水路をゆく・第二運河 27年4~6月のご案内

【ご案内】
■「水路をゆく・第二運河」にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
■画像は、クリックすると別窓で拡大表示できます(初期のものには、原寸掲載で拡大しないものもあります)。
■当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はご遠慮ください。
■いただいたコメントは、承認後の表示となります。
■誹謗中傷が含まれるもの、公序良俗に反するもの、当ブログの趣旨にそぐわないものなど、コメントの内容によっては、管理人の判断で削除させていただく場合があります。悪しからずご了承ください。
■各記事と関連のないコメントは、できれば、この「ご案内」のコメント欄にお願いいたします。
■お問い合わせなどありましたら、右欄最下段のメールフォーム「船頭に電信を打電」よりお願いいたします。
■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
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■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹ブログとして、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
【更新履歴】
■【6月28日更新】タイトルバック画像を更新しました。荒川の遡上限界点、秋ヶ瀬橋です。27年6月7日撮影。
■【6月14日更新】タイトルバック画像を更新しました。東雲運河、東雲水門のローラーゲート径間をくぐって。27年6月7日撮影。
■【6月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。豊洲運河を西航する、海洋大学のカッターです。27年3月15日撮影。
■【5月17日更新】タイトルバック画像を更新しました。砂町運河、建材を運ぶ本船(プッシャーバージ)「第三十三共栄丸」です。27年5月13日撮影。
■【5月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。大横川、改架成った平野橋です。27年5月3日撮影。
■【4月19日更新】タイトルバック画像を更新しました。日本橋川、江戸橋です。27年3月15日撮影。
■【4月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。芝浦運河、古川水門です。27年3月29日撮影。
■【6月14日更新】タイトルバック画像を更新しました。東雲運河、東雲水門のローラーゲート径間をくぐって。27年6月7日撮影。
■【6月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。豊洲運河を西航する、海洋大学のカッターです。27年3月15日撮影。
■【5月17日更新】タイトルバック画像を更新しました。砂町運河、建材を運ぶ本船(プッシャーバージ)「第三十三共栄丸」です。27年5月13日撮影。
■【5月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。大横川、改架成った平野橋です。27年5月3日撮影。
■【4月19日更新】タイトルバック画像を更新しました。日本橋川、江戸橋です。27年3月15日撮影。
■【4月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。芝浦運河、古川水門です。27年3月29日撮影。
富岩運河で遊ぶ…2
(『富岩運河で遊ぶ…1』のつづき)

●テラスが橋桁の下を貫いて設けられているので、橋の裏側も気軽に楽しめます。
梁も筋違もリベット組み、後年の増設部分もないようで、原型のままらしいですね。相応の古び方をした構造を透かして、木の枕木や錆色のレールがのぞいていました。

●鉄橋をはさんで西側から、岩瀬運河の奥を望んで。櫛型のポンツン桟橋に、プレジャーボートがずらり。フィッシングタイプのボートが多いところを見ると、プレジャーばかりでなく、漁師さんが多いのかもしれません。一番奥まで行ってみたいなあ。
水面をのぞき込んでいたら、いいタイミングで電車がゴオッと通過。ちょうど一編成がしっくり収まりそうな長さで、低い桁が小さな車輌によく似合います。
●対岸橋詰近くの線路沿いに見えるこれが、富岩水上ラインの岩瀬カナル会館船着場。ポンツン桟橋にアクリル屋根つきの待合ベンチ、壁面には航路案内図と、ひととおりストラクチャーも揃った立派なもの。
もっとも、カナル会館の本屋(ほんおく)からはだいぶ離れた位置にあるので、使い勝手の点はどうでしょう。正面の水際にはプレジャーの繋留施設があり、動かすのも手間ですから、難しいところではあります。

●カナル会館前に戻って間もなく、岩瀬橋をくぐって船が姿を現しました。本年3月に就航したばかりのフラッグシップ、「ふがん」!
お客さんを満載して、微速で静々と進んでくる悠揚迫らぬ姿。今さらながら、富山の運河群に新時代が訪れていたことを感じさせた一瞬でした。
【撮影地点のMapion地図】
(27年6月20日撮影)
(『富岩運河で遊ぶ…3』につづく)

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●テラスが橋桁の下を貫いて設けられているので、橋の裏側も気軽に楽しめます。
梁も筋違もリベット組み、後年の増設部分もないようで、原型のままらしいですね。相応の古び方をした構造を透かして、木の枕木や錆色のレールがのぞいていました。


水面をのぞき込んでいたら、いいタイミングで電車がゴオッと通過。ちょうど一編成がしっくり収まりそうな長さで、低い桁が小さな車輌によく似合います。

もっとも、カナル会館の本屋(ほんおく)からはだいぶ離れた位置にあるので、使い勝手の点はどうでしょう。正面の水際にはプレジャーの繋留施設があり、動かすのも手間ですから、難しいところではあります。

●カナル会館前に戻って間もなく、岩瀬橋をくぐって船が姿を現しました。本年3月に就航したばかりのフラッグシップ、「ふがん」!
お客さんを満載して、微速で静々と進んでくる悠揚迫らぬ姿。今さらながら、富山の運河群に新時代が訪れていたことを感じさせた一瞬でした。
【撮影地点のMapion地図】
(27年6月20日撮影)
(『富岩運河で遊ぶ…3』につづく)

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富岩運河で遊ぶ…1

再訪のハードルを下げたのは、やはり北陸新幹線の開通が大きいでしょう。東京駅より、ピカピカの新車「かがやき」に乗っていざ出発。

駅に降り立って、街並みがずいぶん変わったのに驚かされました。中でも素敵だったのが、この市内線ターミナル! 市電も数少なくなった今、富山の路面電車網は国内屈指の規模。ターミナルが立派なのもうなずけます。

こちらも駅前近くは路面区間があって、乗っているだけで楽しくなる路線でもあります。

●岩瀬カナル会館に到着。8年前と変わらない(たぶん)たたずまい。以前と違うのは、単なる運河に面した物産館ではなく、運河をゆく定期船乗り場としての機能も兼ね備えるようになったこと。名実ともに「カナル会館」になったのであります。
出発まで少し時間があるので、足早に岩瀬橋を渡り、対岸のテラスへ。一つ見ておきたいものがあったのです。

●カナル会館の東にあるのは、この古そうな鈑桁橋。さっき電車で渡ってきたばかりの、富山ライトレールの鉄橋です。
ご覧のとおりリベット組みで、簡素ながら震災復興橋と近い世代であることを思わせるもの。大正13年に私鉄として開業、後に買収され国鉄富山港線となったそうですから、まず開通当初からあるものとみて間違いなさそうです。
【撮影地点のMapion地図】
(27年6月20日撮影)
(『富岩運河で遊ぶ…2』につづく)

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笹川湖で貸しボートを楽しむ…5
(『笹川湖で貸しボートを楽しむ…4』のつづき)
●最後の屈曲区間を曲がり切ったところで、姿美寿橋が見えてきました。こちらから眺めていると、森の間からヌッと姿を現したような感じで、また先ほどとは違った面白さが。
追い風を背に受けているので、ひと漕ぎで進むストロークがけた違い、まさに滑るような快さで、たちまち桟橋が近づいてきました。

●桟橋を横に見たところで、信地旋回の要領で艇を90度回し、そのままの姿勢で軽く逆に漕いで行き足を殺すと、スーッとリーウェイして定位置にピタリ。気持ちよく達着してもやいを取り、1時間に渡った笹川湖の水路行を終えたのであります。

●ボートを降りた後は、道の駅の向かいにある「片倉ダム記念館」を訪ねてみました。記念館とは銘打っているものの、スペースのほとんどはテナントの飲食店と休憩所、事務所などで、ダムに関する展示は一室のみというささやかなもの。
それでも、千葉のダム一覧地図や、地勢や地質、ダム工事についてのパネル展示など、ダムに関連したひととおりのことがらはわかりやすく解説されており、興味深く拝見しました。

●展示室の中央には、笹川湖一帯の模型がケースに入れられて展示されており、こちらもフムフムと鼻先を近づけて拝見。今回は姿美寿橋から上流に向かいましたが、下流のS字屈曲を抜けると、ダムサイトに出られるのですね。水面から見るダムの裏側、表のそれとはまた違った面白さがあることでしょう。
しかし、この幾多の谷筋をくまなく周るには、動力船でも一日ではきかなそう。橋も結構な数がかかっていますし、探索すれば文字通り、奥が深い水面といえそうです。
ダム湖に観光船が就航している例は、それこそ全国に多くありますが、これだけの谷筋を貸しボートで自由に、しかも気軽に(この二つ重要!)お散歩できる水面が、こんな身近にあるとは! 閉塞水面といえど、川や運河の探索に近い面白さが味わえる場所といえるでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月5日撮影)
(この項おわり)

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追い風を背に受けているので、ひと漕ぎで進むストロークがけた違い、まさに滑るような快さで、たちまち桟橋が近づいてきました。

●桟橋を横に見たところで、信地旋回の要領で艇を90度回し、そのままの姿勢で軽く逆に漕いで行き足を殺すと、スーッとリーウェイして定位置にピタリ。気持ちよく達着してもやいを取り、1時間に渡った笹川湖の水路行を終えたのであります。


それでも、千葉のダム一覧地図や、地勢や地質、ダム工事についてのパネル展示など、ダムに関連したひととおりのことがらはわかりやすく解説されており、興味深く拝見しました。

●展示室の中央には、笹川湖一帯の模型がケースに入れられて展示されており、こちらもフムフムと鼻先を近づけて拝見。今回は姿美寿橋から上流に向かいましたが、下流のS字屈曲を抜けると、ダムサイトに出られるのですね。水面から見るダムの裏側、表のそれとはまた違った面白さがあることでしょう。
しかし、この幾多の谷筋をくまなく周るには、動力船でも一日ではきかなそう。橋も結構な数がかかっていますし、探索すれば文字通り、奥が深い水面といえそうです。
ダム湖に観光船が就航している例は、それこそ全国に多くありますが、これだけの谷筋を貸しボートで自由に、しかも気軽に(この二つ重要!)お散歩できる水面が、こんな身近にあるとは! 閉塞水面といえど、川や運河の探索に近い面白さが味わえる場所といえるでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月5日撮影)
(この項おわり)

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笹川湖で貸しボートを楽しむ…4
(『笹川湖で貸しボートを楽しむ…3』のつづき)
●釣り人さんのお邪魔にならないよう距離を取りながら、朽木の林散策を楽しんでいると、早くも30分経過。今回は1時間の約束でしたので、そろそろ戻ることにしましょう。
後で聞いたところでは、小型船舶免許があれば、エレキモーター装備のボートも貸してもらえるとのこと。ううむ、動力があれば、もっと探索できたのに‥‥と悔しくなりましたが、後の祭り。

●帰路は順風となるので、だいぶ楽に移動できました。ここで一つ発見が。進行方向右手の岸を眺めていると、斜面を削って切り開かれたような、ゆるい傾斜地が露出しているのを発見。あれ、道路の跡じゃないか?
あっ、右にガードレールと、もと標識らしいポールが見える! 水没で使われなくなった、廃道に違いない!

●こりゃイイものを見つけたと、テンション急上昇。右へ切れば、推力がなくなった分、風で横流れして姿勢が崩れます。左に大回りして、距離を取りつつ風上に切り上がりながら近づき、両舷停止。
おおお、沈みゆくガードレールを真上から眺められるなんて! 澄んだ水を透かして見える底は、まさしく道路の滑らかさ。クルマの走ることのなくなったかつての道の上を、小魚がついついと泳いでゆく姿も見られました。
●ガードレールとこの標識ポールの様子から、ここは十字路だったのでしょう。釣り人さんの間では「ガードレールポイント」「廃道ポイント」とか、名付けられることもあるのかしら、と妄想。
妄想のオカズだけでなく、朽木の林といい、廃道といい、ダム湖ならではの情景が初体験できて、楽しい船行きではありました。訪ねてよかったです。
【撮影地点のMapion地図】(←多分このへん)

●たどってきた谷筋を戻りながら、改めて一枚。体力の乏しさから、ごく短い距離ではありましたが、「山間の可航水路」の味、しかと堪能できました。次回はエレキモーター付きにするぞ!
走りながら妄想するのは、分水界を挟んだ浅い谷筋を掘り下げ、つなげた江戸以来の水路を、川汽船就航でさらに拡幅・浚渫し、堰と閘門の併用で水量を確保して云々と、SFじみた水路原理主義の世界。笹川湖の「川景色」は、そんな妄想をかきたてるのに、充分過ぎるものがありました。
(27年5月5日撮影)
(『笹川湖で貸しボートを楽しむ…5』につづく)

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後で聞いたところでは、小型船舶免許があれば、エレキモーター装備のボートも貸してもらえるとのこと。ううむ、動力があれば、もっと探索できたのに‥‥と悔しくなりましたが、後の祭り。

●帰路は順風となるので、だいぶ楽に移動できました。ここで一つ発見が。進行方向右手の岸を眺めていると、斜面を削って切り開かれたような、ゆるい傾斜地が露出しているのを発見。あれ、道路の跡じゃないか?
あっ、右にガードレールと、もと標識らしいポールが見える! 水没で使われなくなった、廃道に違いない!

●こりゃイイものを見つけたと、テンション急上昇。右へ切れば、推力がなくなった分、風で横流れして姿勢が崩れます。左に大回りして、距離を取りつつ風上に切り上がりながら近づき、両舷停止。
おおお、沈みゆくガードレールを真上から眺められるなんて! 澄んだ水を透かして見える底は、まさしく道路の滑らかさ。クルマの走ることのなくなったかつての道の上を、小魚がついついと泳いでゆく姿も見られました。

妄想のオカズだけでなく、朽木の林といい、廃道といい、ダム湖ならではの情景が初体験できて、楽しい船行きではありました。訪ねてよかったです。
【撮影地点のMapion地図】(←多分このへん)

●たどってきた谷筋を戻りながら、改めて一枚。体力の乏しさから、ごく短い距離ではありましたが、「山間の可航水路」の味、しかと堪能できました。次回はエレキモーター付きにするぞ!
走りながら妄想するのは、分水界を挟んだ浅い谷筋を掘り下げ、つなげた江戸以来の水路を、川汽船就航でさらに拡幅・浚渫し、堰と閘門の併用で水量を確保して云々と、SFじみた水路原理主義の世界。笹川湖の「川景色」は、そんな妄想をかきたてるのに、充分過ぎるものがありました。
(27年5月5日撮影)
(『笹川湖で貸しボートを楽しむ…5』につづく)

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