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松川遊覧船ふたたび…3

(『松川遊覧船ふたたび…2』のつづき)

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船橋をくぐって上流側を見たところ。前回同様、ここで引き返すコースですが、草深い法面を湿しつつ流れるカーブの具合を眺めるにつけ、このままもっと奥まで行ってみたい、という気持ちが強くなりました。

やはり前日、この上流をお散歩したことで、松川に対する親しみがぐっと増したようです。ちなみにこの次の橋が、橋の下に多くの舟がもやっていた松川橋。

175162.jpg棹舟なら、ここでくるりと転回するところですが、「神通Ⅱ」は船首を上流に向けたまま、後進にかけてふたたび舟橋をくぐり、ゆっくり戻り始めました。

艇の全長も結構あるし、無理して転回するより、そのまま後ずさった方が安全ではあります。でも、このまま鼬川の合流点まで下るのかしら?




175163.jpg‥‥と思う間もなく、するすると左舷側へ舵を切り、転回の体制に入り始めました。えっ、こんな狭いところで? 見れば、派川の河口に船尾を突っ込んで回そうとしているようです。

前回、河口部に架かる古びたRC橋に目を奪われた、市街地の余水吐けといった風の小派川です。幅も十分あるとはいえず、落とし口の流速は結構なもの。大丈夫なのかなあ‥‥。


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船長は余裕の表情で、造作もなく転回完了。鮮やかなお手並みに、思わず歓声を上げてしまうほど! 船長のご苦労を思うと不謹慎ではありますが、棹舟のときとは違った面白さで、ちょっとしたスリルがありました。
撮影地点のMapion地図

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松川茶屋前まで戻り、塩倉橋をくぐったところで、前回の間違いを訂正。RC桁橋だと思っていた塩倉橋ですが、くぐりつつ見上げてみると、中央にはリベットばりばりの鈑桁がずらり! この橋も安野屋橋や安住橋同様、道路拡幅時の増設によって、原形を失った橋だったのですね。

そういえば、現在の橋は昭和27年竣工だと、旧橋の橋台跡に説明があったなあ‥‥。うかつでありました。拡幅で風格ある橋の姿が失われたのは残念ですが、よい方に考えるなら、古い施設の積極活用であり、むしろ埋もれたことで、長きにわたり古い構造が保存される、ということになるのかもしれませんね。

(27年6月21日撮影)

(『松川遊覧船ふたたび…4』につづく)

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タグ : 松川松川遊覧船橋の裏側