水路をゆく・第二運河 27年7~9月のご案内

【ご案内】
■「水路をゆく・第二運河」にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
■画像は、クリックすると別窓・別タブで拡大表示できます(初期のものには、原寸掲載で拡大しないものもあります)。
■当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
■いただいたコメントは、管理人承認後の表示となります。
■誹謗中傷が含まれるもの、公序良俗に反するもの、当ブログの趣旨にそぐわないものなど、コメントの内容によっては、管理人の判断で削除させていただく場合があります。悪しからずご了承ください。
■各記事と関連のないコメントは、できれば、この「ご案内」のコメント欄にお願いいたします。
■お問い合わせなどありましたら、右欄最下段のメールフォーム「船頭に電信を打電」よりお願いいたします。
■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
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■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
【更新履歴】
■【9月20日更新】タイトルバック画像を更新しました。大井埠頭、パナマ船籍のコンテナ船「サンディエゴ・ブリッジ」の荷役風景です。27年9月20日撮影。
■【9月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。東京港・15号地沖、入港してきた巡視船「いず」と、護衛艦「いずも」の装載艇です。27年8月31日撮影。
■【9月2日更新】「松川の舟通しと和船のことなど」に追記しました。
■【8月23日更新】タイトルバック画像を更新しました。富山市、松川の鋼アーチ・桜橋の裏側です。27年6月21日撮影。
■【8月9日更新】タイトルバック画像を更新しました。富岩運河環水公園、天門橋の塔屋から見下ろした船溜と水上バス「ふがん」です。27年6月20日撮影。
■【7月26日更新】タイトルバック画像を更新しました。神田川、丸ノ内線神田川橋梁です。27年7月19日撮影。
■【7月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。富岩運河、中島閘門の後扉室ゲートです。27年6月20日撮影。
■【7月9日】月刊「ボート倶楽部」8月号(舵社)の記事、「隅田川&荒川遡上計画」にて、ご案内役として登場させていただきました。
■【9月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。東京港・15号地沖、入港してきた巡視船「いず」と、護衛艦「いずも」の装載艇です。27年8月31日撮影。
■【9月2日更新】「松川の舟通しと和船のことなど」に追記しました。
■【8月23日更新】タイトルバック画像を更新しました。富山市、松川の鋼アーチ・桜橋の裏側です。27年6月21日撮影。
■【8月9日更新】タイトルバック画像を更新しました。富岩運河環水公園、天門橋の塔屋から見下ろした船溜と水上バス「ふがん」です。27年6月20日撮影。
■【7月26日更新】タイトルバック画像を更新しました。神田川、丸ノ内線神田川橋梁です。27年7月19日撮影。
■【7月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。富岩運河、中島閘門の後扉室ゲートです。27年6月20日撮影。
■【7月9日】月刊「ボート倶楽部」8月号(舵社)の記事、「隅田川&荒川遡上計画」にて、ご案内役として登場させていただきました。
9月20日の水路風景…3
(『9月20日の水路風景…2』のつづき)

●「宗谷」の船首をアップで。舷窓を塞いだ跡や、追加したバルジの整形部分など、舷側に見えるディテールが興味をそそる角度ですが、水線近くを中心に錆がひどく、何とも痛々しい状態。
海保籍になってからの活躍はもとより、現存する戦前竣工の商船としても、貴重極まりない存在です。大切にしてゆきたいものですね。
●有明南運河から第一航路を挟んだ対岸は、大井埠頭のコンテナターミナル。ちょうど正面、O1・O2バースに、船体をグレーに塗りあげたコンテナ船が接岸していますね。
M艇長に舵をお任せして、コンテナ船鑑賞とまいりましょう。運河を出る際に左右を確認すると、日曜のこととて通航船も少なく、静かなもの。一直線に横切って差し支えなさそうです。

●近づいてみると、二基のクレーンが忙しく動いており、荷役の真っ最中。M艇長はもっと近づいてみたそうでしたが、減速して右へ切るよう誘導し、ゆっくり北上しながら迫力のシーンを見学することに。
トロリーが結構なスピードで近づいてきたと見るや、スッと停止しつつピタリとコンテナを吸いつけるという、一連の作業を惚れ惚れと仰ぎながら、後ろに遠ざかる「サンディエゴ・ブリッジ」の巨体を見送ります。

●そのままゆるゆる北上し、品川埠頭を過ぎたところで左へ切り、京浜運河北口の船溜へ。
ちょうど雲が切れて差してきた陽が、浚渫船「海竜」を照らしていました。ブルーの船体色が陽射しに映えてきれいですね。「海竜」を間近に見るのは初めてのM艇長、商船然としたスタイルが気に入られたようで、しきりに感心しておられました。
【撮影地点のMapion地図】
(27年9月20日撮影)
(『9月20日の水路風景…4』につづく)

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●「宗谷」の船首をアップで。舷窓を塞いだ跡や、追加したバルジの整形部分など、舷側に見えるディテールが興味をそそる角度ですが、水線近くを中心に錆がひどく、何とも痛々しい状態。
海保籍になってからの活躍はもとより、現存する戦前竣工の商船としても、貴重極まりない存在です。大切にしてゆきたいものですね。

M艇長に舵をお任せして、コンテナ船鑑賞とまいりましょう。運河を出る際に左右を確認すると、日曜のこととて通航船も少なく、静かなもの。一直線に横切って差し支えなさそうです。


トロリーが結構なスピードで近づいてきたと見るや、スッと停止しつつピタリとコンテナを吸いつけるという、一連の作業を惚れ惚れと仰ぎながら、後ろに遠ざかる「サンディエゴ・ブリッジ」の巨体を見送ります。

●そのままゆるゆる北上し、品川埠頭を過ぎたところで左へ切り、京浜運河北口の船溜へ。
ちょうど雲が切れて差してきた陽が、浚渫船「海竜」を照らしていました。ブルーの船体色が陽射しに映えてきれいですね。「海竜」を間近に見るのは初めてのM艇長、商船然としたスタイルが気に入られたようで、しきりに感心しておられました。
【撮影地点のMapion地図】
(27年9月20日撮影)
(『9月20日の水路風景…4』につづく)

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9月20日の水路風景…2
(『9月20日の水路風景…1』のつづき)

●M艇長の操舵で、船影のない東雲運河を快走、港内へ向かいます。木遣り橋の向こうにのぞける水面はあくまで波静か、爽快の一事に尽きるプレーニング。
●久しく、テプコ豊洲ビル(新豊洲変電所)が目立つばかりだった旧豊洲埠頭は、平成28年11月の竣工を目指して、今や豊洲新市場の建設工事がたけなわ。
紅白のクレーンが林立する敷地には、水面から見ても圧倒されるようなスケールの建物が立ち上がっていました。放置感が濃厚だったこのあたりの水辺も、大きく変貌しつつあるのですね。

●「豊洲石炭埠頭」と呼ばれ、火力発電所と山積みされた石炭が晴海からも遠望され、最奥部には艤装や修理中の海自艦艇ももやっていた時代が、つい昨日のように思い出されます。
いわば東京のエネルギーをまかなう一大拠点だったわけですが、一転して我々の胃袋に直結する市場が引っ越してくるとは、ふた昔前は予想もしえないことでした。新市場事業の概略とパース画は、「豊洲新市場建設について」(東京都中央卸売市場)に掲載されています。

●港内へ出て、レインボーブリッジが一望できる開けた風景に、M艇長ご一家から歓声が上がりました。まだ少々日が陰っているとはいえ、青空の下で眺めるのは本当に久しぶり、泣けてきますわい。
東の風で幸い水面も穏やかでしたから、船の科学館と保存船「宗谷」のいる、有明南運河にご案内。タイミングよく陽射しも戻ってきて、「宗谷」の褪せたオレンジ色の船体を照らし、これまたよいものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(27年9月20日撮影)
(『9月20日の水路風景…3』につづく)

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●M艇長の操舵で、船影のない東雲運河を快走、港内へ向かいます。木遣り橋の向こうにのぞける水面はあくまで波静か、爽快の一事に尽きるプレーニング。

紅白のクレーンが林立する敷地には、水面から見ても圧倒されるようなスケールの建物が立ち上がっていました。放置感が濃厚だったこのあたりの水辺も、大きく変貌しつつあるのですね。

●「豊洲石炭埠頭」と呼ばれ、火力発電所と山積みされた石炭が晴海からも遠望され、最奥部には艤装や修理中の海自艦艇ももやっていた時代が、つい昨日のように思い出されます。
いわば東京のエネルギーをまかなう一大拠点だったわけですが、一転して我々の胃袋に直結する市場が引っ越してくるとは、ふた昔前は予想もしえないことでした。新市場事業の概略とパース画は、「豊洲新市場建設について」(東京都中央卸売市場)に掲載されています。


東の風で幸い水面も穏やかでしたから、船の科学館と保存船「宗谷」のいる、有明南運河にご案内。タイミングよく陽射しも戻ってきて、「宗谷」の褪せたオレンジ色の船体を照らし、これまたよいものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(27年9月20日撮影)
(『9月20日の水路風景…3』につづく)

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9月20日の水路風景…1

その前に、先日12日の積み残しを一枚。通船らしいのですが、和風の造作に見える船体と、角ばった操舵室のミスマッチが魅力的。古タイヤのフェンダーが鈴なりなのも、働き者らしくてまた佳いですね。

解纜後、M艇長に舵をお任せして、六叉流からチョイ取舵。リクエストは「港内に出て、フネブネを眺めてみたい」とのことでしたので、東雲運河を下りましょう。

●あっ、宇部の揚搭設備に変化が! 以前「宇部のクレーンが…」で見た、鋼材の桟橋は撤去され、かつてクレーンのあったあたりには、コンクリートの色も真新しいドルフィン!
ということは、クレーンの取り壊しで悲観していたのはカン違いで、新たなクレーンか、それに類するものが立ち上がる可能性が出てきたということ? いや、何だか嬉しくなりましたわ!

●毎度おなじみ東雲水門は、左端の径間を角落しでふさいでいました。M艇長、ぐっとスロットルをしぼって、慎重に右径間へ舵を切ります。

●この角落し、出来立てなのか、オレンジ色の塗装がやけに鮮やか。塗装は派手な方が、安全上から考えてもよいことですし、見た目もきれいで眺めて楽しいもの。
角落しからはホースが二本出て、滲出してくる水を排出しているのが見えました。扉体を上げて、中を排水しているということは、水面下にある戸溝などの整備でしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(27年9月12日・20日撮影)
(『9月20日の水路風景…2』につづく)

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「いずも」来航!…9
(『「いずも」来航!…8』のつづき)

●離れ際、張り出しのボリューム感を再度眺めておこうと、艦首方向から。
舷梯はもはやはるか彼方、装載艇も豆粒のようで、改めてその長大さにため息が出そう。張り出し前端の部分、曲面のない角錐にまとめたあたりも目を引かれますね。

●最微速でゆるゆる移動し、「いず」の近くまで来たので、船首側から船橋周りを一枚。こちらも上部構造物、船体のラインとも直線でまとめられ、シャープな引き締まった印象です。
「いず」は阪神淡路大震災の教訓をもとに建造され、平成9年に竣工した大型巡視船で、大きな船橋構造物の中は災害対策本部に用いるスペースなど、「災害対応型」の名にたがわぬ、さまざまな設備がなされているとのこと。「いずも」同様、フラッグシップとしての性格を兼ね備えた船といってよいでしょうね。

●船首を突き合わせて相対する、「いず」と「いずも」を眺めて。3,680総t・全長110.4mと、満載排水量26,000t・全長248m。外観も役割もそれぞれ違いますが、有事の際の頼もしい味方であることには変わりはないでしょう。
大規模災害や領海警備の案件が相次ぐ昨今、海保、海自とも、創設以来最も忙しく、緊張が続いている時期といってもいい過ぎではありません。二隻の艦船に心あらば、どのようなことを語り合っているでしょうか。

●名残惜しく「いずも」と別れた後は、短時間近場回りをして帰港したのですが、その間見たものを二つ。「汐留川水門の工事」でも触れた、汐留川水門の水上から眺めた様子と、通航止めが続く源森川水門を。
何分地場の船以外は入れないとあって、奥の様子はうかがいしれません。機会があったら、陸路眺めにいってみたいですね。北十間川樋門の閘門化はまだかなあ‥‥。
(27年8月31日撮影)
(この項おわり)

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●離れ際、張り出しのボリューム感を再度眺めておこうと、艦首方向から。
舷梯はもはやはるか彼方、装載艇も豆粒のようで、改めてその長大さにため息が出そう。張り出し前端の部分、曲面のない角錐にまとめたあたりも目を引かれますね。

●最微速でゆるゆる移動し、「いず」の近くまで来たので、船首側から船橋周りを一枚。こちらも上部構造物、船体のラインとも直線でまとめられ、シャープな引き締まった印象です。
「いず」は阪神淡路大震災の教訓をもとに建造され、平成9年に竣工した大型巡視船で、大きな船橋構造物の中は災害対策本部に用いるスペースなど、「災害対応型」の名にたがわぬ、さまざまな設備がなされているとのこと。「いずも」同様、フラッグシップとしての性格を兼ね備えた船といってよいでしょうね。

●船首を突き合わせて相対する、「いず」と「いずも」を眺めて。3,680総t・全長110.4mと、満載排水量26,000t・全長248m。外観も役割もそれぞれ違いますが、有事の際の頼もしい味方であることには変わりはないでしょう。
大規模災害や領海警備の案件が相次ぐ昨今、海保、海自とも、創設以来最も忙しく、緊張が続いている時期といってもいい過ぎではありません。二隻の艦船に心あらば、どのようなことを語り合っているでしょうか。


何分地場の船以外は入れないとあって、奥の様子はうかがいしれません。機会があったら、陸路眺めにいってみたいですね。北十間川樋門の閘門化はまだかなあ‥‥。
(27年8月31日撮影)
(この項おわり)

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