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宇部のクレーンが…

(『8月17日の新呑川…7』のつづき)

156066.jpg新呑川からの帰り道、東雲運河に入り、全速で駆け抜けるトーイングボートの航跡を追いながら北上。曇りがちだった空も、ふたたび青空がのぞいてきました。

スロットルをしぼり、東雲水門と東雲橋をくぐれば、そこはもう運河地帯の要、変則六叉流の近く。青いトラスのクレーンがそびえ、緑の独航艀がもやう、宇部興産のコンクリートプラントに目を奪われる場所でもあります。

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タグ : 東雲運河独航艀

8月17日の新呑川…7

(『8月17日の新呑川…6』のつづき)

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156062.jpg潮位が高いのと、水深もまだ余裕があるのに気をよくして、夫婦橋に近づいてみました。あれ? あんまり浅くならない‥‥。橋を間近にしても、なお2~2.4mの水深があるのです。

河道を横断する京急蒲田駅の工事の際、この上流まで台船を入れなければならなくなり、大規模な浚渫が行われたのかもしれませんね。奥をのぞいてみると、浅瀬も見られなくなってだいぶ片付いた気が‥‥。単に、高い潮位で隠されているだけかもしれませんが。

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しかし、船着場前の魚影の濃さときたら! 艇の前後左右を、群れをなしてビュンビュン泳ぎ回り、水音を立てて跳ねる魚も少なくありません。

時おり鱗をきらめかせて、身をくねらせるさまが面白く、水面にしつこくカメラを向けてみたものの、やっぱりうまく撮れませんでした‥‥。

156064.jpg久しぶりの新呑川を楽しんで、ふたたび雲が濃くなってきた空の下、のんびりと下航。呑川新橋、上流側から見た方が足場が迫って、横断幕の文句もより真に迫った(?)感じに。

おっと、天神橋の裏側を撮っておいたのを、忘れてはいけません。鈑桁3列の間に、水道でしょうか、青い管が一本通るのみのすっきりした桁裏。下端のアングルのみボルト留めなのは、後年の補強でしょうか。

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(26年8月17日撮影)

(『宇部のクレーンが…』につづく)

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タグ : 新呑川橋の裏側

8月17日の新呑川…6

(『8月17日の新呑川…5』のつづき)

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屈曲区間に入って、白く塗り上げられた三径間の鋼桁橋、天神橋の全景を堪能。

156057.jpgこの橋には、初訪時からどこか惹かれるものがあって、19年4月に続き、今回もタイトル画像にしてみました。飾りっ気のない、簡素そのものの橋ながら、年季のわりにくたびれた感じがせず、何か飄々とした、明朗な雰囲気が感じられるからだと思います。

二本の橋脚の間には、すでに夫婦橋親水公園テラスの船着場が見えていますね。可航区間の終点まであとわずか。
気になる魚探の感はというと、この少し前から底状が不安定になり、写真のように凹凸が多くみられるようになりました。もっとも、潮位の高い時間帯も手伝って、水深が2mを切ることはほとんどなく、おおむね2.1~2.5mの間で上下していました。

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天神橋をくぐり、屈曲を曲がり切ると‥‥おおお!

二層をなした京急蒲田駅の巨大な壁面が、白く輝いて立ちはだかり、予想以上に圧倒的な眺め! 白壁が陽光を反射しているせいでしょう、視界が妙に光量過多となり、まばゆさに思わず目を細めてしまうほど。

電車に乗って何度か通ったことはあるものの、川面から眺めた風景の変わりぶりには、ただただ息を呑む(呑川だけに!)ばかり。これも19年4月の記事と、くらべてみてください。

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156060.jpg水上バスクラスの達着もできそうな、本格的船着場に匹敵する設備が整えられた、夫婦橋親水公園テラス。こちらはお変わりないようで、人影もなく静か。

前回撮れなかった、説明板をズームでたぐり寄せて一枚。本文を読むと、かつては、このすぐ上流に取水堰があったとのこと。旧呑川の時代から、このあたりが可航区間の終点であったことは、変わりないのですね。
撮影地点のMapion地図

(26年8月17日撮影)

(『8月17日の新呑川…7』につづく)

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タグ : 新呑川夫婦橋親水公園テラス船着場

8月17日の新呑川…5

(『8月17日の新呑川…4』のつづき)

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156052.jpg北糀谷橋をくぐった向こうは、風景が一変していました。以前来たときも少なかった繋留艇が、ほぼ見られなくなったばかりか、護岸の下半分が補強・改修されて、白いコンクリートの肌を水面に映していたのです。

新護岸の前には、ずらりとオレンジ色のブイが並んでいるだけでなく、「係留禁止 東京都・大田区」の看板も、一定間隔で貼り付けられているほどの徹底ぶり。う~ん、「船いきれ」の川・新呑川でも、ついに‥‥。この手の表示がしつこくたたみかけている光景、南前堀の高架橋脚にあったそれが思い出されました。

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繋留艇は、完全に一掃されたわけではなく、写真のような鋼材製の桟橋がところどころに設けられ、それぞれ数隻づつもやっていました。

桟橋のしっかりした造りと、どの桟橋もほぼ同じ外観・寸法であったことから見て、私設のものではないでしょう。河川管理者が建造し、管理しているものを、ボートオーナーなどに賃貸しているのでしょうか。

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156055.jpgRC桁橋・宝来橋の橋脚も、末広橋と略同の年季の入ったものながら、こちらはしっかりと耐震補強が入って、また違った雰囲気に。

両岸に続く真新しい護岸を眺めながら、清水橋を望む地点まで遡上してきました。ここまでほぼ真っ直ぐだった河道が、北へ屈曲するところ。蒲田近くの遡上限界点まで、もう間もなくですね。
撮影地点のMapion地図

(26年8月17日撮影)

(『8月17日の新呑川…6』につづく)

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タグ : 新呑川

8月17日の新呑川…4

(『8月17日の新呑川…3』のつづき)

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呑川新橋を過ぎると、かつてあった桟橋も繋留艇も、きれいさっぱり見られなくなっており、いぶかしんでいたら、目の前に赤い高欄も鮮やかな真新しい橋が!

156047.jpg以前訪ねたときは、古びたRC橋だった八幡橋、架け替えられていたのですね。桟橋や繋留艇がいなくなったのは、改架工事の際、お引き取り願ったためだろうと察しがつきました。

銘板を確認すると、昨年3月竣工とのこと。塗装表記がその一年前なのは、架橋前、製造元での組み立て時に塗ったのか、それとも架けてから竣工まで、一年かかったということでしょうか。

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156049.jpg桟橋などの撤去は橋の上下流、かなりの区間に及んでおり、しばらくブイ一つ、もやい一本見られません。都心の水路では、もはやこれが普通になってしまいましたが、「船いきれ」濃厚な川景色が当たり前の新呑川とくれば、やはり寂しいというか、異様に見えてしまうのでした。

水深ですが、しばらく3m台をキープしていたものの、このあたりから魚探の感がなだらかな勾配を描き始め、ただいま2.8m。魚影も濃くなってきて、艇の左右をビュンビュンと追い越してゆく、ボラらしい小魚の群れがいくつも見られるのですが、魚探で感が拾えているのか、その方面に疎いのでわかりませなんだ。

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繋留船艇が復活してしばらくしたところで、またもイイ感じの曳船が! ええと、木造船体ですよね? 上部構造も、操舵室は木製みたい。

後部、機械室ケーシングの後付け感と、上部構造がいま一つバランスが悪いことから、かつては操舵室をそのまま後ろまで伸ばしたような、連続した甲板室だったに違いない‥‥などと、妄想させるに十分なスタイル。キレイにされていますが、実は見た目より、ずっと年配なのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

(26年8月17日撮影)

(『8月17日の新呑川…5』につづく)

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タグ : 新呑川曳船