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6月7日のフネブネ…5

(『6月7日のフネブネ…4』のつづき)

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近づいてみると、船体は塗装済みではあるものの、船橋構造物はまだ工作の途中らしく、銀色の生地もあらわです。

173022.jpg舷側に大書きされた文字は、果たして日本語ではありません。ええと、フランス語かな? トランサムの「KHOR ANGAR」が船名のようですね。

右の写真は真横から見たところ。「DJIBOUTI」‥‥ジブチだ! と、ここでようやく気付く船頭。海外向けの艇が、墨田川造船で建造されているのを目にするのは、もちろん今回が初めてとあって、妙に興奮してしまいました。

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キラキラと陽光を反射する、船橋構造物周りをアップで。縦に走る筋は、ステンレスのビートか何かと思っていたら、違うみたいですね。仕上げ前のパテ盛りのようにも見えました。船体に描かれた緑・白・青のストライプは、ジブチの国旗の色をデザインした、沿岸警備隊所属を示すシンボルでしょう。

帰宅後に検索してみると、ジブチの海賊対処能力を強化するため、我が国のODAで供与される、2隻のうちの一つなのだとか(『ジブチ共和国向け無償資金協力贈与契約の締結独立行政法人 国際協力機構)。

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去りぎわに左舷前方から。一見した感じでは、大きさ、スタイルとも、保安庁の「すずかぜ」型巡視艇によく似ています。

「ゲディズ」と同じ日に、珍しいODA艇に出会えるなんて、本当にラッキーでした。任地は紅海の入口ともいえる遠いところ、道中の無事と、現地での活躍を祈っています。

173025.jpg帰路のシメは、やはり大好きな古賀オールのバージとクレーンで。バージはおなじみ「第六ふみ丸」。クレーンと同じく、よく整備された船体は、眺めていて気持ちの良いものですね。

曳船に曳かれた航行中の姿を、一度ものしてみたいと願いながら、早や数年経ってしまいました。いずれ平日に休みを取れる機会があったら、この巨体があけぼの水門をギリギリですり抜けるシーンや、十字流を微速で進む悠揚迫らぬ姿を撮ってみたいものです。

(27年6月7日撮影)

(『6月7日の水門…1』につづく)

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タグ : 東雲北運河 曙北運河 巡視艇 古賀オール 墨田川造船

6月7日のフネブネ…4

(『6月7日のフネブネ…3』のつづき)

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「ゲディズ」を左舷後部から。前後が軽く反り上がった舷側のライン、箱型の上部構造物を中央にまとめたO.H.ペリー級独特の外観が楽しめて、これまたよい角度。

周りを四角く囲む黄色いブイのフェンスには、ご覧のように「接近禁止」「Keep Out」の旗が外側に3本設けられ、いかにも警戒厳重といった感じです。もっとも艦上は、先ほどの兵隊さんが一人見えた以外、時々出てくる乗り組みの皆さんも動作はゆったりしていて、のんびりとした雰囲気に見えました。

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後ろから「たかなみ」と「ゲディズ」のツーショットを。考えてみれば、ユーラシア大陸の西端近くから、文字通り万里の波濤を乗り越えてやってきてくれたわけで、道々ご苦労も少なくなかったことでしょう。本当にお疲れさまでした。

めったに見られないトルコ艦に、しかも水上で出会えた幸運! 明治以来の長いお付き合い、これからも両国海軍がよい関係であることを願っています。

173018.jpg前後しますが、「たかなみ」に艦首から迫った際、晴海埠頭H4バースにもやっていた「白鳳丸」がすぐ近くに見えたので、ついでといっては悪いですが一枚。 JAMSTEC(海洋研究開発機構)の学術研究船です。量感のある船首周りに目が行きますね。

下はおなじみ消防艇隊のフラッグシップ、「みやこどり」。春海運河からちょうど裏側となれば、光線の具合は見てのとおりで、黒く沈んでしまったのが残念。以前、同じことをぼやいていたっけなあ‥‥。

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173020.jpg以上は朝、出発前のお楽しみ。以下はひとめぐりして、帰路に寄り道したお話です。東雲北運河の静けさと、ぱらぱらともやうフネブネの息遣いを堪能しながら東へ進んでいると、墨田川造船の前に、建造中らしい艇を発見!

保安庁船艇か、それとも警察や漁業監視艇かしら? 久しぶりの新造艇にワクワクして、微速で近づいてみると‥‥。
撮影地点のMapion地図


(27年6月7日撮影)

(『6月7日のフネブネ…5』につづく)

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タグ : 護衛艦 軍艦 消防艇 春海運河 朝潮運河 東雲北運河 墨田川造船

6月7日のフネブネ…3

(『6月7日のフネブネ…2』のつづき)

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前甲板の対空ミサイル発射器をアップで。かたわらに対水上用の機銃架(小銃架?)が設けてあるのも、小舟艇でのテロに備えた、最近の傾向らしい装備ではあります。

前甲板に砲を置かず発射器のみとしたのが、このクラスの特徴ですが、初見したときは何か物足りない、寂しい感じがしたものでした。少し慣れてくると、アメリカらしい割り切りが面白く思えて、このクラスの個性として受け入れられるようにはなったのですが。

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艦橋周りを眺めて。「たかなみ」のそれとくらべると、マストがずいぶんすっきりしていますね。世代が違うのと、レーダーをそれぞれ独立したマストや架台に分散しているので、単純に比較はできませんが、このおかげでどこか軽快な感じです。

接舷している押船の船名は、「第五関東丸」。プッシャーバージの方はタイヤフェンダーで隠れ、よく見えませんでしたが、「五十関東丸」かな?

173013.jpg艦橋構造物の扉から、鉄帽と小銃で武装した兵隊さんが出てきて、左舷を向いて止まりました。艦の周りをブイのフェンスで囲んでいることと併せて、警戒怠りないことが伝わってきます。

小銃の持ち方が妙な感じで、この姿勢でいたら筋を違えそうですが、これは何か理由があるのかな? 銃口を斜め下に向けているのは、安全上の意味からも正しいとは思うのですが。

173014.jpg甲板室中部側面に掲げられていた、「ゲディズ」のエンブレムと艦名板。このあたりは、アメリカ流儀を受け継いだ感じですね。「TCG」は、海自でいう「DDG」みたいな艦種の略号か、それとも「トルコ海軍何々」という意味かしら?

ところで「ゲディズ」は、各所で報じられたように、明治時代に訪日時、和歌山沖で遭難したトルコ艦「エルトゥールル」の救難から125周年であることを記念して、犠牲者の追悼と日土友好の諸行事のため来日したもの。6日には本艦の軍楽隊による、パレードもあったとのことです。

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艦尾に掲げられた軍艦旗、さすがに大きく、タタミ6畳敷きくらいはありそうですね。トルコの場合、日本やイギリスと違って、軍艦旗は国旗と同じデザインです。

艦尾の結構なオーバーハングも、海自の艦ではあまり見られないもので、驚かされた部分でした。追い波に強そうではありますね。

(27年6月7日撮影)

(『6月7日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 護衛艦 軍艦 曳船 春海運河

6月7日のフネブネ…2

(『6月7日のフネブネ…1』のつづき)

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「ゲディズ」に向かって艦尾方向に微速で歩かせながら、上部構造物のディテールを仰ぐ楽しいひととき。艦橋からマスト周りについては、一昨年12月に見た最新の護衛艦「てるづき」(『英艦「デアリング」来航』参照)より、「たかなみ」の方が個人的にしっくりくる感じです。

四角推に近いマストの外形が、上部構造物につけられたテーパーのラインとよく合って、ぐっと踏ん張ったような、座りのよい雰囲気が好ましく思えるのです。

173007.jpg少し距離を取って、左舷後方から全容を。降りそそぐ陽射しと夏雲の下、客船ターミナルをバックにもやう、ちょっとのんびりした風の護衛艦、いいものです。

あっ、ヘリコプター格納庫が開け放たれて、中に何か横断幕のようなものが掲げられている‥‥。以前も同じようなことがありましたよね。ズームでたぐりよせてみましょう。


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全力」‥‥でしょうか? トルコ艦の歓迎式典に使われたとしたら、少々気合が入り過ぎているような。もしマストに掲げられていたら、何が始まったのかとびっくりするでしょう。

173009.jpgさて、今回のお客様である「ゲディズ」です! トルコの軍艦を、しかも自艇から目の当たりにするのは、初めてだったと思います。在泊するこの貴重な数日間に、好天と日曜日が重なった幸運、改めて感謝感謝。

米海軍のO.H.ペリー級フリゲート、「ジョン・A・ムーア 」の後身で、海自でいえばミサイル護衛艦といったところです。

ご覧のとおり、ぐるりを黄色いブイを連ねたフェンスで囲まれ、残念ながら近づくことはできません。青いプッシャーバージが横付けしていますね。汚水やゴミなど廃棄物を引き取りに来たのか、それとも何かの補給中でしょうか。

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ちょうど艦首が真横にきたので、国旗‥‥この場合は軍艦なので「国籍旗」ですか、うまく風が渡ってきてくれたので、はためているところが撮れました。赤地に白く抜かれた月星、夏空に映えて本当にきれいですね。


(27年6月7日撮影)

(『6月7日のフネブネ…3』につづく)

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タグ : 護衛艦 軍艦 春海運河

6月7日のフネブネ…1

173001.jpg6月7日はお手伝いがあって艇を出したのですが、その道々の諸々は後で触れるとして、まずは当日出会ったフネブネから。そうそう見ることができない珍しい船たちだっただけに、嬉しかったものです。

早朝にしてすでに陽射しも厳しく、すっかり夏らしくなった気候の中、船影のない東雲運河をフルスロットルで飛ばして港内へ。朝凪と水面の平滑さも手伝って、平素鈍足な我が艇に似合わず、24ktを叩き出すなど機関すこぶる快調。急ぐわけは‥‥。

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トルコ海軍のフリゲート、「ゲディズ」が晴海埠頭に入港しているからです! めったにお目にかかれないトルコ艦とあって、嬉しさもひとしお。6月5日から8日の予定で接岸するのを知ったときは、「ちょうど出る日だから、朝早く訪ねれば見られるな!」と、幸運に感謝したものでした。

手前、ハルナンバー110はホストシップの護衛艦「たかなみ」、奥が「ゲディズ」です。

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173004.jpgまずは「たかなみ」から堪能してまいりましょう。例のごとく岸壁にギリギリまで寄せ、正面から一枚ものしようと最微速で接近。結果は‥‥う~ん、あまり上手く撮れなかったような。この角度から見ると、ラティス構造のマストが黒々とそびえ、側面からの視点より重厚さを感じさせますね。

旋回しつつ少し距離を取り、仰ぎ気味に全容を。船首も舷側も、輪郭が緩やかなカーブを描いていて、勇ましい中にも柔らかな印象が。今回の役目に合わせて整備されたのか、外舷の塗装もきれいです。

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5インチ砲はかっこいいな!

海自現用の5インチ砲では、このオットー・メララ(最近は『オート・メラーラ』と表記するのだそうですが、導入時はみんなこう書かれていたような)製が頼もしそうで、一番好きです。すでに引退したものまで含めると、古風な感じのするMk39もお気に入り。

(27年6月7日撮影)

(『6月7日のフネブネ…2』につづく)

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