5月3日の西側河川…7
(『5月3日の西側河川…6』のつづき)
●海辺橋、清澄橋とくぐって仙台堀川を西進。どちらもテラス護岸造成の後に架け替えられたのでしょう、橋台と護岸がツライチになって、見た目にもすっきりしています。
テラスができる前からある古い橋だと、護岸から引っ込んだ本来の岸に橋台があって、テラスは途切れて橋詰に凹部をつくっているのが普通ですから、一見して架橋年代が推測できる方法ではあります。


●西端、清川橋から清澄排水機場をのぞき込んで。以前「清澄排水機場のあたり…1」のときにお散歩してみましたが、排水機場と樋管、それに堤防とテラスをはさんで、ここから隅田川まで結構な隔たりがあります。
大島川水門、平久水門に洲崎南水門、そして新小名木川水門、堅川水門と、感潮域である西側河川の水門が全閉鎖されたら、機力排水できるのは確かここ一か所でしたよね? 愛すべき堀割群を守る要の施設、向こうに抜けたい気持ちはやまやまなれど、ここはありがたく拝んでおきましょう。

●潮位が上がって閉じ込められる前に、急いで脱出せねばという気持ちはありながら、ここまで来たらやはり、大島川西支川も顔を出しておきたくなるのが人情です。第一橋、松永橋の橋詰では、テラスで遊んでいた小さな子供たちが、元気よく手を振ってくれました。
こちらも手を振りかえして通り過ぎたものの、潮位も迫っているとなれば、この先ですぐ引き返さねばならず、少々気まずいことではあります。ここはまだ川幅があるので、転回が楽であることが救いではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…8』につづく)

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テラスができる前からある古い橋だと、護岸から引っ込んだ本来の岸に橋台があって、テラスは途切れて橋詰に凹部をつくっているのが普通ですから、一見して架橋年代が推測できる方法ではあります。


●西端、清川橋から清澄排水機場をのぞき込んで。以前「清澄排水機場のあたり…1」のときにお散歩してみましたが、排水機場と樋管、それに堤防とテラスをはさんで、ここから隅田川まで結構な隔たりがあります。
大島川水門、平久水門に洲崎南水門、そして新小名木川水門、堅川水門と、感潮域である西側河川の水門が全閉鎖されたら、機力排水できるのは確かここ一か所でしたよね? 愛すべき堀割群を守る要の施設、向こうに抜けたい気持ちはやまやまなれど、ここはありがたく拝んでおきましょう。


こちらも手を振りかえして通り過ぎたものの、潮位も迫っているとなれば、この先ですぐ引き返さねばならず、少々気まずいことではあります。ここはまだ川幅があるので、転回が楽であることが救いではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…8』につづく)

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5月3日の西側河川…6
(『5月3日の西側河川…5』のつづき)
●仙台堀川に入りました。丁字流を西へ折れると、まず目に入ってくるのが、長方形の側面で知られるトラス、亀久橋。好きな橋の一つなのですが、どういうわけだか、自分なりに納得のゆく写真をものにできた(コンデジ片手撮りで何を偉そうに)ことがないのです。
ウマが合わないのか、嫌われているのか‥‥。水面から見上げてよし、渡ってよしの、復興橋の中でも五指に入るキュートな橋であると思っているのですが、どうやら片思いのようです。

●くぐって、西側から仰いだところ。むう、やはりうまく撮れないなあ。ステンドグラス(?)の入った橋灯が素敵。経年で色あせた結果なのか、軍艦色のような青味がかったグレーがよく似合います。
●ゆるい「へ」の字状の屈曲の、角に位置するためか、どうもよいポジションが取りにくいきらいがあるような。東側には大きなコンクリート橋台を持つ水管橋、西側はテラスの張り出しが大きい上、両岸に桜がかぶさってと、どちらから見ても全体像がとらえづらい環境なのもあるでしょう。
などと、周りのせいにしてばかりいるのも、よくありませんね。丹念に探せば、どこかにきっと、魅力的な角度があるに違いありません。

●木更木橋の高欄中央には、「江戸時代の材木問屋」と題した、浮世絵か何かを模したらしい彩色画が。このくらい近づかなければわかりませんが、水面を行き来するフネブネに向けたメッセージがあるのは、やはり嬉しいですね。
アーチ橋を意匠化したと思しき、左右の高欄も素敵。あっ、この橋の桁も、黒というかこげ茶というか、それ系の色ですよね。

●大横川の練兵衛橋~東富橋間ほどではないものの、こちらも高密度の桜並木を誇るお花見水路。静かな川面に新緑を映したさま、来てよかったとしみじみ。
これが袋小路でなくて、清澄排水機場のところが隅田川と通じていれば、もっと気軽に出入りできて、大横川ばりに花見船で賑わったことだろう‥‥と妄想。
大した距離ではないものの、表通りから何本か入り込まねばならないのは、やはり足が遠のくでしょう。出入りにかなり低い橋をくぐる必要があるのも、閉じ込められる前に出なければと、及び腰になってしまいますよね。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…7』につづく)

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ウマが合わないのか、嫌われているのか‥‥。水面から見上げてよし、渡ってよしの、復興橋の中でも五指に入るキュートな橋であると思っているのですが、どうやら片思いのようです。

●くぐって、西側から仰いだところ。むう、やはりうまく撮れないなあ。ステンドグラス(?)の入った橋灯が素敵。経年で色あせた結果なのか、軍艦色のような青味がかったグレーがよく似合います。

などと、周りのせいにしてばかりいるのも、よくありませんね。丹念に探せば、どこかにきっと、魅力的な角度があるに違いありません。

●木更木橋の高欄中央には、「江戸時代の材木問屋」と題した、浮世絵か何かを模したらしい彩色画が。このくらい近づかなければわかりませんが、水面を行き来するフネブネに向けたメッセージがあるのは、やはり嬉しいですね。
アーチ橋を意匠化したと思しき、左右の高欄も素敵。あっ、この橋の桁も、黒というかこげ茶というか、それ系の色ですよね。

●大横川の練兵衛橋~東富橋間ほどではないものの、こちらも高密度の桜並木を誇るお花見水路。静かな川面に新緑を映したさま、来てよかったとしみじみ。
これが袋小路でなくて、清澄排水機場のところが隅田川と通じていれば、もっと気軽に出入りできて、大横川ばりに花見船で賑わったことだろう‥‥と妄想。
大した距離ではないものの、表通りから何本か入り込まねばならないのは、やはり足が遠のくでしょう。出入りにかなり低い橋をくぐる必要があるのも、閉じ込められる前に出なければと、及び腰になってしまいますよね。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…7』につづく)

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5月3日の西側河川…5
(『5月3日の西側河川…4』のつづき)
●橋と橋の間に閉じ込められては、江東水路愛好家の名折れと、あたふたと十字流までとって返し、今度は平久川を北上。
こちらの区間だって、大横川のアレほどではないものの、低い橋の群生することではあまり変わりがないのですから、急いで通り抜けなければ危険なことは同じで、何をかいわんやであります。あまりものしたことのない汐見橋の全景を一枚撮ってから、舵を戻して前進。

●汐見橋といえば‥‥、一つ気になっていたことがあったのでした。桁裏にへばりついている‥‥というか積み上げられた風の、三つの土のかたまりみたいなものが見えますよね。
他の橋でもあったと思うのですが、最初、桁裏といえばハトの憩いの場でもありますから、フンでも盛り上がったものと思い込んでいたのです。ところが今回、くぐりざまよく見てみると、フンなどではなく、明らかに土くれです。大増水時に泥が引っ掛かったにしては、一か所に集中しすぎていますから、違うでしょう。
帰宅してから写真をよくよく眺めて、上部に小さな穴が開いているように見えること、土の質感がツバメの巣に似ていることから、イワツバメか何かの巣では、と見当をつけたのですが、いかがでしょうか? 橋をくぐっているときに、可愛いツバメと目が合ったりしたら、楽しいでしょうね。

●頭上に首都高深川線、本線のサイドに下りゆく木場ランプを従えた向こう、復興トラス橋の鶴歩橋あり、高架下左手の油堀跡には例の「舟屋」もあってと、平久川随一の物件集中スポット。
「舟屋」を近くで見上げてみると、手入れも行き届いていて、現役であることは間違いないようですね。あるときからついたてが設けられてしまったので、中が見えなくなってしまいましたが、以前はセンターコンソールの、作業艇らしいボート(過去ログ『理想の水路生活?』参照)が置かれていました。

●仙台堀川との丁字流を控えた橋、大和橋の全景も一枚。シンプルそのものの姿ながら、向こうに高い建物がなく、空も晴れ渡っていることも手伝ってか、思ったより存在感があります。くぐったら左に折れて、久しぶりに仙台堀川の西側を訪ねてみましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…6』につづく)

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こちらの区間だって、大横川のアレほどではないものの、低い橋の群生することではあまり変わりがないのですから、急いで通り抜けなければ危険なことは同じで、何をかいわんやであります。あまりものしたことのない汐見橋の全景を一枚撮ってから、舵を戻して前進。

●汐見橋といえば‥‥、一つ気になっていたことがあったのでした。桁裏にへばりついている‥‥というか積み上げられた風の、三つの土のかたまりみたいなものが見えますよね。
他の橋でもあったと思うのですが、最初、桁裏といえばハトの憩いの場でもありますから、フンでも盛り上がったものと思い込んでいたのです。ところが今回、くぐりざまよく見てみると、フンなどではなく、明らかに土くれです。大増水時に泥が引っ掛かったにしては、一か所に集中しすぎていますから、違うでしょう。
帰宅してから写真をよくよく眺めて、上部に小さな穴が開いているように見えること、土の質感がツバメの巣に似ていることから、イワツバメか何かの巣では、と見当をつけたのですが、いかがでしょうか? 橋をくぐっているときに、可愛いツバメと目が合ったりしたら、楽しいでしょうね。


「舟屋」を近くで見上げてみると、手入れも行き届いていて、現役であることは間違いないようですね。あるときからついたてが設けられてしまったので、中が見えなくなってしまいましたが、以前はセンターコンソールの、作業艇らしいボート(過去ログ『理想の水路生活?』参照)が置かれていました。

●仙台堀川との丁字流を控えた橋、大和橋の全景も一枚。シンプルそのものの姿ながら、向こうに高い建物がなく、空も晴れ渡っていることも手伝ってか、思ったより存在感があります。くぐったら左に折れて、久しぶりに仙台堀川の西側を訪ねてみましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…6』につづく)

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5月3日の西側河川…4
(『5月3日の西側河川…3』のつづき)

●横十間川親水公園の排水機場・木場ポンプ所は、水面をシュワシュワと白く泡立たせて、盛大に排水中でした。当然、西側へ強い流れが生じるので、東へあて舵しながら通過。ぐうっとリーウェイする感覚も、また楽しいものです。
いつもなら、A.P.+3.3mとこのあたりでは高めの桁下高で、中休みといった風の存在感があった豊木橋も、今回ばかりはそこそこの圧迫感が。いつもと違うという意味では、これも貴重な体験といえそうです。
●さて、愛しの茂森橋君であります。
まあアレです、今まで頭皮スレスレに感じてきた、橋たちの凶悪なまでの低さを思えば、もはや干戈を交えなくとも勝敗はおのずと導き出されようもの(わけがわからないな)。
しかし、されど‥‥。目前にしているのがこと茂森橋ともなれば、このまま引き下がれないのも人情。
無理は承知しながら、いつものとおりフロントグラスの上端から透かし見て、スロットルをコツンと入れ、鼻先を突っ込みに及んだものの‥‥。

●いやもう無理。
(あたりまえだ)
●フロントグラスがぶつかる、ギリギリまで鼻先を突っ込んだのは、せめてもの抵抗というべきでしょうか。ゴースターンでふかし、バウを引き抜いたところで、何とかあきらめもつきました。
これから夕刻に向けて、潮位は上がる一方ですから、タモリ倶楽部のときのように潮待ちもできず、撤退するほか手はなし。それどころか、閉じ込められないうちに、急いで脱出しなければなりません。初めての茂森橋すり抜け敗退(?)でしたが、これも初体験とて、新鮮な面白さではあったのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…5』につづく)

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いつもなら、A.P.+3.3mとこのあたりでは高めの桁下高で、中休みといった風の存在感があった豊木橋も、今回ばかりはそこそこの圧迫感が。いつもと違うという意味では、これも貴重な体験といえそうです。

まあアレです、今まで頭皮スレスレに感じてきた、橋たちの凶悪なまでの低さを思えば、もはや干戈を交えなくとも勝敗はおのずと導き出されようもの(わけがわからないな)。
しかし、されど‥‥。目前にしているのがこと茂森橋ともなれば、このまま引き下がれないのも人情。
無理は承知しながら、いつものとおりフロントグラスの上端から透かし見て、スロットルをコツンと入れ、鼻先を突っ込みに及んだものの‥‥。

●いやもう無理。
(あたりまえだ)

これから夕刻に向けて、潮位は上がる一方ですから、タモリ倶楽部のときのように潮待ちもできず、撤退するほか手はなし。それどころか、閉じ込められないうちに、急いで脱出しなければなりません。初めての茂森橋すり抜け敗退(?)でしたが、これも初体験とて、新鮮な面白さではあったのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(27年5月3日撮影)
(『5月3日の西側河川…5』につづく)

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