目にしなければ、水路に春が訪れたと思えないほど、船頭的にはすっかり季節の風物詩、定番の風景であります。
一陣の風がどっと吹きつけ、川面にさざ波が立つと同時に、まるで雪のように散ってゆく花弁! この調子なら、花筏も余裕で拝めそうですね!
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…3』につづく)

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散りぎわのお花見水路…1

3月21日は曇りの上小雨にたたられ(しかも早すぎてほとんど咲いていなかった)、その後も週末ごとに空模様がいま一つで出かけられず、ようやく得た好天にバンザイしたくなる思い。反航する港湾局監視船「はやみ」を眺めつつ、上機嫌で舵を桜のある方へ。

満開の時期はすでに過ぎたものの、近所の桜はそんなに散っていなかったし、散ってもむしろ、花筏をかき分けての舟行きが期待できそう‥‥。そんなことを話しながら、いつものコースへ向かいます。

●都市計画運河橋梁に隣接した、JRバス車庫に至る道路橋をくぐると、左手にわずか6本とはいえ、咲き誇る桜並木が。導入部としては十分なボリュームで、これはイケる! と手ごたえを感じたものでした。

●続く汐浜運河北岸、東陽2丁目のテラス沿いも、だいぶ散っているとはいえイイ感じ。手前に並ぶモクレンの新緑もみずみずしく、桜を見上げながらのお散歩や、カメラを構える人も多く見られ、春らしい賑わいが感じられました。

●十字流を右折し、平久水門をくぐろうとすると‥‥あっ! 扉体に桜の花びらが貼りついている!
点検運転か、高潮位(7日は朔の大潮で、翼8日の夜の満潮は、推算潮位2.02m)で一時閉鎖したのでしょうか? いずれにせよ、扉体が水に浸かってから、そんなに時間は経っていないでしょう。なじみの水門の、こんな風流な表情を見るのは、もちろん初めてです。貴重なシーンを頭上に気分も盛り上がり、おっさんニヤつきながら不気味に遡上続行であります。
【撮影地点のMapion地図】
(28年4月9日撮影)
(『散りぎわのお花見水路…2』につづく)

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