10月4日の旧江戸川…1

思いきりスロットルを倒し、荒川河口の橋梁群を仰ぎながらしばらく下って、三枚洲の水路へ。沖合は少し靄がかかっているものの、水面はそこそこ穏やかで、好天とあってたくさんの艇が繰り出していました。

以下、おなじみの川景色と物件ながら、道々拾ってみましょう。秋らしい晴天とほどよく乾いた空気の中とあって、どこかいつもより輝いて見えたものです。

●佐藤淳一師匠が「水門に似ている」と興味を示されていた、廃船着場の桟橋巻上設備。当然ながら、年々状態が悪くなりつつあり、桟橋の手すりなど一部落ちてしまったところも見えて、痛々しいものが。
以前は斜路式連絡橋を、ちゃんと吊り上げていたような気がするのですが‥‥。腐朽が進んで、もはやそれもかなわなくなったということでしょうか。

●おなじみ葛西なぎさ橋も、秋空をバックに主塔先端のオブジェを陽光に輝かせて、天を衝く凛々しい姿を見せてくれました。

●三枚洲水路の名物といえば、浅瀬に立ち並ぶ竹竿の澪標と、「最徐行」と大書きされた看板群。これが何とも長閑な感じがして、独特の雰囲気を醸し出しているんですよね。
看板はどれも、鵜さんたちの格好の休憩所になっており、黒く濡れた水かきでぺたりと留まりながら、羽づくろいに余念がありませんでした。
(27年10月4日撮影)
(『10月4日の旧江戸川…2』につづく)

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