護衛艦「いずも」、東京に初寄港!

●数日前、産経新聞のウェブニュースを読んでいたら、「海自最大・護衛艦『いずも』 防災訓練に初参加へ」という記事が目につきました。空母型護衛艦、中でも「いずも」が大の好物ときている船頭としては、色めき立たないわけはありません。
ただ、東京都や立川市のサイトを見ても、防災訓練が行われることは報じられているものの、「いずも」が参加することに、ひとことも触れられていないのが気になりました。港湾局はとのぞきに行くと、「係船施設使用希望状況」の15号地木材埠頭の項目にも、訓練に同時参加する巡視船「いず」の接岸は表示されてはいましたが、いつまでたっても「いずも」が出てこないのです。

●地元初入港となれば、短時間でもよいから都合をつけて、拝みにゆきたいもの。さすがに不安を覚えて、都の防災対策課に電話でおうかがいしたところ、「参加は決まっており、前日には入港すると思われるが、詳しいスケジュールは直前にならないとわからない」とのこと(ご対応いただき、ありがとうございました)。
う~ん、参加は確実のようですが、どうもはっきりしません。今日も一日動けずにいて、午後遅く、ダメもとでもとAISマップを開くと‥‥。

●「いずも」が、明らかに第三航路を目指して航進中!
何と、入港は今日だったか! きっとこのAISを見て、同好の士がゲートブリッジ上や、周辺埠頭で待ち構えているに違いない!

●さらに第二航路では、「勝鬨丸」を先頭にしたハーバータグ4隻が、単縦陣で威風堂々の航行ぶりときたもんだ!
「いずも」の接岸サポートに違いありません! うわ~、何だかオラすんごく興奮してきたぞ!

●曳船部隊は、「いずも」がゲートブリッジをくぐった直後に反転し、達着舷と反対の、左舷側を包むようにエスコート。
直後、予想どおりゲートブリッジの上から、あるいは埠頭から望遠で狙って、同好の士が続々とツイッター上に写真を投稿し始めました。くぅ~、タマランです!
●東京初入港が、表玄関の晴海でなく、15号地というのが意外でしたが、我が艇のフィールドである、運河地帯に隣接したこの地に来てくれたというあたり、こじつけめきますが、何かご縁があったと思えなくもありません。
いやもう、いてもたってもいられなくなりました! 万障繰り合わせて、「いずも」の雄姿とまみえたいものです!
(写真2枚は25年9月28日撮影)

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松川遊覧船ふたたび…5
(『松川遊覧船ふたたび…4』のつづき)

●合流点から遡上して、塩倉橋に戻ってきました。途中からぽつり、ぽつりと小雨に見舞われるあいにくの空模様でしたが、8年ぶりの松川、堪能させていただきました!
橋の下左手には、数隻の和船の姿が。前回お世話になった棹舟も、あの中にいるかもしれません。

●松川茶屋前に接岸、船長にお礼を言って船を降り、改めて「神通Ⅱ」の船影を一枚。いや~、この船で富岩運河を走ってみたかった(しつこい)。
お気づきの方も多いと思いますが、松川遊覧船、事前にお願いしておけば、「滝廉太郎Ⅱ世号」(上の写真、『神通Ⅱ』の後ろにもやう大型船)のチャーター便のみですが、富岩運河遊覧のコースがあります。前回触れたように、松川から船をクレーンで搬出する手間がかかりますので、日にちに余裕をもって予約されるとよろしいでしょう。
●お店に入ってお茶でも、と思っていたら、連れが船長と何やら話しているようです。「ウチのは運河とか閘門とか好きで‥‥」それを聞いた船長、
「あ、ブログとかやられてます?」
弊ブログの読者様であることが判明。
改めてご挨拶すると、船長は中村珠太氏とおっしゃって、富山観光遊覧船の専務取締役とのこと!
●名刺をいただいて恐縮しながらも、社業として河川舟航にたずさわられてきた方なら、きっと地元の川のこともご存じに違いないでしょう。昨日見た松川の一件をうかがってみると‥‥。
いや、「ご存じ」などというレベルではありません。言葉のはしばしに、仕事とはまた違ったベクトルの情熱をもって、松川・神通川のもろもろに関心を持っておられることが感じられたのです!
●舟通しのことをお訊ねすれば、即答に近い形でたちまち疑問が氷解! いや、凄い人物に出会えたものだと、敬服するばかり。
松川茶屋の店内には、右のような神通川の舟橋の古写真をはじめとする、貴重な史料が多数展示されていますが、これも中村氏の長年に渡る研究と蒐集の賜物に、違いありますまい。
●中村氏から別れ際、著書を贈呈いただきました。「神通川の河川文化」! 一読してみると、これまた知りたかったことばかりで、嬉しいのなんの! 船頭儀、恐悦至極であります、本当にありがとうございました!
回を改めて、中村氏からおうかがいしたお話と、著書を参考にさせていただいて、舟通しや松川の和船に関することどもを、以前の記事の訂正もかねて、まとめてみたいと思います!
(27年6月21日撮影)
(『松川の舟通しと和船のことなど』につづく)

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●合流点から遡上して、塩倉橋に戻ってきました。途中からぽつり、ぽつりと小雨に見舞われるあいにくの空模様でしたが、8年ぶりの松川、堪能させていただきました!
橋の下左手には、数隻の和船の姿が。前回お世話になった棹舟も、あの中にいるかもしれません。

●松川茶屋前に接岸、船長にお礼を言って船を降り、改めて「神通Ⅱ」の船影を一枚。いや~、この船で富岩運河を走ってみたかった(しつこい)。
お気づきの方も多いと思いますが、松川遊覧船、事前にお願いしておけば、「滝廉太郎Ⅱ世号」(上の写真、『神通Ⅱ』の後ろにもやう大型船)のチャーター便のみですが、富岩運河遊覧のコースがあります。前回触れたように、松川から船をクレーンで搬出する手間がかかりますので、日にちに余裕をもって予約されるとよろしいでしょう。

「あ、ブログとかやられてます?」
弊ブログの読者様であることが判明。
改めてご挨拶すると、船長は中村珠太氏とおっしゃって、富山観光遊覧船の専務取締役とのこと!
●名刺をいただいて恐縮しながらも、社業として河川舟航にたずさわられてきた方なら、きっと地元の川のこともご存じに違いないでしょう。昨日見た松川の一件をうかがってみると‥‥。
いや、「ご存じ」などというレベルではありません。言葉のはしばしに、仕事とはまた違ったベクトルの情熱をもって、松川・神通川のもろもろに関心を持っておられることが感じられたのです!

松川茶屋の店内には、右のような神通川の舟橋の古写真をはじめとする、貴重な史料が多数展示されていますが、これも中村氏の長年に渡る研究と蒐集の賜物に、違いありますまい。

回を改めて、中村氏からおうかがいしたお話と、著書を参考にさせていただいて、舟通しや松川の和船に関することどもを、以前の記事の訂正もかねて、まとめてみたいと思います!
(27年6月21日撮影)
(『松川の舟通しと和船のことなど』につづく)

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松川遊覧船ふたたび…4
(『松川遊覧船ふたたび…3』のつづき)

●乗り場より下流のコースで一番の見どころといえば、やはり桜橋を置いて他にないでしょう。昭和10年竣工の美しい上路式鋼アーチで、富山市街地に架かる戦前製の橋では、ほぼ原形を保った貴重な橋。有形文化財指定がなされたのもうなずけます。
あいにくの曇り空とあって、カメラを向けてはみたものの、表情はいま一つといったところでしたが、石張りの橋台や高欄の装飾など、重厚な魅力を8年ぶりに堪能できて、満足満足。

●帰路、東側から見たところ。光線の塩梅はこちらの方がよろしいようで、ディテールもくっきり、こうべを垂れる桜の枝もよろしく、緑濃いしっとりとした川景色です。
先ほども引用させていただいた、松川遊覧船サイト内のPDF「富山の風景・桜橋」によると、全長15.5m、全幅21.9mとのこと。この広い幅員が、今日まで原形を保たせた、何よりの力だったのかもしれません。

●何ていうんでしょう、この丁寧に抜かれた高欄の装飾パターンに、曲線を取り入れた持ち送り端部の処理。裏側に広がるリベット列(タイトル参照)と併せて、この時代の鋼橋の魅力にあふれていますね。
●遊覧コースの下流側転回点、鼬川との合流部まで来ました。都市河川の合流部に設けられた、開放型のテラスというだけで素敵ですよねえ‥‥。
それこそ、鼬川~富岩運河の可航化が成り、「塩倉橋発・カナル会館行き」なんて便が実現したら、ここで行きかうフネブネを眺めながら、のんびりしてみたくなるような、佳いロケーションです。
前回(過去ログ『松川を棹舟でゆく…4』参照)はアオサギ君が一人ハァハァしていましたが、今回はハトの社交場(笑)と化していました。誰かが餌付けした後なのか、ハト君たちも腹くちくなったようなまったりムード。ここでのんびりするには、みかじめ料としてハトのエサが必要でしょう!
●そうそう、桜橋のすぐ上流に、水しぶきを上げて流れ込む落し口があり、鉄板の水制を立てて水流を和らげているのですが、そのかたわらに、滴が垂れるほど濡れそぼりながらも離れない、アオサギ君を発見。
船長によれば、「あそこは滝になっていることで、魚がよく跳ねるから、それを狙っているんでしょうねえ」とのこと。生真面目に立ち尽くす姿が何ともおかしく、笑いを誘うシーンでした。どこか人間臭さがあって、しぐさに惹かれるものがあるアオサギ君、松川のアイドル的存在といってもいいようです。
(27年6月21日撮影)
(『松川遊覧船ふたたび…5』につづく)

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●乗り場より下流のコースで一番の見どころといえば、やはり桜橋を置いて他にないでしょう。昭和10年竣工の美しい上路式鋼アーチで、富山市街地に架かる戦前製の橋では、ほぼ原形を保った貴重な橋。有形文化財指定がなされたのもうなずけます。
あいにくの曇り空とあって、カメラを向けてはみたものの、表情はいま一つといったところでしたが、石張りの橋台や高欄の装飾など、重厚な魅力を8年ぶりに堪能できて、満足満足。

●帰路、東側から見たところ。光線の塩梅はこちらの方がよろしいようで、ディテールもくっきり、こうべを垂れる桜の枝もよろしく、緑濃いしっとりとした川景色です。
先ほども引用させていただいた、松川遊覧船サイト内のPDF「富山の風景・桜橋」によると、全長15.5m、全幅21.9mとのこと。この広い幅員が、今日まで原形を保たせた、何よりの力だったのかもしれません。

●何ていうんでしょう、この丁寧に抜かれた高欄の装飾パターンに、曲線を取り入れた持ち送り端部の処理。裏側に広がるリベット列(タイトル参照)と併せて、この時代の鋼橋の魅力にあふれていますね。

それこそ、鼬川~富岩運河の可航化が成り、「塩倉橋発・カナル会館行き」なんて便が実現したら、ここで行きかうフネブネを眺めながら、のんびりしてみたくなるような、佳いロケーションです。
前回(過去ログ『松川を棹舟でゆく…4』参照)はアオサギ君が一人ハァハァしていましたが、今回はハトの社交場(笑)と化していました。誰かが餌付けした後なのか、ハト君たちも腹くちくなったようなまったりムード。ここでのんびりするには、みかじめ料としてハトのエサが必要でしょう!

船長によれば、「あそこは滝になっていることで、魚がよく跳ねるから、それを狙っているんでしょうねえ」とのこと。生真面目に立ち尽くす姿が何ともおかしく、笑いを誘うシーンでした。どこか人間臭さがあって、しぐさに惹かれるものがあるアオサギ君、松川のアイドル的存在といってもいいようです。
(27年6月21日撮影)
(『松川遊覧船ふたたび…5』につづく)

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汐留川水門の工事

強い南風が頬をなぶり、港内は一面波が立ってキラキラと陽光を反射し、もし艇で出ていたら難渋しそうな海況。デッキ北東側に至ると、当然見えてくるはずのモノが消え失せているのに気づいて、目をゴシゴシする思い。ありゃりゃ‥‥。
【撮影地点のMapion地図】

●汐留川水門の、巻上機室と扉体が撤去されている!
真っ赤に塗り上げられた角落しと、黄色い横断幕があるばかり。横断幕は上端がたるんで、「平成27年6月15日~平成28年2月15日」と、通航止め期間を記した文言のみ見えました。奇抜な形で知られる排水管のケーシングは、どうやらこのままのようですね。
いやしかし、都心周辺の水門の設備更新、続々といった感じで進められていますね。長年なじんだ水門たちも、ここ数年で大きく姿を変えてゆくことになります。せめて折に触れ、スナップして記録にとどめておきたいものです。

●ありし日の汐留川水門の姿をしのぼうと、本年3月29日に撮った一枚を掲げます。
どんなデザインで復活するのでしょう、浜離宮公園からもよく見える施設ですし、何らかの意匠的な部分は盛り込まれるような気がします。
(27年8月22日撮影)

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