水路をゆく・第二運河 26年4~6月のご案内

【ご案内】
■「水路をゆく・第二運河」にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
■画像は、クリックすると別窓で拡大表示できます。
■当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はご遠慮ください。
■いただいたコメントは、承認後の表示となります。
■各記事と関連のないコメントは、できれば、この「ご案内」のコメント欄にお願いいたします。
■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹編として、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。
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【更新履歴】
■【6月29日更新】タイトルバック画像を更新しました。東京港、第一航路から北側を見たところ。26年6月14日撮影。
■【6月22日更新】タイトルバック画像を更新しました。第三航路から見た、中央防波堤東端部と灯台です。26年6月14日撮影。
■【6月18日更新】タイトルバック画像を更新しました。中防東岸にもやう、顔が描かれた浮きドックです。26年6月14日撮影。
■【6月11日更新】タイトルバック画像を更新しました。葛西臨海公園の観覧車から見た、東西渚間の水路です。26年5月18日撮影。
■【6月2日更新】タイトルバック画像を更新しました。北十間川、新小原橋桁下に架かる、小原橋の仮橋です。26年5月18日撮影。
■【5月26日更新】タイトルバック画像を更新しました。亀島川、日本橋水門です。26年5月3日撮影。
■【5月21日】来たる6月8日(日)、TAMA市民大学のTCCフォーラム(於:永山公民館)にて、「東京の水路風景とその魅力」と題して、お話をさせていただきます。
■【5月19日更新】タイトルバック画像を更新しました。亀島川、亀島川水門です。26年5月3日撮影。
■【5月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。隅田川、架橋工事中の「環状2号線・隅田川橋梁(仮称)」です。26年5月3日撮影。
■【5月4日更新】タイトルバック画像を更新しました。朝潮運河、佃水門です。26年3月23日撮影。
■【4月29日更新】タイトルバック画像を更新しました。朝潮運河、今や数少なくなったクレーン付き倉庫、月島倉庫です。26年3月23日撮影。
■【4月22日】4月27日(日)、日本テレビにて放送される「所さんの目がテン!」の「春に行きたい!『東京の水路』を科学!(仮)」に出演させていただきます。
■【4月21日更新】タイトルバック画像を更新しました。朝潮運河、朝潮水門です。26年3月23日撮影。
■【4月13日更新】タイトルバック画像を更新しました。江戸川区、新川東水門です。26年3月16日撮影。
■【4月8日更新】タイトルバック画像を更新しました。荒川河口を横切る曳船です。26年3月16日撮影。
■【4月2日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、扇橋閘門です。26年3月16日撮影。
■【6月22日更新】タイトルバック画像を更新しました。第三航路から見た、中央防波堤東端部と灯台です。26年6月14日撮影。
■【6月18日更新】タイトルバック画像を更新しました。中防東岸にもやう、顔が描かれた浮きドックです。26年6月14日撮影。
■【6月11日更新】タイトルバック画像を更新しました。葛西臨海公園の観覧車から見た、東西渚間の水路です。26年5月18日撮影。
■【6月2日更新】タイトルバック画像を更新しました。北十間川、新小原橋桁下に架かる、小原橋の仮橋です。26年5月18日撮影。
■【5月26日更新】タイトルバック画像を更新しました。亀島川、日本橋水門です。26年5月3日撮影。
■【5月21日】来たる6月8日(日)、TAMA市民大学のTCCフォーラム(於:永山公民館)にて、「東京の水路風景とその魅力」と題して、お話をさせていただきます。
■【5月19日更新】タイトルバック画像を更新しました。亀島川、亀島川水門です。26年5月3日撮影。
■【5月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。隅田川、架橋工事中の「環状2号線・隅田川橋梁(仮称)」です。26年5月3日撮影。
■【5月4日更新】タイトルバック画像を更新しました。朝潮運河、佃水門です。26年3月23日撮影。
■【4月29日更新】タイトルバック画像を更新しました。朝潮運河、今や数少なくなったクレーン付き倉庫、月島倉庫です。26年3月23日撮影。
■【4月22日】4月27日(日)、日本テレビにて放送される「所さんの目がテン!」の「春に行きたい!『東京の水路』を科学!(仮)」に出演させていただきます。
■【4月21日更新】タイトルバック画像を更新しました。朝潮運河、朝潮水門です。26年3月23日撮影。
■【4月13日更新】タイトルバック画像を更新しました。江戸川区、新川東水門です。26年3月16日撮影。
■【4月8日更新】タイトルバック画像を更新しました。荒川河口を横切る曳船です。26年3月16日撮影。
■【4月2日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、扇橋閘門です。26年3月16日撮影。
6月14日の目黒川…1
(『6月14日の天王洲南運河』のつづき)
●京浜運河を横断して、長らく架け替え工事が続いている、東品川橋の下へ。ここで初見した既製桁「ランドクロス」を渡した仮橋の向こうに、完成した新橋の橋脚を見ることができました。桁も3分の2くらい架設済みで、竣工が近づいていることを感じさせます。
さて、光量過多ぎみに輝くアイル橋の向こう、ようやく今回の目的地(の入口)が見えてきました。本当にご無沙汰してしまったなあ、目黒川‥‥。
目黒新橋を拝んでみたくなったこともあり、潮位が高い時間帯であることを幸い、久方ぶりに遡上限界点まで、上がってみようと思ったのです。


●垂直護岸の狭水路とくれば、スロットルをさらに戻して、ゆっくり歩かせるが吉。水位はまだ高いものの、干潮に転じてしばらく経つとあって、少し流速を感じ始めました。流路と直角に立つ波は、可愛らしいくらいの規模ながら、河口波なのかもしれません。
河口を過ぎた直後、魚探の感に目を落とすと、凹凸はかなり激しいものの、4.2mともう充分過ぎる水深です。左右の護岸を見ても、今までにないひたひた感が新鮮なほど。これなら、以前とちょっと違う表情が楽しめそうですね。

●おおお、洲崎橋がこんなに低い! 目黒川ですり抜け感を味わえるのは、初めてかも。一瞬、マストを倒そうかと思ったのですが、目測で何とかいけそうと判断し、回転数そのまま、続けて前進!
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の目黒川…2』につづく)

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さて、光量過多ぎみに輝くアイル橋の向こう、ようやく今回の目的地(の入口)が見えてきました。本当にご無沙汰してしまったなあ、目黒川‥‥。
目黒新橋を拝んでみたくなったこともあり、潮位が高い時間帯であることを幸い、久方ぶりに遡上限界点まで、上がってみようと思ったのです。



河口を過ぎた直後、魚探の感に目を落とすと、凹凸はかなり激しいものの、4.2mともう充分過ぎる水深です。左右の護岸を見ても、今までにないひたひた感が新鮮なほど。これなら、以前とちょっと違う表情が楽しめそうですね。

●おおお、洲崎橋がこんなに低い! 目黒川ですり抜け感を味わえるのは、初めてかも。一瞬、マストを倒そうかと思ったのですが、目測で何とかいけそうと判断し、回転数そのまま、続けて前進!
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の目黒川…2』につづく)

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6月14日の天王洲南運河
(『第一航路と大井埠頭』のつづき)
●スロットルレバーを引いて行き足を落とし、これもお久しぶりの天王洲南運河へ進入。右手、品川火力発電所の煙突が、相変わらずどっしりと頼もしい姿を見せています。
発電所本屋から、煙突の基部へうねる極太のダクト、この角度から見ると本当に迫力がありますね。我が木っ端ブネなど、らくらくと収めてしまうであろうその直径、出力の大きさがうかがい知れようというものです。

●南岸、大井火力発電所に隣接する護岸沿いには、ちょっとした船溜が。集油船「えど」、以前は浚渫船「雲取」などといっしょに、港南大橋近くの船溜にもやっていましたが、今はここが住み家のようですね。
ここは都の海上清掃船基地で、運河や港湾部の水面清掃を担当する、東京港埠頭(株)の黄色い清掃船たちも、肩を寄せ合うようにしてもやっています。
黄色い清掃船といえば、日施清掃のかたわら、「水深MAP」を作成しておられることでも知られている、水路バカにとっても、ありがたいことこの上ない存在。いつもご苦労さまです!

●やはり南岸、業務船が集まる一角に目線を吸い寄せられていると、錆色のクレーン台船の上に、一隻の曳船が上架されているのを発見。船名は「八千代丸」、船底の塗装中でしょうか、独特の水線下形状に目を奪われます。

●今まで点々と浮かんでいた雲も、進行方向に限ればすっかり失せて、初夏とは思えない抜けた青空に。
見上げるトラス、もう使われなくなって久しい貨物線のものだけに、だいぶ錆が広がってきましたね。いずれ、春海運河のそれのように、一面茶色くなるまで放置されるのかなあ。
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の目黒川…1』につづく)

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発電所本屋から、煙突の基部へうねる極太のダクト、この角度から見ると本当に迫力がありますね。我が木っ端ブネなど、らくらくと収めてしまうであろうその直径、出力の大きさがうかがい知れようというものです。


ここは都の海上清掃船基地で、運河や港湾部の水面清掃を担当する、東京港埠頭(株)の黄色い清掃船たちも、肩を寄せ合うようにしてもやっています。
黄色い清掃船といえば、日施清掃のかたわら、「水深MAP」を作成しておられることでも知られている、水路バカにとっても、ありがたいことこの上ない存在。いつもご苦労さまです!

●やはり南岸、業務船が集まる一角に目線を吸い寄せられていると、錆色のクレーン台船の上に、一隻の曳船が上架されているのを発見。船名は「八千代丸」、船底の塗装中でしょうか、独特の水線下形状に目を奪われます。

●今まで点々と浮かんでいた雲も、進行方向に限ればすっかり失せて、初夏とは思えない抜けた青空に。
見上げるトラス、もう使われなくなって久しい貨物線のものだけに、だいぶ錆が広がってきましたね。いずれ、春海運河のそれのように、一面茶色くなるまで放置されるのかなあ。
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の目黒川…1』につづく)

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第一航路と大井埠頭
(『6月14日の中防水路…3』のつづき)

●「第八すみせ丸」から十分距離が取れたところで、第一航路を直角に横断、大井埠頭側に寄せてから北上することに。「第八すみせ丸」の船尾をほぼ正横に見たところで、何枚かパシャパシャ。彼方、朝日を浴びて輝く都心のビル群をバックに、微速の低いウェーキを引いて進む本船! この一瞬前のカットを、次回のタイトルにしてみよう。
さて、大井埠頭といえばやはり、コンテナヤードにズラリといならぶ、真紅のキリンさんたち。幸い接岸船はいないようですから、気がねなく堪能できそうですね。

●まだ起き抜けといった風情の4兄弟。クレーンが大きいせいもあるのでしょうが、ずいぶんヒタヒタまで水面が迫っているように見えます。

●北側から眺めると、首をもたげた手前の5基の効果でしょう、ヤル気みなぎる勇壮な感じに。格好よく見えるのは、陽射しの低さもあるのかもしれません。空気は爽やかだし、水面は穏やかだし、やはり早起きはしてみるものじゃと、改めて初夏の早朝の面白さを、感じたことではありました。
大井埠頭が途切れるあたり、左手に首都高湾岸線の海底トンネルの換気塔と、その後ろに大井火力発電所が見えてきました。ここで取舵を切り、天王洲南運河へ進入。
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の天王洲南運河』につづく)

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さて、大井埠頭といえばやはり、コンテナヤードにズラリといならぶ、真紅のキリンさんたち。幸い接岸船はいないようですから、気がねなく堪能できそうですね。

●まだ起き抜けといった風情の4兄弟。クレーンが大きいせいもあるのでしょうが、ずいぶんヒタヒタまで水面が迫っているように見えます。


大井埠頭が途切れるあたり、左手に首都高湾岸線の海底トンネルの換気塔と、その後ろに大井火力発電所が見えてきました。ここで取舵を切り、天王洲南運河へ進入。
【撮影地点のMapion地図】
(26年6月14日撮影)
(『6月14日の天王洲南運河』につづく)

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アニメ「名探偵コナン」に「水路編」があったとは!
●つい先日のことです。検索中に、アニメ「名探偵コナン」のストーリー紹介がいくつかヒットし、ハテ、と思って読んでみると、どうも「隅田川夜桜ルート(前編)」「隅田川夜桜ルート(後編)」(読売テレビ・名探偵コナン)の二本が、都内の水路を舞台にしているらしいことに気づかされました。
●リンク先によれば、昨年3月の放映とのことですから、毎度のごとく気づくのが遅すぎるのですが‥‥。日本橋から出る花見船が舞台の一つであることや、低い橋の裏に、電磁石でアタッシュケースを貼り付けるトリックがあることを知るに至り、花見とくれば大横川、低い橋とくれば江東内部河川と、もう単純なおつむは、都合のよい方へしか考えが及びません。
さらに検索すれば、すでにDVD化されているとのこと!いやもうゼヒ見たい!スグ見たい!と、横っ跳びに購入決定。

●お目当ての2話が収録されている、PART22・VOl.4を、発覚の翌々日とものすごい勢いで入手。さて、拝見してみると、まあその濃さ(?)は予想以上でした!
●毛利探偵が犯人の指示で乗るお花見船が出航するのは、今をときめく日本橋船着場。水上から見る高架下水路の情景を、「映画に出てきそう!」と賞賛しきりのカップル! もう出だしからしてベクトルがあさっての方向(いや、いい意味で)で、脳内の機関回転数が急上昇する思いであります!
タイトルにある隅田川は、わずかに永代橋付近の夜景くらいで、船は大島川水門をくぐり、桜満開の大横川に突入。ここで「やっぱり!」とヒザを打ちながら見入っていると、船頭さんから「満潮時にはくぐれない橋もある」との説明があり、橋が低い区間であることを強調。ぐぐぐ、タマランですな!
●ちなみに、後編に出てくるパンフレットに載せられたコースは、日本橋川→隅田川→大横川→平久運河(作中では『平久川』)→汐浜運河→豊洲運河→隅田川派川→隅田川→亀島川→日本橋川‥‥という、低い橋や復興橋、狭水路に水門も楽しめるという、なかなかどうして通好みのコース。
せっかくだからと、静止画像でよ~く見てみると、図中のくぐる橋に番号が付されて、それぞれ名前も載せられている細かさ! 制作された方のこだわりが思われて、感激が深いものになりした。
●ディテールをあまり羅列するのも気が引けるので、お話を追うのはここまでとしますが、気が収まらないのであともう少し。
平久水門や大島川水門が、それとわかるくらいきちんと描かれていた(佐藤師匠へご注進に駆け込みたくなるくらい)のにも興奮させられましたが、何より、コナン君や佐藤刑事の口から、
「‥‥豊洲運河だ!」
「この東富橋だよ!」
「それは時雨橋です。‥‥石浜橋はすぐ後ろに水門があります!」
●‥‥など、など、ハートをわしづかみにするようなセリフの連続!
コナン君たち、凄い水路通です。
その強烈なたたみかけられ方に、おっさんはただただ、涙するばかりでございましたよ。
●細をうがっているのは水路だけではなく、橋の取り付け道路が急勾配になっているところ、テラスや護岸、それに橋の高欄(!)のディテールなど、陸から見た江東らしさも、随所に表現されていました。
現地を綿密に取材された上で、実に丁寧につくられていることが感じられ、これも感動。水路バカでさえそう思えるのですから、地元の方から見ても、ほとんど違和感のないレベルではないでしょうか。
●個人的にも大好きな江東、それも狭水路や低い橋がお話の舞台となるだけでも嬉しいのですが、あまりの素晴らしさに、この水路群に注目されたきっかけや、これほどまでにこだわられたあたり、機会があったら理由を知りたくなりました。
●ひとつ気に入ったのは、作中で船頭さんが毛利探偵にかけた、「普段下げない頭、いい経験だと思って目いっぱい下げていったらいい」というセリフ。今度さっそく、低い橋をくぐるときに使ってみよう! ええ、自分に。独り言で。それアブナイ人や。

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さらに検索すれば、すでにDVD化されているとのこと!いやもうゼヒ見たい!スグ見たい!と、横っ跳びに購入決定。

●お目当ての2話が収録されている、PART22・VOl.4を、発覚の翌々日とものすごい勢いで入手。さて、拝見してみると、まあその濃さ(?)は予想以上でした!
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タイトルにある隅田川は、わずかに永代橋付近の夜景くらいで、船は大島川水門をくぐり、桜満開の大横川に突入。ここで「やっぱり!」とヒザを打ちながら見入っていると、船頭さんから「満潮時にはくぐれない橋もある」との説明があり、橋が低い区間であることを強調。ぐぐぐ、タマランですな!

せっかくだからと、静止画像でよ~く見てみると、図中のくぐる橋に番号が付されて、それぞれ名前も載せられている細かさ! 制作された方のこだわりが思われて、感激が深いものになりした。
●ディテールをあまり羅列するのも気が引けるので、お話を追うのはここまでとしますが、気が収まらないのであともう少し。
平久水門や大島川水門が、それとわかるくらいきちんと描かれていた(佐藤師匠へご注進に駆け込みたくなるくらい)のにも興奮させられましたが、何より、コナン君や佐藤刑事の口から、
「‥‥豊洲運河だ!」
「この東富橋だよ!」
「それは時雨橋です。‥‥石浜橋はすぐ後ろに水門があります!」
●‥‥など、など、ハートをわしづかみにするようなセリフの連続!
コナン君たち、凄い水路通です。
その強烈なたたみかけられ方に、おっさんはただただ、涙するばかりでございましたよ。

現地を綿密に取材された上で、実に丁寧につくられていることが感じられ、これも感動。水路バカでさえそう思えるのですから、地元の方から見ても、ほとんど違和感のないレベルではないでしょうか。
●個人的にも大好きな江東、それも狭水路や低い橋がお話の舞台となるだけでも嬉しいのですが、あまりの素晴らしさに、この水路群に注目されたきっかけや、これほどまでにこだわられたあたり、機会があったら理由を知りたくなりました。
●ひとつ気に入ったのは、作中で船頭さんが毛利探偵にかけた、「普段下げない頭、いい経験だと思って目いっぱい下げていったらいい」というセリフ。今度さっそく、低い橋をくぐるときに使ってみよう! ええ、自分に。独り言で。それアブナイ人や。

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