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4月29日の内部河川…3

(『4月29日の内部河川…2』のつづき)

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いやもうこの狭さたるや。
最微速ですから、ぶつかっても大きな事故にならないことはわかっているものの、緊張することには違いありません。

右舷はフェンダーと護岸が触れんばかりまでギリギリに寄せ、左舷はとてものぞく余裕はありませんでしたが、恐らく似たようなものだったでしょう。写真をものすることができただけでも、よしとしなければなりますまい。

しかし、北十間川を訪ねるたび、同じような目に遭っている(船頭的には半ばイベント)のですが、狭さの新記録であることは間違いないでしょう。「変わりゆく北十間川…4」、「7月20日の水路風景…4」のときと、くらべてみてください。

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いま一隻の台船は幅が少し狭く、可航幅が若干広がって、ホッとすることができました。

出口には、もう一人の乗り組みさんが、やはり笑顔で誘導してくれています。無事すり抜けた安堵のあまり、「いや~、こんなに狭いところを抜けたの、初めてですよ!」と、軽口をたたいてしまったほどです。

171013.jpg台船による狭窄区間を振り返って。1分に満たない、ほんのわずかな時間でしたが、この強烈極まりない経験が、船頭をより大きく成長させたに違いない(勘違い)。

しかし、こちらから見ると、東側より可航幅が少し広いせいか、そんなに狭く見えないな‥‥。
ん?


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この曳船かっこいいな!
しかも大好物の極小曳船ときた! その寸詰まりで丸々と肥えた、可愛らしささえ感じさせるフォルムに二度見。

ぐるりをブルワークで囲ったスタイル、乾舷に余裕があって安定感がありますね。エンジンケーシングは少し高さがあり、「第十六富士」(『最強可航河川・中川散歩…1』ほか参照)のような扁平な面白さはないものの、側面に4つ並んだカマボコ形ベンチレーターがチャームポイント。船名は第二十三葵丸、また会おうね!

171015.jpgすり抜けたを終えて向き直ると、おなじみ両岸の鋼矢板が堪能できるS字屈曲区間。その向こうにはすでに、整備成ったテラスが顔をのぞかせている‥‥。

雑草や灌木もあらかた刈り取られ、むき出しになった錆色の堤防を眺めながら西へ。水位低下化以前の川景色をしのべるここも、命脈あとわずかといったところでしょうか。

(27年4月29日撮影)

(『4月29日の内部河川…4』につづく)

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タグ : 北十間川江東内部河川水位低下化河川曳船