中島閘門見学…2
(『中島閘門見学…1』のつづき)

●小瀑布をつくる放水路ゲートを、真正面、しかも低い目線から眺められたのが佳ろし。流速でぐっと振られるまま、艇は左にゆっくり回頭して閘室へ戻ります。みたびの通航、船頭にとっては、人生のボーナスポイントのようなものですわ!
往復分の通航体験を済ませると、「もみじ」は下流に船首を向け、閘門南側、西岸にあるポンツン桟橋へ達着。ここでガイドさんと一緒に上陸して、いよいよ中島閘門の見学であります。

●ガイドさんは、まず閘室の真ん中あたりに我々を案内し、掲げられた説明板の図を指しながら、富岩運河、中島閘門の成り立ちについて解説。説明板はサイズ相応に、神通川馳越線工事と廃川地の開発から、富山市街の拡大、運河の復興まで触れた詳しいもの。
お話をうかがいつつ、8年ぶりの再訪にしみじみ。あたりを見回してみると、見学コースである歩道はきれいに舗装され、植木や芝もよく刈り込まれて、前回とはだいぶ様子が違います。中島閘門が運河観光の目玉になっていることを、改めて実感させられました。

●操作室も、改めてこの目線で眺めてみると、かつての星霜を経た雰囲気はほとんど失せて、どこか子供のころユネスコ村で見た、外国の復元家屋のような可愛らしさ。
当時はさぞかし、ハイカラな小建築だったに違いありません。中を早く見てみたいです!
(27年6月20日撮影)
(『中島閘門見学…3』につづく)

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往復分の通航体験を済ませると、「もみじ」は下流に船首を向け、閘門南側、西岸にあるポンツン桟橋へ達着。ここでガイドさんと一緒に上陸して、いよいよ中島閘門の見学であります。


お話をうかがいつつ、8年ぶりの再訪にしみじみ。あたりを見回してみると、見学コースである歩道はきれいに舗装され、植木や芝もよく刈り込まれて、前回とはだいぶ様子が違います。中島閘門が運河観光の目玉になっていることを、改めて実感させられました。

●操作室も、改めてこの目線で眺めてみると、かつての星霜を経た雰囲気はほとんど失せて、どこか子供のころユネスコ村で見た、外国の復元家屋のような可愛らしさ。
当時はさぞかし、ハイカラな小建築だったに違いありません。中を早く見てみたいです!
(27年6月20日撮影)
(『中島閘門見学…3』につづく)

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中島閘門見学…1
(『鼬川取水堰と樋門』のつづき)

●食事を終えて外に出ると、ちょうど「もみじ」が帰ってきました。船体色に合わせた、オーニングのワインレッドが芝生の緑に映えて、環水公園の水辺風景によく似合いますね。
バウに向かってゆるやかに上がってゆく舷側のラインが、排水量船型の静々とした走りぶりとあわせ、優雅な雰囲気をかもし出しています。短距離の水路行には、もってこいの艇でしょう。
午後は環水公園の船着場から、この「もみじ」に乗って、ふたたび富岩運河へと乗り出しました。といっても、岩瀬カナル会館まで下るのではなく、中島閘門で上陸して閘門施設を見学、元の環水公園に戻ってくるコース。せっかく訪ねたのですから、どちらのコースも乗っておきたいと思ったのです。
●「もみじ」の船内は、船首側をのぞく三方にロングシートを配したもの。船尾側は船長とガイドさんの席なので、お客さんは両舷のシートに並んで座り、身体や首をひねって外を眺める形になります。
席についてみると、船首側の高さが視界を狭めており、加えてオーニングや支柱もあるので、窓ガラス(?)はすべて跳ね上げてあるとはいえ、眺望はそれなりなのは致し方のないところ。身体をひねらなければならないこととあわせ、オープンボート原理主義者(?!)としては、少々ツラい船行きではありました。
念のため触れておくと、シートは深く背ずりも高いので座り心地は上々、コクピットの深さとあいまって、落ち着ける居心地のよい空間で、小人数でのんびりするには居住性のよい艇といえるでしょう。

●同乗のガイドさんは、午前中に乗った「ふがん」と同じ方。解説の合間に、「このお客さんは午前中にも‥‥」などとたびたびイジられてしまい、何とも気恥ずかしい思い。一日に二度も運河に繰り出す客は、少なくともこのガイドさんは初めてだったようです。
後扉室のゲートがほとんど隠れるくらい、なみなみと水を湛えた閘室を見ながら、ふたたび中島閘門を通航できるこの嬉しさ。
いやもう、何度通ろうが、飽きるなんて薬にしたくてもありえないでしょう! 管理橋の上では、通航シーンを写真に収める人の姿も見られました。

●閘室を出た「もみじ」は、すぐに舵を右に切って、放水路の方へ船首を向けました。管理橋の裏側に施された、補強のI形鋼の様子がよく観察できる角度です。
桁を二重に補強され、下流側には人道橋も併設されて、原形を失ったといってもよい状態ではありますね。閘門や操作室は念入りに復元されたようですが、こちらはそういった予定はないのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(27年6月20日撮影)
(『中島閘門見学…2』につづく)

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●食事を終えて外に出ると、ちょうど「もみじ」が帰ってきました。船体色に合わせた、オーニングのワインレッドが芝生の緑に映えて、環水公園の水辺風景によく似合いますね。
バウに向かってゆるやかに上がってゆく舷側のラインが、排水量船型の静々とした走りぶりとあわせ、優雅な雰囲気をかもし出しています。短距離の水路行には、もってこいの艇でしょう。
午後は環水公園の船着場から、この「もみじ」に乗って、ふたたび富岩運河へと乗り出しました。といっても、岩瀬カナル会館まで下るのではなく、中島閘門で上陸して閘門施設を見学、元の環水公園に戻ってくるコース。せっかく訪ねたのですから、どちらのコースも乗っておきたいと思ったのです。

席についてみると、船首側の高さが視界を狭めており、加えてオーニングや支柱もあるので、窓ガラス(?)はすべて跳ね上げてあるとはいえ、眺望はそれなりなのは致し方のないところ。身体をひねらなければならないこととあわせ、オープンボート原理主義者(?!)としては、少々ツラい船行きではありました。
念のため触れておくと、シートは深く背ずりも高いので座り心地は上々、コクピットの深さとあいまって、落ち着ける居心地のよい空間で、小人数でのんびりするには居住性のよい艇といえるでしょう。


後扉室のゲートがほとんど隠れるくらい、なみなみと水を湛えた閘室を見ながら、ふたたび中島閘門を通航できるこの嬉しさ。
いやもう、何度通ろうが、飽きるなんて薬にしたくてもありえないでしょう! 管理橋の上では、通航シーンを写真に収める人の姿も見られました。

●閘室を出た「もみじ」は、すぐに舵を右に切って、放水路の方へ船首を向けました。管理橋の裏側に施された、補強のI形鋼の様子がよく観察できる角度です。
桁を二重に補強され、下流側には人道橋も併設されて、原形を失ったといってもよい状態ではありますね。閘門や操作室は念入りに復元されたようですが、こちらはそういった予定はないのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(27年6月20日撮影)
(『中島閘門見学…2』につづく)

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