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5月3日の西側河川…6

(『5月3日の西側河川…5』のつづき)

172026.jpg仙台堀川に入りました。丁字流を西へ折れると、まず目に入ってくるのが、長方形の側面で知られるトラス、亀久橋。好きな橋の一つなのですが、どういうわけだか、自分なりに納得のゆく写真をものにできた(コンデジ片手撮りで何を偉そうに)ことがないのです。

ウマが合わないのか、嫌われているのか‥‥。水面から見上げてよし、渡ってよしの、復興橋の中でも五指に入るキュートな橋であると思っているのですが、どうやら片思いのようです。

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くぐって、西側から仰いだところ。むう、やはりうまく撮れないなあ。ステンドグラス(?)の入った橋灯が素敵。経年で色あせた結果なのか、軍艦色のような青味がかったグレーがよく似合います。

172028.jpgゆるい「へ」の字状の屈曲の、角に位置するためか、どうもよいポジションが取りにくいきらいがあるような。東側には大きなコンクリート橋台を持つ水管橋、西側はテラスの張り出しが大きい上、両岸に桜がかぶさってと、どちらから見ても全体像がとらえづらい環境なのもあるでしょう。

などと、周りのせいにしてばかりいるのも、よくありませんね。丹念に探せば、どこかにきっと、魅力的な角度があるに違いありません。

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木更木橋の高欄中央には、「江戸時代の材木問屋」と題した、浮世絵か何かを模したらしい彩色画が。このくらい近づかなければわかりませんが、水面を行き来するフネブネに向けたメッセージがあるのは、やはり嬉しいですね。

アーチ橋を意匠化したと思しき、左右の高欄も素敵。あっ、この橋の桁も、黒というかこげ茶というか、それ系の色ですよね。

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大横川の練兵衛橋~東富橋間ほどではないものの、こちらも高密度の桜並木を誇るお花見水路。静かな川面に新緑を映したさま、来てよかったとしみじみ。

これが袋小路でなくて、清澄排水機場のところが隅田川と通じていれば、もっと気軽に出入りできて、大横川ばりに花見船で賑わったことだろう‥‥と妄想。
大した距離ではないものの、表通りから何本か入り込まねばならないのは、やはり足が遠のくでしょう。出入りにかなり低い橋をくぐる必要があるのも、閉じ込められる前に出なければと、及び腰になってしまいますよね。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…7』につづく)

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タグ : 仙台堀川江東内部河川

5月3日の西側河川…5

(『5月3日の西側河川…4』のつづき)

172021.jpg橋と橋の間に閉じ込められては、江東水路愛好家の名折れと、あたふたと十字流までとって返し、今度は平久川を北上。

こちらの区間だって、大横川のアレほどではないものの、低い橋の群生することではあまり変わりがないのですから、急いで通り抜けなければ危険なことは同じで、何をかいわんやであります。あまりものしたことのない汐見橋の全景を一枚撮ってから、舵を戻して前進。

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汐見橋といえば‥‥、一つ気になっていたことがあったのでした。桁裏にへばりついている‥‥というか積み上げられた風の、三つの土のかたまりみたいなものが見えますよね。

他の橋でもあったと思うのですが、最初、桁裏といえばハトの憩いの場でもありますから、フンでも盛り上がったものと思い込んでいたのです。ところが今回、くぐりざまよく見てみると、フンなどではなく、明らかに土くれです。大増水時に泥が引っ掛かったにしては、一か所に集中しすぎていますから、違うでしょう。

帰宅してから写真をよくよく眺めて、上部に小さな穴が開いているように見えること、土の質感がツバメの巣に似ていることから、イワツバメか何かの巣では、と見当をつけたのですが、いかがでしょうか? 橋をくぐっているときに、可愛いツバメと目が合ったりしたら、楽しいでしょうね。

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172024.jpg頭上に首都高深川線、本線のサイドに下りゆく木場ランプを従えた向こう、復興トラス橋の鶴歩橋あり、高架下左手の油堀跡には例の「舟屋」もあってと、平久川随一の物件集中スポット。

「舟屋」を近くで見上げてみると、手入れも行き届いていて、現役であることは間違いないようですね。あるときからついたてが設けられてしまったので、中が見えなくなってしまいましたが、以前はセンターコンソールの、作業艇らしいボート(過去ログ『理想の水路生活?』参照)が置かれていました。

172025.jpg
仙台堀川との丁字流を控えた橋、大和橋の全景も一枚。シンプルそのものの姿ながら、向こうに高い建物がなく、空も晴れ渡っていることも手伝ってか、思ったより存在感があります。くぐったら左に折れて、久しぶりに仙台堀川の西側を訪ねてみましょう。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…6』につづく)

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タグ : 平久川江東内部河川橋の裏側